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泰江 章博 院長の独自取材記事

仲之町ニコニコKamKam歯科・矯正歯科

(徳島市/阿波富田駅)

最終更新日:2024/05/15

泰江章博院長 仲之町ニコニコKamKam歯科・矯正歯科 main

繁華街の秋田町から徒歩1~2分の「仲之町ニコニコKamKam歯科・矯正歯科」は2022年の開業。お口の健康をトータルでサポートする地域のかかりつけクリニックだ。院長を務めるのは、徳島大学病院・矯正歯科で長年研鑽した泰江章博(やすえ・あきひろ)院長。診療内容は、虫歯や歯周病に対する一般歯科治療から長年専門としてきた矯正歯科まで幅広く対応している。日々の診療だけでなく、徳島大学で取り組んでいる「歯の発生」に関する研究は、泰江院長のライフワークにもなっているという。穏やかな雰囲気が印象的な泰江院長に、クリニックの特徴や専門分野である矯正歯科、多彩な趣味についても話を聞いた。

(取材日2024年4月2日)

地域住民が健康な歯で笑顔で暮らすためのサポートを

とても印象に残るクリニック名ですね。

泰江章博院長 仲之町ニコニコKamKam歯科・矯正歯科1

開業する際、クリニック名には地域の名前を入れたいと考えていました。歯科医院の所在地である「仲之町」を冠した「仲之町歯科・矯正歯科」の名称を考えていたのですが、家族から患者さんを笑顔にする「ニコニコ」を、またよく噛めるように「カムカム」も入れたらどうだろうということで、「仲之町ニコニコKamKam歯科・矯正歯科」になりました。ニコニコと暮らし、カムカムでき、いつまでもテクテク歩ける人生を実現できればいいかなと。長いクリニック名でいつも書くのが大変ですが、患者さんには、ニコニコ歯科とかKamKam歯科とかで覚えてもらえているようです。

先生は長年徳島大学の矯正歯科で務めていらっしゃったと伺っています。

大学病院勤務時には、とても腕の良い先生が准教にいらっしゃって、その先生の影響もあって、ワイヤーの表側矯正、裏側矯正とも満遍なく身につけることができました。また、近隣にこれまた腕の良い開業医の先生がいらっしゃって、個人的に学ばせていただいておりました。一方で、若き矯正歯科医が集うワイヤー矯正治療の聖地といわれている、アリゾナ州ツーソン市での2週間の勉強会にも参加しました。矯正歯科治療は、歯科の中でも専門性が高く、歯科医同士でも特殊な領域と捉えている先生が多くいます。大学できちんと学んだ矯正歯科医は歯科医師全体からするとかなり少数です。

開業までの経緯を教えてください。

泰江章博院長 仲之町ニコニコKamKam歯科・矯正歯科2

大学病院退職後は、学生時代の軽音部の先輩を頼って三重県鈴鹿市の大型歯科医院に勤務し、虫歯や歯周病といった一般歯科診療に従事しました。診療と並行してセミナーにも参加するなどで、それらのスキルを上げていき、歯科全般に取り組める土台を整えてから開業しました。近年の歯科医療は「お口全体を整えましょう」という流れになってきています。もともと矯正歯科を専門にしていたため、口腔内全体を診るという視点は自然と養われていたのではないかと思います。

診療で心がけていることは何でしょう?

「来て良かったな」と思っていただくことです。これは、前勤務先の院長がよく言っていたことです。まず、来院していただいて、痛みを取ってほしい、もしくは、わかりやすく説明してほしいなど、患者さんが求めていることにきちんと応えていくことを心がけています。お口の中は患者さん自身では見えないので、写真などで示しながら理解していただくよう努めています。診療方針については、できるだけ長期安定するようなものを提案しております。それは矯正も例外ではなく、治療後生涯にわたり、メインテナンスを通してよく咬める状態を維持していきたいです。

専門家として質の高い矯正治療を追求。難症例にも対応

こちらのクリニックだからこそできる矯正治療があれば教えてください。

泰江章博院長 仲之町ニコニコKamKam歯科・矯正歯科3

矯正治療に関しては、容易なものから難しいものまであらゆる症例に対応しております。手術が必要なほど顎が前後左右等にずれている方や口唇裂・口唇裂を有する患者さんも含みます。また、大人で上顎を左右に広げるための治療も行っております。これは、少し前までは全身麻酔による手術で行われておりましたが、現在では手術を回避し専用の拡大装置を使って改善を図ることができるようになっております。この手法を用いることで、長年鼻での呼吸が困難で口でばかり息をしていた方の鼻閉感の改善につながることもあります。

