全国のドクター9,335人の想いを取材
クリニック・病院 158,519件の情報を掲載(2024年5月17日現在)

  1. TOP
  2. 愛知県
  3. 名古屋市北区
  4. 黒川駅
  5. 医療法人優藍会 中切パークサイドクリニック
  6. 鈴木 潤 先生

鈴木 潤 先生の独自取材記事

中切パークサイドクリニック

(名古屋市北区/黒川駅)

最終更新日:2023/07/11

鈴木潤先生 中切パークサイドクリニック main

名古屋市北区中切町、近くに公園もある閑静な立地に「中切パークサイドクリニック」はある。2023年3月にリニューアルした建物は吹き抜けのある開放的な空間で、1階は内科と眼科、2階は皮膚科・美容皮膚科となっており、それぞれ専門の医師が診療にあたる。同院は1948年に開業した「鈴木医院」が始まりで、現在は家族3代にわたって通う患者も少なくない。スタッフも長年勤務の人が多く、眼科の鈴木潤先生は「大きな家族みたいなものです」と優しい笑みを見せる。患者の高齢化もあって眼科疾患にとどまらず複合的な症例が増えるのに伴い、「患者さんの要望に一つ一つ丁寧に答えて対応していきたい」と話す鈴木先生。歴史ある同院の特徴や診療時の心がけなどについて聞かせてもらった。

(取材日2023年6月13日)

複合的な疾患に応える地域密着型クリニック

まず貴院の歴史について教えてください。

鈴木潤先生 中切パークサイドクリニック1

当院は、亡くなった夫・鈴木寛路の父、つまり私の義父である鈴木寛が1948年に「鈴木医院」を開業したのが始まりと聞いています。結婚後は、義父が内科と外科を、産婦人科の医師であった義母が産婦人科を担当していました。ですから私よりも昔のことをよくご存じの患者さんも多いですね(笑)。夫が義父の後を継いで院長に、1997年、院名を「中切パークサイドクリニック」に変更しました。

眼科はどのようにリニューアルされたのでしょうか?

鈴木潤先生 中切パークサイドクリニック2

フロアが広くなりましたので、視力検査器が2台から3台に増え、余裕を持って検査できるようになりました。眼科は検査が多いのでどうしても待ち時間が発生してしまうのですが、視能訓練士も2人から3人に増えています。視能訓練士は、眼科専門病院である杉田病院で教育を受けた人や勤務経験のある人などベテランがそろっており、特にお子さんの弱視や斜視の訓練にも注力しています。月に1度は、大学から斜視専門の先生たちにも来てもらって診察を行っています。

先生のご経歴について教えてください。

私は大学卒業後、中京病院眼科で経験を積みました。当時、人工眼内レンズを用いた手術に先駆的に取り組む先生がおられましたので、その下で学びたかったのです。とてもアグレッシブな先生で多くのことを教えていただきましたね。その後、杉田病院へ。名古屋で歴史ある病院で素晴らしい先生方がいらして先進的な設備も充実しており、さまざまな知識や技術を身につけることができました。勤務医時代に結婚し、夫とともに当院を継承、今に至ります。

病診連携で適した病院に患者を紹介

先生が医師になられた時代、女性医師は少なかったのでしょうね。

鈴木潤先生 中切パークサイドクリニック3

そうですね。まだまだ男性社会でしたが、私は義母という先輩が身近にいました。義母は晩年、分娩をやめて婦人科疾患の診療のみにしたとき、「これでやっと安心して寝られる」と言っていました。それまではいつお産があってもいいように服を着て寝ていたんですよ。そうやって一生懸命働いてきた義母の姿に学ぶことはたくさんありました。義母だけでなくそのお友達の女性医師の方々にもいろいろ教えていただきましたね。皆さん、とてもパワフルでした。また、かつて眼科杉田病院院長の杉田慎一郎先生が愛知県眼科医会の会報誌に「女性であっても同じ医師。研究発表もし、互いに高め合おう」という趣旨のことを書いていらして、非常に感動し、励まされました。その文章のコピーは今も私の診察室に貼ってあります。

患者はどのような方々が来られていますか?

