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歯周病は30代でも検査が必要?
重症化する前に早めの治療を

あいあーる歯科川崎駅小川町医院

(川崎市川崎区/川崎駅)

最終更新日:2023/12/15

あいあーる歯科川崎駅小川町医院 歯周病は30代でも検査が必要? 重症化する前に早めの治療を あいあーる歯科川崎駅小川町医院 歯周病は30代でも検査が必要? 重症化する前に早めの治療を
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「歯周病は手遅れになると治せない」「歯周病は自覚なく進行し、末期になると歯を失うことが避けられない」などと聞いて、不安になっている人もいるのではないだろうか。細菌感染により歯を支える歯茎に炎症が起こり、やがて歯槽骨まで溶かしてしまう歯周病は、全身疾患との関わりも指摘される恐ろしい病気だ。「歯周病は年齢とともに進行することが多い病気ですが、若い世代でも歯周病を持つ方や、その一歩手前にある方が少なくありません。手遅れになる前に、早めの治療が大切です」と話すのは、2023年11月に開院の「あいあーる歯科川崎駅小川町医院」の渡邉大祐院長だ。健康な歯を長く守るために、歯周病の検査や治療にも注力するという渡邉院長に、詳しく解説してもらった。

(取材日2023年10月10日)

30代からの習慣づけが将来にわたり歯を守る鍵に。手遅れになる前に早めに受診を

Q歯周病とはどのような病気ですか?
A
あいあーる歯科川崎駅小川町医院 歯周病と全身疾患のつながりについて丁寧に説明する院長

▲歯周病と全身疾患のつながりについて丁寧に説明する院長

生活習慣病の一つともされる歯周病は、歯の表面に残った汚れに細菌が繁殖し、感染を起こしてしまう病気です。噛む力が均等に分散されていればいいのですが、噛み合わせの悪さなどにより、患部に極端な圧力がかかると、感染が歯茎にまで広がってしまいます。これといった自覚症状のないまま静かに進行することから、「Silent Disease(サイレントディジーズ)」などと表現されることも。高齢者に多い病気という印象があるようですが、若い世代では歯周病にならないというわけではなく、30代や40代でも歯周病の方や、その一歩手前の状態にある方は少なくありません。

Qどのような症状があった場合に、歯周病を疑うべきでしょうか?
A
あいあーる歯科川崎駅小川町医院 半個室と個室タイプの診察室を完備

▲半個室と個室タイプの診察室を完備

歯茎の腫れや出血があれば、まず歯周病を疑うべきです。重度になると、歯茎から膿が出たり、歯がグラグラと揺れたりする、いわゆる歯槽膿漏と呼ばれる状態になります。さらに進行すると、やがて歯が抜け落ちて、こうなるともう手の尽くしようがありません。起床時に口の中がねばねばしたり、歯磨きの際に出血したり、口臭が強くなったりという症状をきっかけに、初期の歯周病が見つかるというケースもあります。これらのサインに気づいたら、早めに歯科医院を受診し、歯と歯茎の現状を確認する必要があります。気になる症状がないとしても、数年単位など長期にわたり歯科医院を受診していない場合は、一度受診してみることをお勧めします。

Q30歳を過ぎたら歯周病の検査を受けたほうが良いですか?
A
あいあーる歯科川崎駅小川町医院 歯周病の検査で重症度を診断することを推奨している

▲歯周病の検査で重症度を診断することを推奨している

歯周病の検査では、歯と歯茎の隙間、いわゆる「歯周ポケット」と呼ばれる部分の深さを測定して、その重症度を判断します。歯周ポケットの深さが4ミリを超えると比較的歯周病が進行した「歯周炎」と診断されますが、30代でもこの状態にある方は少なくありません。このほか、口の中の細菌の種類や数を調べることで、歯周病のリスクを推測する方法もあります。30歳を過ぎていずれの検査も受けたことがないという方は、この機会に検査を受けてみるのも良いのではないでしょうか。

Q歯周病は治らない病気なのでしょうか?
A
あいあーる歯科川崎駅小川町医院 院長、歯科衛生士が一丸となって患者をサポート

▲院長、歯科衛生士が一丸となって患者をサポート

歯周病は一度罹患してしまうと完治することはありません。しかし、適切な治療を行うことで症状の緩和や、進行を食い止めて状態を安定させることはめざせます。そのためには、お口の中を清潔に保つことと、欠損歯などを放置せず噛み合わせを整えることが重要です。自宅でのセルフケアはもちろん大切ですが、それのみでは対応は難しくなります。手遅れになる前から定期的に専用器具を用いたプロによるクリーニングを受け、噛み合わせに問題があるようならば治療により整えましょう。完全に治すことはできなくとも、状態を安定させることで大切な歯を守りましょう。

Q定期的な通院が歯周病を進行させないために大切なのですね。
A
あいあーる歯科川崎駅小川町医院 メンテナンスにも力を入れる

▲メンテナンスにも力を入れる

定期的な歯科通院により、初期の段階で問題を発見し、適切に対処することが重要です。また、こまめなメンテナンスを継続することは、良い状態を維持することにもつながります。髪が伸びれば理髪店や美容院でカットするように、歯科医院にも定期的に足を運んでいただきたいですね。通院の間隔はお口の中の状態により変わってきます。例えば、リスクが高い方には1〜2ヵ月に1度の受診をお勧めしますが、比較的状態が良い方であれば、3〜6ヵ月間隔で問題ないと考えます。年に2〜4回程度と考えれば、そこまで負担も大きくないのではないでしょうか。

ドクターからのメッセージ

渡邉 大祐院長

「歯科受診は面倒」とおっしゃる方がいますが、歯周病を進行させてしまうと、さらに面倒な手当が必要になります。手遅れになる前に、早めに歯科を受診し、必要な治療を受けることをお勧めします。健康な歯を長く守っていくには、正しいセルフケアの方法や食生活を中心とした生活習慣に加え、定期的な歯科受診の習慣を身につけることが欠かせません。20代や30代の若いうちから習慣づけておくことが、将来にわたり良い状態を保つためには重要なのです。歯磨き時の出血や起床時のお口のねばつき、口臭といった気になる症状がある方はもちろん、特に症状を自覚していらっしゃらない方も、ぜひクリニックに足を運んでいただきたいと思っています。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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