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文元 裕道 院長の独自取材記事

なんばふみもとクリニック

(大阪市浪速区/難波駅)

最終更新日:2024/04/22

文元裕道院長 なんばふみもとクリニック main

「なんばふみもとクリニック」は難波駅より徒歩3分、なんば駅からもアクセスしやすい場所にある。形成外科を中心に、救急科や脳神経外科などでも研鑽を積んだ文元裕道院長が2012年に開業。形成外科、皮膚科、美容まで、それぞれの分野で専門性にこだわった診療を行っている。薬だけに頼らない・長引かせないという治療をモットーとする文元院長に、「皮膚の外科」である形成外科を受診するメリットや皮膚科との違い、診療理念やスタンスなど、幅広く話を聞いた。

(取材日2023年10月13日)

傷や治療痕の修正を行う形成外科医師の道に

先生のご経歴と、開業に至った理由を教えてください。

文元裕道院長 なんばふみもとクリニック1

大阪医科大学(現・大阪医科薬科大学)卒業後、同大学病院での勤務を経て、西宮協立脳神経外科病院や大阪府三島救命救急センターのほか、地域のクリニックなどで、形成外科を中心に外科・消化器外科・脳神経外科・救急医療・美容外科で幅広く研鑽を積みました。開業を決めたのは、年齢を重ねたことで手術など大きな処置は若い医師に譲り、私にできることを地域でやっていこうかなと考えたから。また自ら診療・運営方針を決められるという点も開業を決めた理由の一つです。当院のある森川医療ビル1階の「森川クリニック」の院長が大学の先輩というご縁から、難波駅・なんば駅すぐそばというアクセスの良い場所で2012年に開業に至りました。

なぜ形成外科を専門とされたのですか?

かつて、受傷後や手術後に大きな傷が残っても「普通」とされてきた部分がありました。しかし時代の流れとともに、大きなけがだったから傷痕は仕方がない、命を助けるために手術で切ったのだから縫合した痕は多少目立ってもいいといった考えから、その傷や見た目をきれいにすることも重要だという考えが出てきたんです。ちょうどその時期に医師になった私は、やりたかった救急科の一端として出てきた形成外科に興味を持ち、世の中のニーズも強いと考えて専門に選びました。その当時は、がん治療は切り取ることがメインでしたが、例えば乳房再建術のように、失ったものを再び取り戻すための治療ができる点も魅力を感じました。とはいえ、心臓や脳の病気、各種がんの治療のように「絶対にしなければならない治療」が少ないのが形成外科。患者さんのご希望を聞き、できることを探っていくのが私の仕事ですね。

クリニックの特色を教えてください。

文元裕道院長 なんばふみもとクリニック2

形成外科・皮膚科・美容外科を標榜し、ニキビや肌荒れ、できもの、巻き爪、水虫などのさまざまな症状でご来院いただいています。このエリアは住居が少ないため、地域住民の方よりもお仕事帰りなど30~50代の方が多いですね。院内は診察室やレーザー治療室、処置室などほとんどが完全個室化しており、プライバシーがしっかり守られているのが特徴です。パウダールームもしっかり備えています。また少しでも居心地が良いように「いかにも病院」という内装は避け、床にはクッション性の高いタイルを敷くなど疲れた足にも配慮した造りにしています。

皮膚の悩みは治療の選択肢が増える「皮膚の外科」へ

どんなときに形成外科、皮膚科を受診すべきでしょうか。

文元裕道院長 なんばふみもとクリニック3

形成外科の受診が適切だと考えられる症状で一般的に多いのは、ほくろや粉瘤などのできもの、巻き爪、眼瞼下垂などです。もちろん、けがも形成外科にお越しください。形成外科は基本的に「皮膚の外科」といえるので、内科的な診療ではなく、手術など外科的な処置が必要な際に受診いただく診療科です。一方の皮膚科は、ニキビやかぶれ、水虫、帯状疱疹などの患者さんが多いですね。形成外科も皮膚科も標榜する当院は、服薬など内科的な治療から、手術など外科的治療まで幅広く対応できるのが強み。できものに対し抗生物質を処方しても、原因を取り除かなければ結局は再発することが多いもの。そうならないためにも、必要があれば外科的な処置を選択できる形成外科の受診をご検討ください。