お子さんから高齢の方まで幅広く、さまざまな主訴で来られています。近視、斜視、コンタクトレンズの相談、花粉症、ドライアイ、白内障、緑内障、最近では加齢黄斑変性も増えており、50歳ぐらいから目立って多くなります。他にはサギングアイ症候群といって、加齢に伴い目の周りのコラーゲンなどの組織が緩み「物が二重に見える」「ぼやけて見える」とおっしゃる患者さんもいらっしゃいます。自覚症状のない眼科疾患についてはまず健診を受けていただくことが大切。特に近視が強い方、家族に緑内障など眼科疾患がある方は注意が必要です。目にとって必要な栄養素を接種するために、ホウレンソウやブロッコリーなど緑黄色野菜を意識して食べるようにアドバイスすることもあります。

病診連携についても教えてください。

鈴木潤先生 中切パークサイドクリニック4

勤務していた杉田病院はじめ名古屋市立大学医学部附属西部医療センター、愛知医科大学眼科クリニックMiRAI、総合上飯田第一病院、三宅病院など大学病院や専門クリニックとの連携は強いです。前眼部の小手術は私が行いますが、高齢になればなるほど白内障の手術はリスクが高くなり、例えば白内障の手術中に硝子体手術に切り替えないといけない場合や緑内障の手術も併せて必要になった場合など1人で対応できないケースも考えられます。白内障ならあの病院、眼瞼下垂や眉下の皮膚切除ならこの病院と、得意な先生のいる病院を把握していますので、患者さんの希望もお聞きした上でご紹介しています。術後はもちろん当院でフォローいたします。

歴史を若い医師が継ぎ、長きにわたり患者を診る

普段、心がけておられるのはどんなことですか?

鈴木潤先生 中切パークサイドクリニック5

常に患者さんにとって丁寧な医療をしたいと考えており、まずは患者さんが何に一番困っていらっしゃるのか聞き取るよう心がけています。高齢の方も多いのでゆっくりお話ししますが、こちらの声が聞き取りにくいという方にはモニターをお見せして、メモ機能を使って文字を拡大して読んでいただけるようにします。今の病状はどうなっているのか、どうしてこの治療が必要なのか、治療はどのように進むのか、わかりやすく説明するようにしています。スタッフも患者さんに優しく声がけしてくれていますね。当院のスタッフの中には勤続30年という人もいるなど長い勤務の人が多いです。患者さんについてもしっかり把握しているので診療の助けになっています。

こちらはアットホームな雰囲気を感じます。

当院にはスタッフ専用のキッズルームがあり、多くのスタッフのお子さまが夏休みなどに利用しています。私にとっては孫がたくさんいるような感じです(笑)。当院の看護師のお子さんが成人して看護師になり当院で働いていたこともあります。自分の子どもだけでなく、スタッフのお子さんが成長するのを見るのもうれしいものです。うちは、まるで大きな家族のよう。仕事を続けていく目標の一つとして、自分の子どもが大きくなるまで頑張ろうというのはもちろんあるのですが、スタッフの子どもたちが一人前になるまでは現場にいられるように努力したいです。そういう責任があると思っています。

今後の展望についてお聞かせください。

鈴木潤先生 中切パークサイドクリニック6

当院の特色は、病院ほど大きな存在ではないけれども複数の専門科があり複合的な診察を行えること。患者さんのさまざまなご要望を小さなことでもちゃんと受け止めるとともに、病気に応じて専門の科や病院につなぐことも大切な役割だと思っています。当院は長年この地域にお世話になってきており患者さんもご家族2代、3代にわたり来てくださっています。今後も長くここで診療を続けられるように、若い医師たちが引き継いでくれるのはうれしいことだと思っています。名古屋市北区の皆さまにとって役に立てるクリニックになっていけるようスタッフ全員で精進していきたいと考えています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

レーザーを用いたしみ取り 1cm/1万1000円
(詳細はクリニックホームページをご参照ください)

Access