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藤原 康則 院長の独自取材記事

ふじわら歯科クリニック

(長岡京市/長岡京駅)

最終更新日:2021/10/12

藤原	康則	院長 ふじわら歯科クリニック main

JR京都線の長岡京駅から徒歩約10分の幹線道路沿いにある、「ふじわら歯科クリニック」。2003年に開院した同院は、入口を入ると広い待合室があり、床や壁、ソファーのすべてが白で統一された明るい空間となっている。院内にある5つの治療室は、濃い茶色を基調としたシックな雰囲気だ。院長の藤原康則先生は、歯科臨床の基本から咬合再構成まで包括的な歯科診療を学んだ経験を生かし、1歯単位ではなく口腔内全体を包括的に見据えた治療を行っている。「自分が行った治療には最後まで責任を持つ」ということを信念とし、自身のスキルを常に磨き続けている藤原院長。今回は、明るい笑顔が印象的な藤原院長に、全身全霊をかけて歯科治療に向き合うとはどういうことなのか、熱い思いを聞いた。

(取材日2020年1月23日)

自分が治療した患者にとことん向き合う

先生がクリニックを開院するまでの経緯を聞かせてください。

藤原	康則	院長 ふじわら歯科クリニック1

徳島県の大学を卒業し、1995年に京都のある大きな医療法人で働くことになりました。その後、1997年に今のクリニックのすぐ近くのクリニックで医療法人の分院長として赴任し、2003年に分院を買い取る形でふじわら歯科クリニックとして開院しました。そして、2007年に機器などを新しくそろえ、リニューアルして今の土地へ移転しました。ですので、ふじわら歯科クリニックとして開業する前から通ってくれている患者さんも多くいらっしゃいます。

地域のかかりつけ医としての信念を教えてください。

私を頼ってきてくださる地域の患者さんのために、自分がした治療の責任は自分で取りたいと思っています。常にその時の100%の力で治療に臨んでいても、10年前と今では医療技術や材料、そして私自身の技術や知識量も進歩していますので、自分の治療のフォローは何年たっても自分できちんとしたい、ということですね。ホームページを見て遠方から来院される患者さんもいらっしゃいますが、高齢になり遠方まで通うことが難しくなると、私が診療することはできなくなってしまいます。また、ちょっとしたことでトラブルがあった時にすぐ診てあげることもできません。そのため、すぐに相談できる通いやすい近隣のクリニックに通うことがベストだと思い、そういった方にはきちんと自分がお勧めできるクリニックを探し、紹介するようにしています。自分がした治療に責任を持つことが、患者さんに向き合う姿勢としては一番大切だと思っています。

先生の診療方針である「包括的歯科治療」とはどのようなものですか?

藤原	康則	院長 ふじわら歯科クリニック2

口腔内ひいては全身を考慮した治療を行うというものです。例えば私は審美的な治療を得意としていますが、審美歯科を希望する方に必ずしも希望どおりの治療だけを提供するわけではありません。ほかに悪い部分が見つかれば、そこを治療した上で審美的な治療に移行します。また、矯正やインプラント治療など全部に幅広く対応し、患者さん一人ひとりに合わせて本当に必要な治療提案をすることも重要です。中には歯科治療に対して嫌悪感を抱くことなどにより、不定愁訴を訴える方もいらっしゃいますので、常に全身を診て、根本の原因を改善するための治療をするようにしています。

師から受け継いだ志で治療に全身全霊をかけて挑む

先生がそうした包括的な治療をしようと思われたのはなぜですか。

藤原	康則	院長 ふじわら歯科クリニック3

開業した当時、九州にある歯科医師の私塾「筒井塾」のセミナーを受けたのがきっかけです。そのセミナーは当時、筒井昌秀先生と筒井照子先生のご夫婦で開講していました。昌秀先生の治療には一切の妥協がなく、「俺の臨床は命がけ」が口癖でしたが、本当に全身全霊ですべての患者さんに分け隔てなく治療に向き合っていたんです。また、最初に私が受けたセミナーでは照子先生に講演していただいたのですが、そのお話の中には、十分な知識がない歯科医師が適切な治療をしなかったために不定愁訴を訴えるようになった患者さんの顔写真や全身写真、患者さんの訴えの内容が出てきました。歯科治療においてどうにもならないと見放された患者さんの声に真摯に耳を傾け、とことん向き合って口腔内だけではなく全身を考慮した治療をしていく過程を知ったとき、私は「治療とはこういうことだったのか」と衝撃を受け、こういう歯科医師になりたいと思いました。

先生は「筒井塾」の講師を務められているそうですが、若手歯科医師をどう育成したいと考えていますか?

