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泉本 竜彦 院長の独自取材記事

泉本歯科

(岸和田市/久米田駅)

最終更新日:2023/06/12

泉本竜彦院長 泉本歯科 main

JR阪和線・久米田駅を下車、駅前商店街を歩いて3分の場所にある「泉本歯科」。院長の泉本竜彦先生が1994年に開業した当時は、駐車場はなく、歯科衛生士もいない、こぢんまりとした歯科医院だった。地域の患者の求めに応え、コツコツと診療を続けるうちに、保険診療にこだわらない患者や、継続的なメンテナンスを希望する患者が増えてきたという泉本院長。歯科衛生士を増やし、駐車場と駐輪場を備え、時代の変化と患者の希望に柔軟に対応しながら、変わらず地道に診療を続ける。「当たり前のことを、当たり前にしているだけ」と地に足の着いた堅実な姿勢で、地域住民の口の健康を支え続ける泉本先生に、歯科医院についてたくさんの話を聞いた。

(取材日2023年5月22日)

子どもから高齢者まで幅広く対応。予防目的での受診も

駅から近い上に駐車場も広くて、とても便利ですね。

泉本竜彦院長 泉本歯科1

目の前の通りは長く続いている商店街で、当院のあるこの場所はもともと実家が営んでいた書店だったんです。その当時は駐車場もなかったけれど、隣が空いた時に少しずつスペースを広げていって、ここ数年でやっと地域の皆さんに認知してもらえるようになった気がします。子どもの頃から書店の2階に家族で暮らしてきましたが、今は住まいを別にしており、歯科医院のみになりました。

歯学部に決められた理由と、ご経歴についてお聞かせください。

手先が器用で細かい作業が苦にならないこともあり、歯学部を選んだのです。出身大学は朝日大学歯学部。当時は今のように専門が分かれていませんでしたし、大学に残る人の多くは矯正歯科や口腔外科に、それ以外の学生は歯科医師になると最初からクリニックに勤めることがほとんどでした。僕が最初に勤めたのはすごく忙しい歯科医院で、保険診療が圧倒的に多く、たくさんの患者さんを担当して経験を積ませてもらうことができました。

こちらに来られる患者さんはどのような方が多いですか?

泉本竜彦院長 泉本歯科2

年齢で言うと1歳から80代まで通われています。年配の方、女性の方が多い傾向にありますね。主訴としては虫歯や歯周病が多く、治療にあたっては「なるべく痛くしないでほしい」「できるだけ歯を残したい」「抜歯はしたくない」というご希望が多いです。診察をした上で、どういう治療が必要か、どうしてそういう治療になるのか、費用や期間はどれくらいかかるかなどをお話しします。最近は症状があるからというだけでなく、検診や予防目的で来院される方が増えていますね。また、基本的に予約制としていますが、緊急性のある場合はお電話いただいた上で対応しています。

できるだけ痛みを抑えた治療を心がける

クリニックの特徴を教えてください。

泉本竜彦院長 泉本歯科3

当院はごく普通の「街の歯医者さん」で、特に難しい治療や珍しい治療をしているわけではありません。患者さんのお悩みを聞いて、ご希望に沿った治療をするだけです。すべての治療が終わったら、その後は定期的なメンテナンスに来ていただいて、予防に努めていただきたいですし、その支援をしたいと思っています。ほかには、インプラント治療や、セラミックの詰め物、かぶせ物の治療にも対応しています。昔は親知らずの抜歯も院内でしていたのですが、今は患者さんも増えて時間のかかる処置は難しいため、基本的に近隣の病院の口腔外科に紹介しています。矯正歯科も専門の先生をご紹介していますよ。

セラミックのかぶせ物や義歯も選べるんですね。

歯科医師になってから長い間、保険診療中心に手がけてきたこともあり、保険診療で使用可能な材料を用いた義歯がすでに入っている患者さんには保険のかぶせ物を入れるようにしてきました。ところが、近年は自由診療の義歯やかぶせ物を希望される方も増えてきたんです。せっかく治療して入れるのだから、銀歯より白いほうがいい、プラスチックよりセラミックがいいと考える方が少なくないとわかったので、その都度、ご希望を尋ねるようになりました。自由診療の義歯やかぶせ物は種類が多いので、一つ一つ丁寧に説明して、その上で患者さんご自身が考えて選ぶ時間が必要です。当院の歯科医師は僕一人で、説明も今は僕が行っていますが、患者さんのニーズの高まりを受けて、今後はできるだけ歯科衛生士や歯科助手もしっかりと説明できるようにしていきたいと考えています。

