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馬渡 一寿 院長の独自取材記事

みい駅前まわたり内科

(久留米市/御井駅)

最終更新日:2023/10/13

馬渡一寿院長 みい駅前まわたり内科 main

ゆふ高原線・御井駅よりすぐ、久留米インターチェンジからも車で5分というアクセスの良い立地にある「みい駅前まわたり内科」は、2021年に開業。木のぬくもりが感じられる待合室は、大きな窓から自然の光が優しく入り、患者がほっとできる空間が広がっている。院長の馬渡一寿先生は循環器内科を専門とし、久留米大学病院をはじめ数々の病院で研鑽を積んできた経験豊富なドクターだ。それに加えて、馬渡院長の魅力は「患者を思いやるこまやかな心遣い」にある。初対面であっても緊張しないように相手の表情にも気を配りながら、じっくりと話に耳を傾け、穏やかな口調で患者の不安を取り除いていく。そんな馬渡院長にクリニックの理念や力を入れている診療などについて詳しく話を聞いた。

(取材日2023年9月6日)

「医療幸福度を高めたい」という強い思い

まず、クリニックの診療内容についてお聞かせください。

馬渡一寿院長 みい駅前まわたり内科1

私は循環器を専門にしていますので、心不全・狭心症・不整脈などの診療を得意分野としています。検査機器にもこだわっていて心電図や心臓エコー検査はすぐに行うことができます。患者さんの不整脈などの状態を記録する24時間ホルター心電図に関して、当院では検査結果を数分で解析できるソフトを導入していますから、迅速に患者さんへの説明を行うことが可能です。もちろん循環器の疾患だけでなく、生活習慣病をはじめ内科全般の診療に力を入れています。私は特に病気の予防と早期発見を重視しており、血圧やコレステロール値などに異常が見られた場合には、なるべく早く適切な対策を取ることが大切だと考えています。患者さんには健康で長生きしていただきたいと思っていますので、健康診断の結果で気になる数値があった場合は当院に相談してください。

クリニックに来院される患者さんについて教えてください。

患者さんの年齢層は、比較的50代から70代の方が多い印象ですね。先ほども少しふれましたが、若年層では職場の健康診断で数値に異常が見られた方が受診されるケースが多いです。主訴は、動悸がする、ふらつきがある、胸が痛い、ほかには風邪の症状などさまざまです。患者さん全員が必ず何か特定の病気があるわけではなく「何だか不安で来た」と言う方もいらっしゃいます。病名がはっきりしない不安を抱えて来院される患者さんには、きちんと検査の内容や数値について、専門用語には注釈を加えながらお伝えし少しでも安心して帰っていただけるよう心がけています。

クリニックの理念である「医療幸福度」には、先生のどんな思いが込められていますか?

馬渡一寿院長 みい駅前まわたり内科2

医療機関は、体の具合が悪い患者さんが来る場所というネガティブなイメージを抱く方も多いのではないでしょうか。私は当院を「不安が解消できて、病気も未然に防ぐこともできたし、幸せな気持ちになった」と思っていただける場にしたいと願っています。そんな私の思いを「医療幸福度を高める」という言葉にしました。近年、オンライン診療を行うクリニックが増え、当院でも実施しておりますが、私はアナログといいますか、患者さんを目の前にして細かな表情を見ながらお話をするほうが充実していると感じます。医療現場にIT技術を取り入れながらも、今後も患者さんと接する姿勢は原点を大事にして向き合っていきたいと考えています。ちょっとでも気になるところがあったら「馬渡先生の所に行ってくる」と言ってもらえるようになることが私の理想ですね。

循環器のダイナミックさに魅力を感じて

先生が医師をめざそうと思ったきっかけは何ですか?

