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橋本 正隆 院長の独自取材記事

はしもと歯科クリニック

(奈良市/奈良駅)

最終更新日:2024/04/02

橋本正隆院長 はしもと歯科クリニック main

奈良駅西口から徒歩1分、駅前の角地に立つビル1階にある「はしもと歯科クリニック」。橋本正隆院長は、大阪歯科大学を卒業後、奈良県と福岡県の歯科医院で研鑽を積んだ後、2016年に同院を開業。2022年には同ビル4階にホワイトニングと自由診療の根管治療専門のフロアを開設し、一般歯科から専門性の高い根管治療まで「1本の歯を残す」という強い信念のもと、日々治療にあたっている。木をふんだんに使った同院は、スタイリッシュかつ温かみがあり、患者が落ち着いて治療を受けられるような空間になっている。「スタッフ全員の総合力で奈良県でトップの歯科医院をめざしたい」と明るい笑顔で力強く話す橋本院長。専門の根管治療や患者への思い、今後の展望など十分に話を聞いた。

(取材日2024年2月28日)

ポリシーは1本の歯を徹底的に残すこと

開業までの経緯を教えてください。

橋本正隆院長 はしもと歯科クリニック1

2016年に1階に一般歯科を開業し、2022年に4階にホワイトニングと自由診療の精密な根管治療を専門に行うフロアを開設しました。駅が近く交通の便も良いこの周辺での開業を考えていた時、奈良出身の知り合いの方からご紹介いただいて。開業するなら地元でと考えていたのでうれしかったですし、これがご縁があるってことだなと思いましたね。当院の患者さんの年齢層は幅が広く、すべての年齢の方が満遍なく来院してくださっています。地元への想いが強い方も多く、ホームページを見てくださり「先生も奈良出身なんですね」と声をかけていただき、そこからお話が広がったりしますね。

歯科医師としてのターニングポイントだと感じられたのはいつですか?

大学を卒業後は奈良で3年間、その後福岡で3年間勤務しました。その福岡での勤務が歯科医師としての私のターニングポイントになったと思います。実は私の中では、奈良で勤務した後に開業しようかなと思っていたんです。ですがその時、師匠と尊敬する先生に「まだ君の知らない歯科の世界がある。もう少し勉強してみては」と九州での勤務を勧められました。その先生が九州の歯科医院を一緒に見学に行ってくださり、実際に見てみると九州には関西とは違った風土がありそこでたくさんの素晴らしい先生方にお会いしました。九州で、歯科に対する熱く強い思いを持った先生方のもとで学んだことは、間違いなく私の歯科医師としての人生に大きな影響を与えてくれたと思います。

九州でのご経験が今につながっているんですね。もう少し詳しくお聞きしたいです。

橋本正隆院長 はしもと歯科クリニック2

私が九州で出会った先生方は「1本の歯を残す」ことに情熱と信念を持って取り組んでいらっしゃいました。「抜歯になったら歯科医師の敗北だ」という言葉を聞いた時は衝撃を受けましたね。もちろん抜歯をしたら駄目ということではなく、さまざまな手を尽くして最終的に抜歯になることはあっても、無策のまま抜歯するのは歯科医師としての本業を果たせてないのではという考えであり、その考えが九州の歯科医師たちに浸透しているんですね。歯を残すことには当然高い技術と知識が必要で、われわれは勉強し続けなければいけません。平日休日関わらず診療後に夜中まで勉強する大変な毎日で、「戻りたいか?」と聞かれたら躊躇してしまいそうですが、あの経験があってこそ今の自分があると思っています。

スタッフ全員の総合力で、患者に向き合う

すてきなクリニックですね。院内の特徴や機器についてこだわられたところは?

橋本正隆院長 はしもと歯科クリニック3

1階も4階も同じデザイナーさんにお願いし、木をふんだんに使った和テイストの歯科医院です。特に4階を造る時には、私はホテルのような雰囲気をイメージしていましたが、副院長である妻が「奈良らしく、木がいいと思う」と。そこで妻の意見を最大限に取り入れた結果、木目調のとても良い感じになり、患者さんからも「ぬくもりのある落ち着いたクリニックですね」と褒められることが多く、妻のセンスに感謝しています。また、根管治療に注力しているので、性能の優れたマイクロスコープを導入しています。これは治療だけでなく、私がセミナー講師としてプレゼンテーションする際にも、きれいな画像をお見せするのにとても役立っています。