便利な治療機械や新しい薬が開発されるようになり、「この薬を使って治療する」といった戦術ばかりを見ている若手の歯科医師もいます。しかし、ホームページや広告にお金をかけなくとも、自分自身の技術を磨き、患者さんに満足してもらえる治療を提供することができれば自然と評判は広がっていくものですから、それが一番の宣伝になると考えています。なので、戦略をしっかりと立てた上で戦術を使えるような歯科医師を育てたいですね。クリニックの経営はあとからついてくるものであって、歯科医師自身の治療がうまくなったことへの対価なのです。自分自身がたくさん練習してうまくなるために自分への投資を惜しまない、という考え方をしてほしいですね。

クリニックに来られる患者さんの年齢層と主訴はいかがですか?

藤原	康則	院長 ふじわら歯科クリニック4

お子さんからご高齢の方まで幅広く、上は90代の方もいます。お子さんで多いのは、保育園の検査で虫歯が見つかったというものや、歯並びの相談ですね。お子さんで泣いてしまう場合は、まずは「毎日でもいいから、診察台に座る練習だけでも来なさい」と言っています。毎日1回、座るためにだけ通ってもらい、座れるようになったら「座れるようになったじゃないか、今日は診察台を寝かしてみようか」「口開けて」と少しずつ段階を踏んで、できることを増やしていきます。泣いてしまうのには原因があるはずなので、その原因を取り除くようしっかり接すればできるようになるんです。そのため治療を急がずとも、いずれは治療もできるようになると信じて来院してくれれば良いと思いますね。

患者の全体を見て原因を探り治療する

クリニックのスタッフのお話を聞かせてください。

藤原	康則	院長 ふじわら歯科クリニック5

当院では、治療を担当する歯科医師は私1人です。ですので、スタッフの連携をしっかりと取り、治療を行っています。初診・再初診は歯科衛生士が対応し、患者さんのバックグラウンドを含めて詳しく問診してくれます。その後、私の診断をもとに最適な治療方針を話し合いで決定し、患者さんへの説明は、難症例は歯科衛生士、簡単なものは歯科助手があたり、私は治療に専念しています。私が心臓だとすれば、歯科衛生士は脳、そしてそれを循環する血液の役目を歯科助手が担っているような感じでしょうか。みんなとても優秀で明るく、活気があって気持ちが良いですね。この辺りの地域的にも、高級ホテルのように「いらっしゃいませ。本日はどうされましたか?」というおしとやかなイメージよりも、活気ある今の雰囲気のほうが合っていると思います。

クリニックの今後の方針や展望をお聞かせください。

「木を見て森を見ず」とならないよう、常に全体を見れるようにしていきたいと思います。診療の際には、全身の立ち姿や口角の違い、咬筋の張りの左右差など、そうしたすべてを見て診断をします。私たちがやるべきことは、虫歯があるから詰め物をするという対症療法ではなく、例えば「他の歯は全部きれいなのになぜここだけが虫歯になったのか」という原因を突き止めることです。原因から探らなければ、治療をしても詰め物がすぐ取れてしまいます。なぜここが悪くなったのか、なぜここが壊れたのか、われわれがやっているのは原因を追究する治療です。原因を突き止めて、そこからどう建て直していくか、一つ一つの建て直しも、高いレベルでやっていきたいですね。

最後に、自分に合ったクリニック選びのアドバイスをお願いします。

藤原	康則	院長 ふじわら歯科クリニック6

自分に合った先生を見つけることが一番です。そのために見るべきポイントは、自分自身のために真剣に取り組んでくれる先生かどうかだと思います。どうすることが患者さんにとって最善なのかを常に考え、必死になってくれる先生ということです。また、治療したあとのエックス線写真などで状態をきちんと説明し、時間をかけて丁寧に治療してくれるところがいいと思います。きちんと説明を聞いた上で歯科医師と患者さんがお互いの意見を伝えあい、納得した上で治療をすることが大切なので、そのような信頼関係を築ける歯科医師を見つけていただきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

オールセラミック/12万円、フルジルコニア/8万円、ジルコニアインレー/4万円、セラミックインレー/6万円、インプラント治療/33万円~、成人矯正/65万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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