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百束 比古 先生の独自取材記事

スクエアクリニック・デンタル

(千代田区/水道橋駅)

最終更新日:2023/12/15

百束比古先生 スクエアクリニック・デンタル main

千代田区三崎町、JR中央・総武線水道橋駅東口からすぐのビル3階に「スクエアクリニック・デンタル」はある。審美面に配慮した歯科診療に加え、形成外科や美容皮膚科の診療も展開している同院。日本医科大学形成外科で、20年にわたり教授職を務めた百束比古先生が、皮膚科・形成外科・美容皮膚科分野の診療を担っている。「マイナーな存在であった形成外科が、『見た目の時代』といわれる現代では大きな存在感を発揮しています。長年の経験やノウハウに基づく診断や治療選択で、皆さんの希望をかなえていきたい」と話す。国内外で形成外科診療の発展に尽くしてきた百束先生に、同院での形成外科・美容皮膚科診療と、診療にかける思いなどを聞いた。

(取材日2023年10月26日)

形成外科の黎明期から蓄積した経験を生かし外来診療を

まずは百束先生のご経歴から伺えますか。

百束比古先生 スクエアクリニック・デンタル1

千葉に生まれ、公立の小中学校で学んだ後、東京学芸大学附属高校へ進学。大学を受験する年に学生運動が最高潮を迎え、東京大学では安田講堂事件を受けて医学部入試が中止になってしまいました。そのせいでというわけでもないのですが、日本医科大学に入学。ストライキの影響で夏に延びたものの無事に卒業しました。大学では当時は皮膚科学講座に属していた形成外科を専攻し、一般外科でも大いに学ばせてもらいました。その頃の形成外科は認知度も低くメジャーな診療科とはいえませんでしたが、マイクロサージャリーによる再建術や組織移植術などの実績を積み上げ、1990年に講座として形成外科が独立。私はシドニー大学で数年客員教授として幅広い経験を積んだ後、1995年に日本医科大学形成外科主任教授に就任しました。当時45歳だった私を筆頭に医局員はすべて年下という若い医局でした。

国内における形成外科の黎明期からご尽力されてきたのですね。

ちょうど形成外科分野がマイナーからメジャーへと移行するタイミングだったのです。国内からはもちろん、海外からも熱心で優秀な学生が多く集まり、医局を大きく成長させることができました。私自身、シドニー大学での客員教授時代にヒントを得た「超薄皮弁」による広範囲熱傷患者の救済をめざすことがライフワークとなりましたし、中国やベトナムなどからの留学生がこれを発展させ、自国での診療にも展開。世界の形成外科分野においても重要な役割を果たしたと自負しています。何より、国際交流は楽しいものでもありました。2015年に定年後、こうしたキャリアを経て培ったノウハウを生かしていきたいと、当院での診療をスタートさせたのです。

歯科と形成外科を一つのクリニックで診るのは珍しいのでは。

百束比古先生 スクエアクリニック・デンタル2

市川陽一郎先生が診療する歯科医院に間借りする形で、2017年よりこちらでの診療をスタートさせました。歯科は口の中から、形成外科・美容皮膚科は外側から、同様に美を追求する点でも共通点があります。当初は自費診療のみを行ってきましたが、ご要望にお応えして3年前から保険診療もスタートさせています。

皮膚科・形成外科の保険から自費診療まで幅広く対応

どのような診療に対応していますか。

百束比古先生 スクエアクリニック・デンタル3

ご相談で多いのはケロイドや傷痕に関することですが、皮膚科の保険診療では、皮膚がんの診断からニキビ、アトピー性皮膚炎といった慢性疾患の治療まで幅広く対応しています。腋臭症なども保険診療で改善をめざせます。症例の一つ一つを精査し、手術が必要なのか、それ以外の治療で改善が見込めるのかを判断し、考えられる治療の選択肢をご提示します。経験が長い分だけ、幅広い選択肢をご提案できると自負しています。手術では、ご本人の意向を伺いながら相談して立てたプランに沿い、信頼できる医師に私の「手」となり「目」となり執刀していただきます。現在私の他に形成外科を専門とする医師が診療に携わってくれていますが、うち3人が女性医師。特に美容のご相談は女性患者さんが多いので、同じ女性同士お話しになりやすいということもあると思うので、専用の予約枠もご用意しています。

