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佐藤 賀則 院長、佐藤 康正 副院長、佐藤 亜矢子 先生の独自取材記事

さとう歯科

(名古屋市緑区/神沢駅)

最終更新日:2021/10/12

佐藤賀則院長、佐藤康正副院長、佐藤亜矢子先生 さとう歯科 main

名古屋市緑区の住宅街の一角にある「さとう歯科」。36年前、院長の佐藤賀則(よしのり)先生が開業した当初に比べて、クリニックを取り巻く環境は様変わりした。周辺には大きな道路ができ、建物と民家が増え、5年前には佐藤院長の次男である佐藤康正(やすまさ)先生が副院長として、その数年後に妻の佐藤亜矢子先生がやってきた。子どもから高齢者まで幅広い年齢層の患者に慕われている佐藤院長、明るい雰囲気でムードメーカーの康正副院長、明るくしっかり者の亜矢子先生。診療においても、会話においても3人の絶妙なコンビネーションが繰り広げられるこのクリニックには、初めて訪れた人をも心地良くさせるような親し気な空気が漂っている。父と息子夫婦、3人の歯科医師にたっぷりと話を聞いた。

(取材日2018年5月22日)

3人の歯科医師が知識や経験を出し合い治療に取り組む

患者さんは、佐藤院長が診療を始められた頃から来院されている方が多いのですか?

佐藤賀則院長、佐藤康正副院長、佐藤亜矢子先生 さとう歯科1

【佐藤院長】そうですね。この地域にお住まいの方を中心に、私が幼稚園と小学校の校医をしている関係で、子どもたちからそのご両親、おじいさん、おばあさんまで幅広く来院されます。私がここを開業した年にちょうど長男が幼稚園に入園しましたので、まず息子と仲の良い子どもたちが来てくれたんですね。幼稚園児ぐらいの子どもの歯の治療はなかなか難しいのですが、その様子を見ていて、今度はそのお母さん方が治療に来てくださって、次にお子さんのおじいさん、おばあさんが来られて……という感じで広がっていきました。順番で言うと、お父さんはたいてい一番最後(笑)。こういうつながりでずっとやってきました。

歯科医師が3人いらっしゃることのメリットを教えてください。

【佐藤院長】時間を気にせずに治療に専念できるのがいいですね。時間にも気持ちにもゆとりが持てます。人手があるので、急患の方がいらっしゃっても、対応できます。患者さんからご指名があれば、担当を決めることも可能ですよ。
【康正副院長】セカンドオピニオンではないですが、他の先生に相談して、それぞれの意見を聞けるところもいいですね。時には、患者さんの頭の上でお互いの意見がぶつかり合って、口論になることもありますが(笑)。
【佐藤院長】困ったときには治療の最中でも「これ、どう思う?」と相談することができるので助かっています。3人のキャリアも得意分野も違いますので、さまざまな意見を出し合えるのは有意義だと思います。

3人の先生でどのように連携されているのですか?

佐藤賀則院長、佐藤康正副院長、佐藤亜矢子先生 さとう歯科2

【亜矢子先生】私は受付を担当しながら、外科的な処置が必要な時に2人から相談を受けたり、一緒に処置をしようと声がかかったときにサポートしたり、という感じです。あとは受付業務をやっていることもあり、急患をどこにいつ入れるかというのも、私が判断しています。
【康正副院長】妻には他にもいろいろ任せています。内科的な持病がある患者さんもいらっしゃいますので、大学病院へ手紙を書くような場合の対応をお願いしたり、患者さんへ処方する薬の説明をお願いしたりしています。電話の受け答えも非常に的確ですね。
【佐藤院長】患者さんにとっては、疑問に思っても治療を担当している先生には直接聞けないことがあるようです。そんなときに受付で尋ねると、亜矢子先生が答えてくれる。私たちにとっても、患者さんにとっても、非常に心強い存在ですね。

人情味のある歯科医院でありたい

治療にあたって心がけていることをお一人ずつ教えてください。

佐藤賀則院長、佐藤康正副院長、佐藤亜矢子先生 さとう歯科3

【佐藤院長】患者さんは「歯が痛い」とか「歯茎が腫れた」とかお悩みを抱えて来院されるわけですから、その内容をよく聞いて、いかに対応できるかということをいつも考えています。息子がクリニックに入ってくれましたので、以前に比べて、じっくり落ち着いて、目の前の患者さんの治療に集中できるようになり、治療に入る前に患者さんとコミュニケーションを取る時間や、治療後の説明の時間も増えゆとりができました。治療の内容としては以前と変わらないのですが、患者さんとのコミュニケーションがより密になったことで、「来て良かったな」と思っていただけるような診療を提供できていると思います。

康正副院長、亜矢子先生はいかがですか?