レーザーで行うできもの治療について教えてください。

ほくろも含め、できものを切除するときはレーザーを用いています。通常は一度受診いただいて日を改めてレーザー治療を行いますが、痛みがあるなどの緊急時は受診された当日に行うこともあります。治療は局所麻酔で行っており、施術後の痛みについても、鎮痛剤を出す必要がないくらいなのでご安心ください。中途半端に治療をしていると、できものが大きくなってしまうこともあるため、早期の手術をお勧めします。しかしやはり顔や目立つ箇所の手術は傷痕への不安などもあると思いますので、まずはじっくりお話をお聞きし、患者さんの希望に沿えるよう注意しています。

巻き爪の診療について教えてください。

文元裕道院長 なんばふみもとクリニック4

巻き爪はかつて手術を行うことも多かったのですが、足の形が変わってしまうなどデメリットが多いものでした。現在、一時的に痛みを取り除くための処置はすることもありますが、過去のような巻き爪の手術は行っておりませんし、患者さんにもお勧めしません。まずは爪をしっかりと伸ばし、手の爪のように丸く切るのではなく、足の指の形に合わせて爪を四角に整える必要があります。丸く切るということは、指の肉と爪の溝に食い込んで、自ら巻き爪にしているようなものなんですよ。お子さんの爪を切っている保護者の方にも注意していただきたいですね。

眼瞼下垂症手術も日帰りで行っているそうですね。

はい。眼瞼下垂症は、目が開けづらい、瞼が重たく感じるといった症状が特徴です。その主な原因は、加齢などが原因で皮膚がたるんで重くなっている場合と、目を開ける筋力自体が衰えて目が開きづらくなるケースの2つが考えられます。当院で眼瞼下垂手術をご希望される方は、50代~60代の方が中心ですが、70代の患者さんもいらっしゃいますね。

「長引かせない」を基本に、できる限りの治療を

患者さんに接する際に心がけていることを教えてください。

文元裕道院長 なんばふみもとクリニック5

できる限り詳しく症状をお聞きして、その中で薬だけに頼るのではなく、私ができることをして差し上げられるよう努めています。場所柄、忙しい方が多いのでお薬の処方だけを望む方も少なくありませんが、患者さんの生活に寄り添って治療を進めていかなければ、改善が見込めない病気もたくさんあると考えているからです。もちろんお薬を出さないということではなく、患者さんのご希望に応じて必要なものは当然お渡しします。しかし単に皮膚がかぶれただけなら、お薬がなくても時間とともに自然と症状が引いていくこともあるでしょう。だからこそ、あえてご来院いただいた意味を感じていただけるような診療ができたらと考えています。

診療理念やスタンスをお聞かせください。

最も重視しているのが「皮膚外科医としての早期治療」ということ。もちろん長い目で診ていくしかない疾患や症状は仕方がないのですが、原因が特定できるものでしたらその原因にすぐに対応しています。そして「新しいもの」をすぐに取り入れるのではなく、「定番」の治療をベースにしているのが当院のスタンスです。新しい治療法やお薬はどんどん開発されているけれど、トラブルを引き起こすものもないとはいえませんし、一過性の流行で消えていくものも多いんです。どのようなものであっても、しばらくは様子を見ながら、効果は期待できるのか、しっかりと定着する治療法なのかといったことを慎重に見極めて、導入するか否かを検討しています。

読者へのメッセージをお願いいたします。

文元裕道院長 なんばふみもとクリニック6

当院では看護師が美容系の処置を一部担当しているほか、化粧品やスキンケアに関するアドバイスも行っています。本人も肌が弱いことから、患者さんのお悩みに寄り添ってサポートできていると感じています。「皮膚の外科」と言える形成外科は、皮膚の悩みやトラブルに対応できる診療科です。一般の方は整形外科と混同してしまうこともあるかと思いますが、けがやできものに関しては、形成外科のほうが適していると考えます。また形成外科であれば、内科的処置から外科的処置まで幅広く、治療の選択肢があります。中途半端な処置は長引いてしまう原因になりかねません。当院は「皮膚外科医としての早期治療」をモットーとした診療を行っておりますので、まずは気軽にお越しください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

しわのケア(A型ボツリヌス毒素製剤注射)/2万7500円

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