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須賀 義文 院長、須賀 真美 副院長の独自取材記事

すがクリニック消化器内科・婦人科

(松山市/松山市駅)

最終更新日:2023/11/08

須賀義文院長、須賀真美副院長 すがクリニック消化器内科・婦人科 main

伊予鉄道高浜線松山市駅からほど近く、街の中心部に位置する「すがクリニック消化器内科・婦人科」は、2023年4月に新規オープンした。同院はもともと、1949年開業の「須賀医院」であり、現院長の須賀義文先生は3代目。この度、婦人科を担当する副院長の須賀真美先生とともに、消化器内科と婦人科を標榜科目として新たなスタートを切った。消化器内科を担当する義文院長は胃・大腸の内視鏡検査が得意。人工知能(AI)の補助診断機能を搭載した内視鏡を使用し、消化器疾患の見落としを防ぎ早期発見に努める。婦人科では真美副院長が思春期から更年期までの女性の悩みの解消や不妊治療に注力する。「内科のかかりつけ医としてもご利用ください」と話す義文院長と、「気軽に来られる婦人科をめざします」と話す真美副院長に、話を聞いた。

(取材日2023年3月29日)

歴史あるクリニックがリニューアルオープン

歴史あるクリニックと伺いました。

須賀義文院長、須賀真美副院長 すがクリニック消化器内科・婦人科1

【義文院長】はい。ここはもともと私の祖父が1949年に「須賀皮膚科」として開業し、父が継承したクリニックです。以前は「須賀医院」として内科と神経内科を標榜していましたが、2023年4月より消化器内科と婦人科を標榜科目に掲げて新たなスタートを切りました。リニューアルオープンに先立ち、院内の改装も行いました。前院長である父も、午前中を中心に引き続き診療にあたる予定です。

どのような診療を行っていますか?

【義文院長】私が担当する消化器内科では、食道・胃・大腸などの消化管疾患と、付属器である肝臓・胆嚢・膵臓の疾患を専門的に診ています。もちろん、これまで長く続いてきた地域のかかりつけ医として、生活習慣病・喘息・頭痛・腹痛といった一般的な内科の診療も引き続き行っていきます。当院でできる検査としては、これまでの血液検査や心電図、エックス線撮影に加え、新たに超音波検査、上部・下部の内視鏡検査、骨密度の測定などを追加しました。レントゲン、内視鏡では診断補助に人工知能(AI)を用いています。
【真美副院長】婦人科では、思春期から更年期まで女性特有の不調や疾患、不妊治療に注力しています。特に不妊治療に関しては、精子運動解析装置や性ホルモンの測定器、子宮鏡検査、子宮卵管造影検査や卵管鏡下卵管形成術ができる設備を整えて、診断から施術までしっかりと行える準備をしています。

不妊治療で心がけていることはありますか?

須賀義文院長、須賀真美副院長 すがクリニック消化器内科・婦人科2

【真美副院長】不妊治療に来られる方は、妊娠したいと思ってから婦人科を受診するまでに数年経過して、やっと一歩を踏み出す方も多いです。一般的に敷居が高いと思われがちな婦人科ですが、「妊娠したい」と思っている方が気軽に来院できるクリニックをめざしています。また、早めに不妊治療を開始することで、体外受精をする前のステップである人工授精の段階まで(一般不妊治療)に、妊娠へとたどり着けるようにサポートしたいと考えています。まずは妊娠成立のための大切な要素である、年齢、排卵の有無、精液の状態、卵管や子宮の状態を確認します。子宮鏡や卵管鏡といった内視鏡も得意としていますので、ご相談いただければと思います。

治療の継続をサポートするためオンライン診療を導入

妊婦健診や分娩はどうですか?

須賀義文院長、須賀真美副院長 すがクリニック消化器内科・婦人科3

【真美副院長】当院では妊婦健診や分娩は行っていません。心拍が確認できたら、信頼できる分娩施設にご紹介しています。妊婦さんには妊娠初期から産後まで多角的なサポートが必要ですので、私たちは妊娠された方を次のステージにつなぐ役割を担いたいと思います。また、さまざまなライフステージにある女性が婦人科を受診するハードルを下げたいという思いもあります。以前、高校生の患者さんにお話を聞いた際に、「産婦人科に行くと妊婦の方がたくさんいて、高校生の自分は場違いな気持ちになり受診をためらうことがある」と話してくれました。また、不妊治療は終了したけれど、子宮筋腫や子宮内膜症などのためにフォローが必要な方も多く、妊婦さんのいる産婦人科に来る勇気が出ないという方も少なくありません。どのライフステージの女性にも、つらい月経痛や更年期障害の症状を緩和して、日常生活を快適に過ごすための治療にも力を注ぎたいと考えています。

消化器内科ではどのような疾患が増えていますか?