【康正副院長】人情味のある歯科医院でありたいですね。先ほど話に出た、患者さんの頭上で意見が食い違って口論になる話も、個人的にはありだと思っています。そういう歯科医院があってもいいんじゃないでしょうか。目標は歯科のハードルを低くすること。そのためにも、患者さんの気持ちに寄り添った治療を心がけています。
【亜矢子先生】治療に関わる機会は少ないのですが、患者さんがどうしたいのか、一人ひとりの要望に耳を傾けることが大切だと思っています。その内容によって、症状が同じでも治療の内容が変わってきますので、患者さんのお話に耳を傾けて、しっかりと説明して、納得していただいた上で治療を進めていきたいですね。

訪問診療も対応されているのですか?

佐藤賀則院長、佐藤康正副院長、佐藤亜矢子先生 さとう歯科4

【康正副院長】ご希望があればいつでも対応します。長く通っていただいた患者さんのために、私たちができることですので。通えなくなっても、こちらからうかがいますよ、という気持ちで行っています。
【佐藤院長】来院したくてもご自身では来られない患者さんが対象で、ご自宅に伺うのが基本ですが、一度患者さんから、この地域にある市民病院へ入院してしまったのでそこへ治療に来てほしいとご要望をいただいたこともありました。その時は道具を持って病院へ行ったこともありました。

患者と歯科医師の関係も、人対人のつき合いから始まる

今までで印象に残っている患者さんのエピソードはありますか?

佐藤賀則院長、佐藤康正副院長、佐藤亜矢子先生 さとう歯科5

【佐藤院長】すごく小さい頃から、おばあさんに手を引かれて通ってくれていた子が、今では私たちと同じ歯科医師になりました。そのおばあさんも、お母さんも、お父さんも、今でも当院に来てくれています。それから、もともとは勤務していた病院の患者さんで私よりも10歳ぐらい年上の方が、今でもこのクリニックに通ってくださっています。当時、私はまだ歯科医師になったばかりでしたので、正直に申し上げて、腕が良かったとも思えないのですが、知り合ってからずっと来てくださるんです。私のことを認めてくださったことがありがたいですね。

今後の目標について教えてください。

【佐藤院長】私が一番大切にしているのは、患者さんとの会話です。治療を通して患者さんと人と人とのおつき合いができることが、歯科医師の仕事の非常に面白いところです。わざわざ来院してくださるのだから、患者さんの期待に応えたい。息子たちはすでに私が大切にしていることを理解していますから、このまま続けていってほしいなと思います。
【康正副院長】高校生の頃、ここで技工の手伝いをしていたこともあり、本当に多くの患者さんからかわいがってもらってきました。このクリニックはすごく雰囲気が良いと思っていますので、うまく継承したいですね。妻と2人体制になっても、地域の皆さんに貢献していきたいです。
【亜矢子先生】2人体制になっても周りに住んでいらっしゃる方は変わりませんので、院長先生の代から通ってくださっている患者さんに続けて来ていただけるようにしたいです。

読者へのメッセージをお願いします。

佐藤賀則院長、佐藤康正副院長、佐藤亜矢子先生 さとう歯科6

【佐藤院長】歯の治療において、女性は不利だなと感じます。子どもを出産したり、育児に追われたり、親の介護をしたり、ご家族の事情によって、ご自身の歯のメンテナンスがおろそかになってしまう時期がどうしてもあるでしょう? それが後々に響かないように早め早めの来院を心がけていただけたらと思います。
【亜矢子先生】3ヵ月に1回の定期検診をお勧めしたいですね。ただ事情があってなかなか難しい方には半年に1回にするなど、その方に合わせたペースで対応しているので、ご相談ください。
【康正副院長】先生の顔を見に行こうかな、という理由でも構いません。散髪に行くような気軽な感じで来てください。忙しいと画一的な対応しかできないですが、このクリニックには時間的にも人材的にもゆとりがあるので、一人ひとりに合わせた対応ができます。お話し好きな方には、喜んでおつき合いしますよ。

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