矯正装置は複数ありますが、どういう基準で選択すればよいでしょうか。

矯正装置には表側のワイヤー矯正、裏側のワイヤー矯正、マウスピース型と大きく分けて3種類あります。表側のワイヤー矯正はいかなる症例にも対応が可能で、理想的なかみ合わせとバランスの整った口元の実現に近づけることが期待できます。裏側もほぼ同様かつ外からも見えにくいというメリットがある一方、費用は割高になってしまいます。マウスピース型の装置に関しては、症例によって対応が難しいものもあります。症例によってこれら装置のメリット・デメリットをきちんと説明した上で、患者さんと相談し使用装置を選択しております。世間では矯正とは表面的な歯並びだけと思われがちですが、矯正を専門に掲げる先生は、機能的な咬合から、より良い口元の実現まで考慮していることを知っていただきたいですね。

矯正を受ける年齢の目安や年齢制限などがあれば教えてください。

泰江章博院長 仲之町ニコニコKamKam歯科・矯正歯科4

先ほども少し触れましたが、骨格が標準から外れている場合、骨切り手術をしないと理想的な歯の角度でかみ合わせを構築できない場合があります。そうならないよう、骨格の改善が可能な小学校中学年ぐらいまでには一度受診することをお勧めします。何事も早ければ早いほど良いと捉えられがちですが、早すぎる治療は時に意味をなさないこともあります。前歯の生え変わる8~9歳が一つの目安でしょうか。年齢の上限に関しては、歯の周りの骨さえしっかりしていれば、特にありません。これまでにも60代の方を何人か治療してきましたが、そのような方々は基本的に見た目ではなくかみ合わせといった機能面の改善を目的とされていました。既に歯を何本か失われている場合には矯正とインプラント治療との組み合わせによる咬合の回復を図ることもできます。

20年、30年先を見据え長く維持できる歯科治療を

先生は日々の診療に加えて、研究にも従事されていらっしゃるのですね。

泰江章博院長 仲之町ニコニコKamKam歯科・矯正歯科5

はい、歯が形成される際に関与する遺伝子に関して研究をおこなっております。徳島大学まで近く、早朝や深夜、週末等に実験に行くことがあります。連休やまとまった時間がある時には、共同研究者からの依頼も含め、遺伝子改変マウスを作製したりもしております。今後も生物の基礎研究で発表・論文投稿ができればと考えております。大学退職後も研究を継続している先生はめずらしいかと思いますが、自身のライフワークとして、これからも可能な範囲で継続していくつもりです。

ところで、先生はとても多くの趣味をお持ちだとか。

フラメンコの踊り・ギター、ドラム、ピアノといった音楽が趣味です。今でこそ音楽はとても好きですが、昔はそうでもありませんでした。大学時代にプロドラマーのサマーキャンプに参加したことをきっかけに音楽の楽しさがわかってきて、それからグッと好きになり、現在もライブ活動やジャズバーでのセッションをしております。また体型維持を目的に走っておりまして、50歳を超えましたがもう一度フルマラソンで3時間半切りができればと思っております。

最後に、今後の展望をお願いします。

泰江章博院長 仲之町ニコニコKamKam歯科・矯正歯科6

大学病院では矯正歯科を専門に研鑽を積み、また、勤務時代は虫歯や歯周病、補綴といった一般歯科治療に従事してきました。今後も、今まで噛めなかったものが噛めるようになって食事を楽しめるといった、患者さんに喜んでいただく治療目標を掲げたいですね。専門の矯正治療はもちろん、インプラント治療、補綴など一般歯科を含めた全顎的治療に取り組み、患者さんのお口全体を良くすることで、健口からの健康寿命延伸につなげていければと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ワイヤー矯正(表側矯正)/65万円~、裏側矯正/95万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/80万円~、セラミックのかぶせ物/10万円~、セラミックの詰め物/5万円~、インプラント治療/35万円~、ホワイトニング/2万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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