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定期的な健康診断と継続した通院で
循環器疾患の予防と治療を

みい駅前まわたり内科

(久留米市/御井駅)

最終更新日:2023/11/08

みい駅前まわたり内科 定期的な健康診断と継続した通院で 循環器疾患の予防と治療を みい駅前まわたり内科 定期的な健康診断と継続した通院で 循環器疾患の予防と治療を
  • 保険診療

心筋梗塞や心不全、不整脈など命に関わる循環器疾患。実際にどのような検査で診断を受け、どのような治療を行っていくのか、知らない人も少なくないのではないだろうか。検査によって早期発見ができれば、生活習慣の見直しのみで対処が可能だったり、あるいは重症化のリスクの低減につながったりするため、機会を捉えてクリニックを受診することが肝要だ。循環器疾患の治療に注力する「みい駅前まわたり内科」の馬渡一寿院長は「定期的に検査を受け、数値だけではなく視覚的に状態を理解することも大切。健診異常などがあれば放置をせずに、まずはご相談ください」と呼びかけている。今回はそんな馬渡院長に、循環器疾患の検査の流れ、具体的な治療方法などについて詳しく聞いた。

(取材日2023年10月12日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q循環器疾患は怖いイメージがありますが、治るのでしょうか?
A

循環器疾患はきちんと治療すれば寛解が望めるものもありますが、病気によってはうまく付き合っていかなければならないものもあります。高血圧や糖尿病、脂質異常症をはじめとした生活習慣病に関しては血圧などの数値をコントロールしていく必要があるので、薬をやめて生活習慣に注意するだけで維持できるようにするのが一つのゴールになると思います。また狭心症や心不全、不整脈など心臓に関する病気は薬を使って治療していきますが、状態によってはカテーテル治療が必要になることもあります。循環器疾患は急激に悪化するというよりは年齢とともに徐々に進んでいくものですから、いずれにしても怖がらず、クリニックを受診することが大切です。

Qそもそも循環器疾患は何が原因で発症するのでしょうか?
A

循環器疾患は先天性のものもありますが、基本的には加齢に伴う血管の劣化が大きな要因となります。ですから血管を悪くしてしまう生活習慣病は、心臓や血管の病気を引き起こす原因になり得ます。「メタボリックドミノ」といわれるように、生活習慣病の既往歴が多くなればなるほど心筋梗塞や狭心症のリスクは高まりますし、逆に生活習慣病を予防する、生活習慣病をコントロールすることができれば、重篤な循環器疾患の発症リスクの低減につながります。ある意味、生活習慣病の成れの果てが心筋梗塞などの病気ですから、偏った食生活、運動不足、喫煙習慣などのリスク因子を減らしていくことが非常に重要になっていきます。

Q循環器疾患を放置すると、どういうデメリットがありますか?
A

もちろん心臓に関わる病気ですから、治療をせずに放置していると命に関わる危険性が高まります。例えば生活習慣病を放置すれば、心臓の血管が詰まり、突然死の原因にもなる心筋梗塞になってしまったり、心臓弁膜症や不整脈といった病気も治療しないままだと心不全などの非常に危険な状態に陥いることがあります。もちろん重篤化したとしても、適切な治療を受ければ回復が期待できるケースもあるのですが、治療までの時間で救命率が変わることもあるため、早期発見・早期治療が欠かせません。何の前ぶれなく心筋梗塞になる方もいらっしゃいますから、普段から自分の体をチェックすることが重要です。

検診・治療START!ステップで紹介します

1健康診断や検査で体の状態をチェック
みい駅前まわたり内科 健康診断や検査で体の状態をチェック

循環器疾患の前兆となる生活習慣病がないか、健康診断などの検査を受けてチェック。血圧や血糖値、コレステロールの値などに異常が見つかれば、精密検査を受ける。また動悸や息切れといった普段とは違う症状がある場合などは、健康診断のタイミングでなくともクリニックを受診すること。

2健診結果をもとに、各種精密検査を受ける
みい駅前まわたり内科 健診結果をもとに、各種精密検査を受ける

健診で異常があり、循環器疾患の疑いがあれば、心電図検査や心臓エコー検査、エックス線検査を受けるほか、他の内臓疾患がないか調べるため採血検査を受ける。動脈硬化の状態については血管の硬さや脈波を調べるCAVI検査、頸動脈エコー検査などを受ける。また不整脈の疑いがあれば24時間の心電図を計測するホルター心電図検査などを行う。

3検査結果の説明を受けて治療方針を相談
みい駅前まわたり内科 検査結果の説明を受けて治療方針を相談

検査後に診断結果の説明を受ける。心臓や血管の状態がどうなっているのか、放置しているとどういう危険があるのかなどをパンフレットや模型を用いて視覚的に理解しやすい形で説明。また、患者の要望を聞いた上で、治療方針や今後の受診タイミングなどを相談していく。

4診療プランを決定し、状態に応じて治療や指導を受ける
みい駅前まわたり内科 診療プランを決定し、状態に応じて治療や指導を受ける

循環器疾患の種類、状態によって治療プランを決定していく。基本的には生活習慣指導と薬物療法を行うが、画一的な指導ではなくそれぞれの向き不向きに合わせた食事指導や運動指導をしてもらう。またCT検査やカテーテル治療などより高度な治療が必要な場合は、連携している病院を紹介してもらい、治療を受ける。

5定期的に通院して状態のコントロールをめざす
みい駅前まわたり内科 定期的に通院して状態のコントロールをめざす

治療が始まったら、定期的にクリニックを受診。検査を受けて病気の状態をチェックしてもらう。病状や数値が安定していれば1ヵ月に1回程度通院し、重症な場合や治療へのモチベーションが低い場合は2週間ごとの通院など、状態や状況に応じて受診していく。循環器疾患はうまく付き合っていくことが必要なので、自己判断で中断せず、継続した受診を心がけることが重要だ。

ドクターからのメッセージ

馬渡 一寿院長

循環器疾患、ひいては生活習慣病を治療するためには、日常会話が治療のヒントになります。薬の内服状況、血圧や血糖の状態だけではなく、いつもと違うことがないか、病気の管理とは直接関係のない生活で困っていることなどさまざまなことを伺います。それに循環器疾患は生涯コントロールしていく必要がありますから、治療に対するモチベーションを維持することも欠かせません。そのため当クリニックでは定期的な検査で血管についている脂質を実際に見てもらうなど、視覚的に理解してもらうことも大切にしています。皆さんの努力をなるべく褒める診療を心がけていますので、まずは検査を受けて異常がないか調べるところから始めましょう。

馬渡 一寿院長 みい駅前まわたり内科
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