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藤井 三保子 院長の独自取材記事

のうみ矯正歯科医院

(鹿児島市/涙橋駅)

最終更新日:2021/10/12

藤井三保子院長 のうみ矯正歯科医院 main

旧谷山街道沿いにあり、矯正治療のみを専門に行う「のうみ矯正歯科医院」。院長の藤井三保子先生は、「矯正歯科治療の目的は、美しい歯並びだけではなく、よく噛める健康な噛み合わせを獲得することだと考えています」と話す。「自信の持てるすてきな笑顔とよく噛める健康な生活」が同院の基本理念である。矯正治療というアプローチで健康な口腔環境づくりに取り組んでいる藤井院長に、同院の治療方針について語ってもらった。

(取材日2020年5月19日)

患者とのつながりを大切にする矯正治療

同院のこれまでの歴史と、これからめざすクリニック像について教えてください。

藤井三保子院長 のうみ矯正歯科医院1

初代の能見好彦院長が、1989年に旧谷山街道沿いに開業したのが当院の始まりです。それから30年以上、この地域に根差して診療を行ってきました。2016年に私が院長に就任してからも、おかげさまでたくさんの患者さんに足を運んでいただいております。「こちらで矯正治療をしました」とおっしゃる患者さんが、お子さんの矯正治療を希望して来院されることもあります。これまで築いてきた信頼を損なうことなく、これまで以上に患者さんに愛される歯科医院をめざしています。

矯正歯科の意義やメリットを教えてください。

「美しい口元で毎日を笑顔で過ごせるように」「健康な歯並びで毎日の食事を楽しめるように」という思いで毎日診療しています。ご相談のほとんどが、八重歯や出っ歯、受け口などの歯並びや見た目を気にしたお悩みです。しかし、これが一見きれいな歯並びになったとしても、上下の歯がきちんと噛み合っていなければ意味がありません。しっかり噛めることにもこだわって治療を行っています。また、歯並びの悪い方には、その原因ともいえる「癖(習慣)」が必ずと言っていいほどあります。舌や口の周りの筋肉がきちんと機能していなかったり、口呼吸になっていたり、姿勢が悪く猫背だったりすることが多く、これらも矯正治療中にトレーニングで解消を図ります。このように矯正治療は、口腔環境を整えるだけではなく、正しい呼吸や姿勢を取り戻すことにもつながっていくのです。

歯列矯正を行う上で、大切にしていることはありますか?

藤井三保子院長 のうみ矯正歯科医院2

患者さんとのコミュニケーションは、何よりも大切にしています。こちらから一方的に説明や提案をするのではなく、患者さんのほうからも気になることがあればいつでも気兼ねなく聞けるような雰囲気づくりに努めています。これは、矯正治療においてはとても大事なことです。治療後のケアも含め、患者さんとは長期間お付き合いをしていくことになります。聞きたいことが聞けず疑問や不安を抱いたままでは、納得のいく治療はできません。お互いの信頼関係をしっかり築いた上で、安心して治療に臨んでいただきたいと思います。当院は和気あいあいとした雰囲気なので、患者さんも気軽に言葉をかけてくださいます。私自身が子育て真っ最中なので、親御さん方と子育て談義に花が咲くことも。院内に笑い声が響くことも多いですね。この明るい雰囲気は今後も大切にしていきたいと思っています。

一人ひとりに合った治療プランを組み立てる

矯正を始めるタイミングは何歳くらいが良いのでしょうか。

藤井三保子院長 のうみ矯正歯科医院3

矯正自体は何歳からでも可能ですが、見た目の美しさに加えよく噛める歯並びにしたいと思われるなら、受診は早いに越したことはありません。成人ですと、できあがった歯並びを今のお口の環境に合わせて治療していかなければなりません。しかし、子どもの場合は適切な時期に治療を始めることで、成長に合わせて歯並びや噛み合わせだけでなく、お口の環境や顎の発育まで良い方向に誘導できるというメリットがあるからです。成長を利用して歯並び全体を広げていくことで永久歯の生えるスペースができれば、将来抜歯するリスクも減らせます。最近は小学校2〜3年生のお子さんの受診が多い傾向にあります。「何か気になった時」が相談のタイミングですね。また、相談時には歯並びに悪影響を与えているお口の癖や呼吸の仕方、生活習慣を見つけ、アドバイスさせていただきます。それだけで、お口の環境の好転が望めることも。まずは気軽に矯正相談をご利用ください。