美容のご相談も受けていらっしゃるとか。

しみ、しわなどエイジングケアのご相談も受けています。世の中にあふれる広告を見て美容に興味を持ったものの、どこか不安があるという方や、すでに美容皮膚科の診療を受けられたものの結果にご満足されていないという方からのご相談も多いですね。また美容の分野は本来形成外科の一部であり、高度な形成外科知識が求められます。正式なトレーニングを受けていない医療者による不適切な施術が蔓延していた時代もありますが、科学的根拠のある適正な美容医療も広がりを見せています。また、高齢化社会の訪れとともに、抗加齢医学の一分野としても注目されています。当院でも、そうした適正な美容医療の発展に力を注いでいきたいですね。

美容医療と形成外科には深い関わりがあるのですね。

百束比古先生 スクエアクリニック・デンタル4

形成外科の根底にあるのは「復元」であり、きれいに元通りに戻すというマインドです。美容医療もこうした形成外科から派生しており、形成外科のノウハウが生かされています。しかし、形成外科の診療は単なる美容や抗加齢医学にとどまることなく、生体移植時に欠かせない血管縫合術や切断肢指の再接着、再建など、幅広い分野に及ぶのです。

人生100年時代を支える「外見の一般診療」を提供

診療の際に心がけていらっしゃることは何ですか。

百束比古先生 スクエアクリニック・デンタル5

患者さんのご希望、ご要望を十分に聞いて、それに応えられるような医療の提供を心がけています。特定の治療を押しつけるのではなく、選択肢をご提示してご自身でお選びいただくスタイルです。失敗も含めて、長年にわたり数多くの症例にあたってきたからこそご提案できる治療もあります。また、形成外科、皮膚科、一般外科と分野をまたいで身につけてきた知識と経験があるからこそ、適切な判断が下せるということもあると感じています。

医師を志されたきっかけと、形成外科をご専門とされた理由を教えてください。

父が歯科医師で、千葉県の歯科医師会での活動も行っていました。そんな父の姿を見て医療の道を志し、口腔内に限らず全身を診ることができる医師をめざすようになりました。形成外科を選んだのは、自身の手で形成する作業が少し歯科に似ていると感じたから。当時は認知度も低く軽視されがちな分野でしたが、将来的に大きな発展が期待できると思えたところもあと押ししました。実際に、形成外科が大きくクローズアップされる時代となりましたし、国際性もあり、日本人特有の手先の器用さを専門性の高いレベルで発揮できるたいへん面白い分野だと今も感じています。

休日の気分転換などに楽しんでいらっしゃることはありますか。

百束比古先生 スクエアクリニック・デンタル6

脳梗塞を患った後は足に不自由があり、できるだけ歩くようにしています。また、毎年1冊本を書くことも続けています。現代詩を詠むことも楽しんでおり、「言葉の絵画」として自由にイメージを描いています。大学ではある思想家の指導を受けたこともあり、影響を受けています。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

「人生100年時代」といわれる現代、女性の60代、70代はまだまだ若い部類です。とはいえ、見た目に衰えを感じ始める時期でもあり、毎日鏡を見るのが憂うつという方もいらっしゃるでしょう。そうした方には、多少医療の手を借りてでも憂うつの種を克服することをめざすという選択肢があることを知っていただきたいですね。女性に限らず男性も、見た目へのこだわりは時代のニーズでもあります。当院では、皮膚科、形成外科から美容皮膚科まで、見た目に関わるお悩みに幅広く対応しています。当院で対応が難しい症例は、適切な医療機関にご紹介も可能です。気軽に相談できる外見の一般診療を行うクリニックとして、ぜひご活用ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

しわケア/1万6500円~、しみのレーザー施術/500円(1ショット)※初診の平均は10ショットですが、大きさにより異なります。インプラント治療/35万円~、セラミック治療/2万7500円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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