判断に迷ったら早めに相談を
即日対応も可能な親知らずの抜歯

できる限り痛みを抑えることを図り、即日抜歯対応。リスクの高い親知らずは早めに対処を

Q親知らずを残しているとどのようなデメリットが起こりますか？

A

▲親知らずについて丁寧に説明する

歯並びの一番後ろ、前歯から数えて8番目に生えてくる歯が親知らずです。正式には「第三大臼歯」と呼びますが、20歳前後に生えてくることが多く、平均寿命が短かった昔はこの年齢に差しかかる頃には親が他界していることが多く、現代でもこの頃には親は子どもの口の中の状態を把握していないことがほとんどであることから「親知らず」と呼ばれます。真っすぐに生えていてきちんと噛み合っていれば問題ない場合もありますが、もともとスペースが不足している部分に生えてくるケースが少なくないため、横向きに生えたりすると周囲の歯並びにも影響してしまいます。また、最奥にあるため清掃性が悪く、良い状態を保ちづらいのも特徴です。

Q親知らずは抜歯したほうが良いのでしょうか。

A

▲抜歯の有無は患者に合わせて決める

親知らずを抜くべきか、残すべきかはケースバイケースです。痛みや腫れ、違和感などがある場合には、早めに抜歯してそれらの症状を取り除くべきでしょう。また、特に痛みなどがなくても、横向きに生えてしまっていると、隣の第二大臼歯に影響してしまうことも。全体の噛み合わせバランスを崩してしまうケースもあります。歯磨きがしづらく虫歯や歯周病のリスクが高い場合も、早めに抜いてしまうことをお勧めします。真っすぐに生えていて歯磨きもしっかりでき、痛みや腫れもないようなら、すぐに抜歯しなくても大丈夫です。しかし、抜歯が必要かどうかの判断は素人には難しいので、多くの症例を診ている歯科医師に相談するのがお勧めです。

Q来院したその日に親知らずの抜歯はできますか？

A

▲即日抜歯にも対応する同院

はい。受診したその日に親知らずを抜歯することは可能です。ただし、すべてのケースで即日抜歯ができるというわけではありません。親知らずの生え方によっては抜歯に通常以上の時間がかかることもあり、あらためて予約を取っていただき対応することもあり得ます。また、抜歯の難易度が高い症例では大学病院にご紹介させていただきます。真っすぐ生えて頭が出ている状態であれば、抜歯の難易度はそこまで高くありません。歯茎に埋まった状態だったり、横向きや斜めに生えてきたりしているもの、また骨と癒着している親知らずでは抜歯が難しくなります。炎症が起きている場合や全身疾患をお持ちの方の場合も、即日抜歯が難しいケースがあります。

Q処置にはどのくらいの時間がかかるのでしょうか。

A

▲短時間で痛みの少ない治療をめざす

正常に生えている親知らずであれば、抜歯自体はそこまで時間のかかるものではありません。周囲に麻酔をして、専用の器具で力を加えて親知らずを脱臼させ、グラグラしてきた親知らずを鉗子でつかんで引き抜いてから、止血処置と縫合を行う一連の流れにかかる時間は、平均して15〜30分というところでしょうか。中には5分前後で抜けてしまうケースもあり得ます。これに事前説明やクリーニングの時間を加え、1時間前後で対応するのが一般的です。ただし、歯茎に埋没していたり、横向きや斜めに生えていたりする親知らずの抜歯には切開が必要となるケースがあり、通常より少し時間がかかります。

Q腫れや痛みが出ないように何か注意することはありますか？

A

▲患者の負担軽減のためさまざまな工夫をしている

痛みを感じやすい麻酔の際に、細い注射針や表面麻酔などを使うことで、最大限痛みに配慮します。歯科医師のテクニックが抜歯時の痛みや処置後の腫れなどを左右することもあり、当院では経験豊富な歯科医師が対応し、できる限り痛みを抑えた抜歯をめざします。また、十分に頭が出ているなどの条件がそろえば、歯茎を切開したほうが早く抜歯でき、痛みや腫れを最小限に抑えられることが望める場合があります。適応のあるケースでは切開を伴う抜歯術も積極的に採用し、患者さんのご負担をなるべく抑えた処置を行うよう努めます。