【義文院長】大腸がんや炎症性腸疾患が若い人で増えていると感じます。炎症性腸疾患は難病に指定されている病気で、小腸や大腸に慢性的に炎症が起こります。腹痛や下血、発熱など気になる症状がある方はご来院いただければと思います。大腸がんは遺伝的な要素もあると考えられていますので、40歳以上でご家族に大腸がんの方がいる場合は、特に健診を受けることをお勧めしています。また、胃や大腸に明らかな異常がないのに、腹痛や便の異常が見られる機能性胃腸疾患の患者さんも多くいらっしゃいます。生活習慣の乱れやストレスにより、発症したり悪化する場合が多いです。ストレスの多い時代なので、非常に多くの方が悩まれている疾患です。症状にあった薬、対処法を一緒にみつけ、生活の質を改善できればと思います。

オンライン診療について教えてください。

須賀義文院長、須賀真美副院長 すがクリニック消化器内科・婦人科4

【義文院長】先ほどお話しした炎症性腸疾患は、基本的に完治が難しく、ずっと付き合っていくケースが多い病気です。もちろん病態が落ち着いているときは普通の方と同じように生活できますが、定期的な医療機関への受診は必要です。学生さんや働き盛りの方にも多い病気ですので、通院のために学校や仕事を休むことを最小限にできるように、当院ではオンライン診療を導入しました。
【真美副院長】婦人科でもピルを処方している方や、子宮内膜症、更年期障害で定期的に通院されている方は仕事や育児で忙しいことが多いですので、オンライン診療を活用していきたいと考えています。私自身も患者として他の医療機関に通院することがありますが、通院ってとても時間がかかりますよね。ですから、自分自身がこれまで患者として不便に感じてきたことを、少しでも解消できるように努めたいと思っています。

敷居の低い地域のかかりつけ医をめざしたい

医師になったきっかけを、それぞれ教えてください。

須賀義文院長、須賀真美副院長 すがクリニック消化器内科・婦人科5

【義文院長】祖父の代から医師の家系でしたので、医師の道をめざしたのは自然の流れでした。内科を選んだのは父の影響が大きいのかもしれません。なかでも消化器内科は非常に幅広い領域を診ることができますし、内視鏡に面白みを感じました。僕が医師になった18年前から比べると内視鏡はどんどんと進化しています。
【真美副院長】私は人の役に立つ仕事をしたいという思いが強く、いろいろな職業の選択肢の中から高校生なりに考えに考えて医師の道に進みました。研修医の時はどの科を回っても興味が湧き専門科がなかなか決められなかったのですが、手術や分娩など技術的な魅力と、自分が女性であることが患者さんにとってメリットになるのではないかと思い産婦人科医となりました。

お二人とも地域の中核病院で経験を積まれたそうですね。

【義文院長】はい。2人とも愛媛県立中央病院や市中病院などに勤め、救急科外来も経験しました。私は今でも週に1日は愛媛県立中央病院で診療にあたっています。
【真美副院長】私も週に1日、つばきウイメンズクリニックの産婦人科での勤務を続けています。常に生殖医療の新しい知識を学び、体外受精に関する情報を自身のクリニックの患者さんに提供することも大切だと考えています。今後もできる限り続けていくつもりです。

今後どういったクリニックをめざしていきたいですか?

須賀義文院長、須賀真美副院長 すがクリニック消化器内科・婦人科6

【須賀院長】専門とする消化器の疾患はもちろん、これまで長く続いてきた地域のかかりつけ医として、一般的な内科を含め皆さんのお悩みの解決をめざしていくつもりです。何科を受診したらいいかわからない場合でも、まずはお話をお聞かせいただければと思います。胃カメラ、大腸カメラは得意ですのでお任せください。
【真美副院長】婦人科は敷居が高いと思っている方にも気軽に来ていただきたいと思っています。女性専用の空間もご用意していますし、妊婦さんの存在が気になる方でも気兼ねなくご来院いただけると思います。更年期障害を治療することで症状も大きく改善がめざせることもありますので、ご相談だけでもお待ちしています。

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