馬渡一寿院長 みい駅前まわたり内科3

父親が循環器内科の医師だった影響が一番大きいですね。実家がクリニックだったので、父親の姿を身近に感じてきましたから。祖父も医師だったのですが、私が幼少の頃に眉の近くをケガしてしまったことがあり、夜中に祖父の所へ行って傷を縫ってもらったこともありました。何か強烈なきっかけがあったわけではないのですが、子どもの時から自然と医師の道をめざすようになっていましたね。父のクリニックを継承しようと思ったこともありましたが、地元を離れて久留米大学に入学し、久留米大学病院での勤務が長くなったこともあり、恩返しも含めて、この地にクリニックを開業することにしました。

循環器内科を専門にしようと思われたのはなぜでしょうか?

先ほどお話しした父親の影響もありますが、循環器のダイナミックなところが面白かったですね。例えば、超音波検査をする時には他の臓器はあまり大きな動きはしないのですが、心臓は躍動感がありますから、そこが魅力的だなと感じたんです。大学や大学病院で勉強を重ねてその思いが強くなりました。救急の患者さんを受け入れる病院に勤務していた頃は、心臓の病気で緊急の患者さんが運ばれてきて、対応することも多かったのです。循環器の疾患は生死に関わる怖いイメージがあるかもしれませんが、生活習慣の改善や適切に薬物治療などを継続して行うことで、普段通りの生活が望めることが多いんですよ。

先生は数々の病院で勤務したご経験があると伺っております。

馬渡一寿院長 みい駅前まわたり内科4

一言に「病院」と言ってもそれぞれに特色があり、それぞれの病院で一刻を争うような救急の患者さんの対応から現在の開業につながるような人と人との付き合い方を学ぶ診療など幅広く経験させていただきました。それが現在の診療において財産となっています。また、久留米大学病院では心不全を専門とするチームに所属し、長年にわたり研究や専門的な診療に従事しました。ただ、研究となると患者さんを診られないジレンマもあって。私の性格から、研究をするよりも実際の臨床で患者さんに向き合って診療をするほうが向いているし、楽しいなと気づいたんです。

アットホームなクリニックをめざす

開院後、先生の診療スタンスに変化はありましたか?

馬渡一寿院長 みい駅前まわたり内科5

当院では、循環器の疾患がある患者さんだけではなく風邪の症状や体の痛みの相談に来られる方も多いですから、大学病院に勤務していた頃とは診療内容が大きく変わりましたね。開業してから、より患者さんのとの距離が近くなったような感じがします。当院の診療の流れを細かく説明すると、あらかじめ受付や看護師の方で患者さんの困り事を把握して、それから診察室で私が深く掘り下げてお話を聞いていくのですが、「まずは患者さんの話をきちんと聞いた後に、こちらの質問をしていく」という順番には気をつけています。患者さんには「先生と話して良かったな」と思っていただけるよう、アットホームなクリニックづくりを大切にしていますね。

お忙しい毎日だと思いますが、休日のリフレッシュ方法は何でしょうか?

私は4人の子どもの父親でもあるので、休日は子どもと遊ぶことがメインになっています。買い物に行ったり、プールに行ったり、キャンプに行ったり。一番上の子は思春期に入ったこともあり、遊びに誘っても「嫌だ」と言われてしまいますが(笑)。私が大学時代にサッカー部に所属していた関係で、ごくたまにチームでサッカーをすることがあるのですが、その時に子どもを連れて行ったら、長男が「お医者さんのサッカー選手になる」と言ってくれたこともありました。やはり子どもと過ごす時間が私の一番のリフレッシュになっています。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いいたします。

馬渡一寿院長 みい駅前まわたり内科6

今の目標は「何でも相談できる地域のかかりつけ医」をめざしています。もちろん、これからも私の専門である循環器の診療も続けていきますが、地域の方々が体のことで気になることがあったら気軽に受診できて、患者さんに安心していただけることが何より大切だと思っているんです。その延長線で、最期の看取りまで携わることができたら良いなというのが今後の展望ですね。かかりつけの患者さんが「最期まで診てほしい」と希望してくだされば、そのお手伝いをしたいという気持ちが強いです。そのためにも、まずは地域に根差したクリニックとしての基盤づくりが重要だと考えていますし、これからも丁寧な診療を心がけていきますので、体の不調や不安なことがあれば気兼ねなく来院していただければと思います。

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