診療方針を教えてください。

泉本竜彦院長 泉本歯科4

治療の際には無理をしないことです。そして、基本的なことですけれど、治療の前にしっかりお話を伺って、丁寧にご説明して、できるだけ痛みがないように治療を進めます。特に子どもの場合、泣いてしまうと次回から来られなくなってしまうので、とにかく丁寧に対応して、できるだけ痛みの少ない治療を心がけています。大人の患者さんでも痛みを抑えるための工夫をしていますが、患者さんからのご希望がなければ、表面麻酔は使いません。表面麻酔をしなくても、注射の仕方を工夫することで痛みを抑えることは図れるんですよ。勤務医時代に習う方法なので、特別なことではないのですけれど。ただし、抜歯や神経を抜くときなど、表面麻酔が必要となる場合があることも、ご理解いただければと思います。

自分で歯を守ろうとする患者の力になりたい

カウンセリングスペースも用意されていますね。

泉本竜彦院長 泉本歯科5

主に初診の患者さん向けに、しっかりとお話を伺うために、5年ほど前に診察台とは別にカウンセリングスペースを設けました。お尋ねするのは、主訴や治療のご希望、既往の病歴やこれからどうなりたいか、治療の際にされたくないことなど、多岐にわたります。お話を聞くのは僕ではなくスタッフです。先ほどの自由診療の話と同じことが言えますが、患者さんのご希望の幅が広くなっていますので、主訴を聞いて対応するだけでは、ご満足いただける治療にならないのではと考えています。予算を広げて、もっときれいに見えるようにしたいという患者さんもいらっしゃれば、「今のままで十分」という患者さんもいらっしゃいますから、最初の段階で患者さんのご要望を把握しておくことを大切にしています。

今後はどのような点に力を入れていきたいですか?

僕が歯科医師になったばかりの頃は、予防の大切さは今ほど広がっていなくて、悪いところを削って治す、穴が空いていたら詰めるという治療が中心でした。開業当時は歯科衛生士もいなかったので、とにかくそうした治療を提供してきました。スタッフに歯科衛生士が加わってからようやく、治療後のケアや歯周病の予防などのメンテナンスができるようになったんです。今の、予防を重視したスタイルの治療は10年くらい前から行いたいと思っていて、少しずつ実現できるようになりました。歯科衛生士は担当制なので、患者さんにとっても相談しやすく、通院を続けるモチベーションにもなるのではないでしょうか。歯科衛生士もスタッフも、入職したときから仕事ができるベテランばかりで、患者さんとのコミュニケーションも上手なので、僕自身もかなり助かっていますよ。今後は、もう少し歯科衛生士を増やして、さらに治療の質を上げていきたいです。

読者へメッセージをお願いします。

泉本竜彦院長 泉本歯科6

当院では難しい治療や特別な治療はしていません。ただ、患者さんが自分の家でできるセルフケアや予防については、お手伝いすることができます。ご自身で歯を守ろうとする患者さんの力になりたいんです。傷んでいる歯が多い患者さんを治療していくのは、実は歯科医師やスタッフにとっても大変で、途中で通院をやめられてしまうと、患者さんが思っている以上に医療者も気持ちは折れるものです。当院は街の小さな歯科医院ですから、たくさんの患者さんを診るというよりも、歯を大切にしたい患者さんと長く付き合っていければ、と思っています。きれいな歯で笑顔に自信を持ち、終生ご自分の歯でおいしく食べられる、その幸せのお手伝いをこれからもしていきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

義歯/11万円~、セラミックのかぶせ物の治療/4万4000円~、セラミックの詰め物の治療/2万7500円~、ホワイトニング/2万6400円~、インプラント治療/33万円~

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