注力されている根管治療について教えてください。

「1本の歯を残す」という九州時代に学んだことを貫くためには根管治療をしっかり行うことが大切で、「抜歯と言われたが抜くしかないですか?」と新規の患者さんに質問された時、それが残せる歯かどうかを診断できることが重要です。逆にさまざまな検査をした結果、その歯を残すことは難しく抜歯しか手段がないのに診断ができないまま治療を繰り返しているような患者さんが来院された時には、「残念ですがこれは抜歯したほうが良いです」と確定診断をつけることもわれわれの仕事だと思います。今はセミナ―講師や本の執筆もさせていただいていますが、これも根管治療の師匠から「人に教えることで自分自身も勉強になることが多いよ」と背中を押してもらったのがきっかけです。周りの方々の助言やサポートに助けられることも多く、恵まれているなと感じます。

他にもクリニックの強みや特徴はありますか?

橋本正隆院長 はしもと歯科クリニック4

根管治療は当院の得意な治療の一つではありますが、当院の最大の魅力は総合力だと思います。歯科医師は複数人在籍し歯科衛生士も10人以上、受付含め多くのスタッフがいることで、お互い教え合い助け合いながらまさしく「総合力」で患者さんの治療に向き合っています。口の中に不具合がある時に「はしもと歯科クリニックへ行けば何とかしてもらえる」と思ってもらえるような歯科医院をめざしています。そのためには、スタッフ全員の知識や技術の向上が必要なので、それぞれプロフェッショナルな教育を受けられるようにしています。私一人の力では足りない部分も、副院長やスタッフたちみんなで力を合わせることで、はしもと歯科クリニックになるということを常に意識しています。

常に「自分の大切な人を治療する」という思いで診療

診療時に大事にされていることは何でしょうか?

橋本正隆院長 はしもと歯科クリニック5

歯科医師やスタッフには「患者さんが自分の大切な人だったらと考えながら行動してね」と日頃から伝えています。例えば治療器具が汚れていたら、それで自分の大切な人が治療されるのは嫌ですよね。そういう気持ちを忘れず患者さんに接するようにしています。また、治療計画書はまずスタッフがたたき台を作り、その後歯科医師と一緒に練り上げますが、そのときも「もし患者さんがあなたのお母さんだったらどうする?」と問いかけ、患者さんの気持ちに寄り添って作成していくようにしています。治療計画はたいてい2つのプランをご提示しますが、決定を患者さんに丸投げでは歯科医師として不誠実だと思うので、あくまで私見ですとお断りをした上で「もし私の家族が治療するならこちらを選びます」というお話をさせていただくこともあります。

スタッフ教育にも尽力されていらっしゃるんですね。

開業時からの目標の一つが、スタッフの満足度が高い歯科医院をめざすことです。例えば午後の診療時間を見直すなど、産前産後休暇明けのスタッフも復帰しやすいような環境を整えています。もちろん患者さんが不便にならないように土曜の診療時間を延ばすなどの工夫も併せて行っています。また、当院の副院長である私の妻が、スタッフ教育にも尽力してくれています。スタッフに寄り添いフォローしながら悩みや意見を聞いてくれ、そのおかげで院内にまとまりができ、妻のおかげと感謝しています。ただ私と副院長だけでは補えないこともあるので、フリーランスの歯科衛生士さんや受付など接遇に長けた方などに外部から定期的に来てもらい院内研修を行うなど、スタッフ育成面にもさまざまに取り組んでいます。

最後に、今後の展望とメッセージをお願いします。

橋本正隆院長 はしもと歯科クリニック6

副院長が出産後復帰した時に「訪問歯科をやりましょう」と提案してくれ、今は施設や高齢で通院が難しい患者さんの自宅へ積極的に訪問してくれています。治療後のメンテナンス管理をするのも歯科医院として大切なことなので、訪問診療を通して長くフォローしていきたいですね。それからスタッフとは「1、2年のうちに奈良で一番の根管治療と予防の歯科医院にしよう」と話しています。予防は歯を残すことにつながり、そのためには患者さんに定期検診にきちんと通ってもらうことが大事です。ですから「また行きたい」と思ってもらえる歯科医院であり続けられるよう設備や院内の雰囲気にも心を配っています。そして、当院に勤務する歯科医師皆が高い水準の根管治療ができるように指導にも力を入れていきたいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

精密な根管治療/15万円、オフィスホワイトニング/1万6000円~(1回照射)

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