こちらのクリニックの特徴を教えてください。

当院では、小児と成人、両方の矯正治療に力を入れています。I期治療となる小児の矯正治療は、年齢や成長の段階、お口の中の状況を考慮して、最も効果的な時期にできるだけ少ない装置で、一人ひとりに合わせた治療ができるよう心がけています。II期治療となる成人の矯正治療は、通常マルチブラケット装置という矯正装置で2〜3年かけて行いますが、使用する装置を工夫し通院のタイミングを計りながら、より短期間での治療をめざしています。さらに、治療をよりスムーズにし、治療後の歯並びを長く保つために、MFT(口腔筋機能療法)という療法を取り入れています。歯並びに悪い影響を及ぼす「癖」をなくすトレーニングで、患者さんのご協力が第一となります。お子さんを自然とやる気にさせるための工夫や、親しみやすい雰囲気で信頼関係を築くといったことにも力を入れています。

矯正治療の流れを教えてください。

藤井三保子院長 のうみ矯正歯科医院4

まずは初診相談で患者さんの悩みについて伺い、治療を希望されたら初回検査を行います。検査結果を分析診断し、その方に合った治療プランを立てていきます。例えば「八重歯だけを治したい」という患者さんがいたとします。これに対し、「よく噛めること」など矯正治療で改善すべき点とその方法を提示し、患者さんの希望とすり合わせていきます。「どうしても歯を抜きたくない」というご希望も多いですね。もちろん、可能な限り抜歯はしない方向で検討します。ただ、どうしても抜歯が必要なケースはありますので、その際は必要性をしっかりご説明させていただきます。いずれにしても、ご納得していただいた上で治療方針を決定し、治療開始となります。また、治療は長期にわたりますので、進学や就職など患者さんの年齢や生活環境も考慮して通院期間や頻度などをご提案しています。

最後まで患者に寄り添い、笑顔と健康を得る診療を

矯正治療後はどのようなケアをしているのですか?

藤井三保子院長 のうみ矯正歯科医院5

治療後のメンテナンスとして、3年の保定期間を設けています。これには、治療した部分を後戻りさせないために重要な意味があります。せっかくきれいになった噛み合わせも、安定せず崩れてしまっては意味がありません。歯を動かすことと同じくらい重要な工程だと考えています。保定期間中は、噛み合わせのチェックの他に、お口や装置のクリーニング、むし歯のチェックなどを行います。そして、患者さんにもお口のトレーニングを行う、歯並びに悪い影響を及ぼす癖に注意する、食事をよく噛んで食べるなど協力していただきながら、安定した歯並びをめざします。

ところで、先生はなぜ矯正歯科医師を志したのですか?

一口に歯科と言ってもさまざまな分野があります。私は子どもの頃から手先が器用で、細かい作業が好きでした。自分の特技を生かせると思ったのが矯正歯科医師でした。矯正治療で歯が動き、きれいに並んでいく過程は単純に興味深かったですし、矯正治療は治療法一つをとっても奥が深く、もっと学びたい、技術を磨きたいと思いました。患者さん一人ひとりに合った治療計画を立て、患者さんに寄り添いながら治療を進めていく中で、歯並びだけではない、よく噛めること、健康なお口であることを大切にしています。矯正治療は長い時間を要しますが、治療を通して患者さんの人生に関わっていけることに、一生の仕事としてやりがいを感じています。

先生が喜びややりがいを感じるのはどんな時ですか?

藤井三保子院長 のうみ矯正歯科医院6

一番の喜びは、やはり患者さんに喜んでもらえることですね。成人式など、その方の人生の晴れ舞台に治療が間に合って、患者さんがその写真をうれしそうに見せてくださる時などは、私まで本当に幸せな気持ちになります。患者さんの明るい表情やすてきな笑顔を見ると、治療の頑張りが報われるような思いです。他にも、子どもたちの成長に自分が関われるのも、この仕事をやっていて良かったと思えることです。初診時には小さかったお子さんが大きくなって治療を終了する時などは、感慨深いものがあります。これからも患者さんの悩みに寄り添い、多くの方が笑顔に、健康になれる診療に努めていきたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

1期治療(小児の早期治療)/44万円、2期治療(成人の矯正治療)/92万4000円、部分矯正/23万1000円 ※すべて税込

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