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山口 研一 理事長の独自取材記事

山口外科医院

(米子市/河崎口駅)

最終更新日:2023/06/21

山口研一理事長 山口外科医院 main

米子市夜見町、国道431号線からのアクセス良好で、まわりは住宅地や鉄工団地の会社が並ぶ場所に「山口外科医院」はある。「困ったことがあれば、何でも気軽に相談してほしい」とほほ笑むのは、2代目理事長を務める山口研一先生だ。同院では、一般的なケガや腹痛などから、専門である胃がんなどの消化器外科まで幅広く対応していて、困ったときにまず相談できる地域医療の窓口的存在だ。専門的な診療や検査、手術が必要な場合には適切な医療機関へとつなげ、病診・診診連携に努める。診療では「通院してくれる患者さんはできるだけ最期まで診たい」との思いで、患者の生活背景も考慮し一人ひとりに寄り添った医療の提供をめざす。地域医療や患者への思いが言葉の端々から感じられる山口先生に、診療ポリシーや今後の展望を語ってもらった。

(取材日2023年4月6日)

何でも相談できるホームドクターでありたい

こちらの医院のコンセプトを教えてください。

山口研一理事長 山口外科医院1

地域の皆さんのホームドクターでありたいと思っています。一次診療、つまり「地域医療の窓口」の役割を担いたいと思っているので、何か不調があったときは気軽にお越しいただきたいですね。診療内容は、専門である虫垂炎や急性腹症、胃や大腸の病気などの消化器の診療はもちろん、風邪や生活習慣病のような一般内科から、ケガや打ち身の外傷や、痛みやしびれなどの整形外科、泌尿器、皮膚科の一次診療まで、幅広く対応しています。新型コロナウイルス感染症やインフルエンザなどを含む感染症の診療やワクチン接種、各種がん検診も受けられます。不調があってどの診療科にかかればいいかわからないときなど、「困ったことがあれば、とりあえず山口外科医院に行ってみよう」と思っていただければありがたいですね。必要に応じて、検査を行った上で提携している病院にご紹介するなど、地域の医療機関と患者さんをつなぐ橋渡しをさせていただきます。

患者層や主訴はいかがでしょうか。

患者さんは70代以上のご高齢の方が中心ですが、主訴は腰痛や膝の痛み、腹痛、下痢、発熱などさまざまです。ご高齢になると遠くの病院まで足を運ぶのが難しい患者さんもいます。本当はリハビリテーションのために専門の先生のところに定期的に通院していただくのが理想的ですが、軽傷であれば当院でも診察しております。当院からの紹介で病院に行っていただく場合でも、紹介したらそれで終わりではなく、ワクチン接種などで来院されたら「病院では今どういう治療を続けていますか?」と声をかけるようにしております。僕は自分の患者さんは最期まで診させていただきたいと思っているので、通院中の患者さんの状態が悪くなった場合には訪問看護での終末医療にも対応しています。いつでも患者さんやご家族と一緒にどんな選択肢があるか考えながら、できるだけ最期まで寄り添うのが医師の役目だと考えています。

通われる患者さんのために、こだわっていることなどはありますか?

山口研一理事長 山口外科医院2

はい。私がこの医院を継いだタイミングで建物の改築を行いましたが、バリアフリー設計にしたほか、新たに身体障害者用のものを設置するなど、トイレにもこだわりました。また、ご高齢の方や慢性疾患をお持ちの方も多く来られるので、換気や、手指の消毒やマスク着用のお願いなど、感染症対策も大切にしています。これは新型コロナウイルス感染症対策が5類に移行しても継続していく考えです。マスクを嫌がる方も中にはいらっしゃいますが、そういう場合は車で順番まで待っていただくようにしています。少しでも心配している方がいるのなら、その方になるべく不安を与えないことが医療機関として大事だと思います。今後も、患者さんが安心して通える環境づくりを大切にしていきたいです。

消化器外科の豊富な経験を生かして各種がん検診に対応

山口理事長の専門やこれまでのご経歴について教えてください。

山口研一理事長 山口外科医院3

僕は消化器外科を専門としています。外科を選んだ理由は、胸部外科の医師であった父の影響もありますが、病気やけがで困っている患者さんに対して一番いろいろなアプローチができると思ったからです。外科の中にもさまざまな診療科がありますが、消化器外科は食道・胃・十二指腸から、肝胆膵、小腸・大腸、肛門まで、体の多くの領域に対応できる点を魅力に感じました。大学卒業後は、赴任先の各病院で麻酔科の勉強会や救急医療・内視鏡検査などの経験を積みました。鳥取大学大学院で胃がんの研究をして得た知見は、今もがん検診で役立っていると感じています。

各種がん検診にも対応しているそうです。

米子市やその他の胃がんや大腸がんの検診に対応しています。胃カメラは苦しいイメージがありますが、鼻からの検査を行うとか、口からでも患者さんの反応を見ながらゆっくり進めるなど、できるだけ患者さんの負担を減らすための工夫をしています。ほか、X線によるレントゲン検査や超音波検査にも対応しています。専門的な検査・診断や手術などは行えませんが、気になることがあればすぐに調べられるように全身の検査が行える体制を整えています。何か病気の予兆や疑いが見つかった際には、専門の先生と適宜連携することで、患者さんが適切な治療や手術を受けられるようにサポートしています。

診療のポリシーはありますか。

山口研一理事長 山口外科医院4

同じ病気でも患者さん一人ひとりに違った生活背景や事情がありますから、できるだけその方の要望に応えるかたちで治療を進めるようにしています。会話の中で患者さんの生活背景の情報を拾い、例えば、妊娠中の方には安心していただけるように「抗生剤は使わないですよ」と最初にお伝えするなど、不安を取り除けるようお声かけをするようにしています。また、良性の腫瘍が見つかった際にも、患者さんによって要望は変わってきます。「大丈夫だよ」の一言で安心する方もいれば、大きい病院で検査したい方もいます。常に患者さんの様子を見ながら、治療や対応を提案するようにしています。

地域医療の窓口として患者の生活に寄り添っていく

人と人との信頼関係を大切にされているのですね。

山口研一理事長 山口外科医院5

はい。僕は性格的にもあまりアピールするのが得意ではないですが、患者さんが頼ってくれるならできる限りのことはしたいと思っています。そのために、日々患者さんと真摯に向き合い、その方の思いをくんだ治療をしていきたいと思っています。最近はオンライン診療なども登場していますが、当院では対面でお話しすることを大切にしています。医師や医院として、大それた使命や展望などはありません。「当たり前のことを当たり前に」できて、診察した患者さんから「山口先生にかかって良かった」と思っていただけたらうれしいです。そんな当院を選んで通院していただける患者さんのことは、大切にしたいと思っていますし、そのご期待に添えられるように頑張っていきたいですね。

現役世代に向けて、お伝えされたいことはありますか?

働く人の検診や健康相談にも携わっていますが、異常値が見つかっても受診しない人が案外多いです。当院では土曜午前の診療を行っているほか、毎月第1・3・5週は土曜午後も診療の受入をしていますので、困ったことがあれば気軽にご利用ください。現役世代の方は皆さん、日々の仕事や生活の合間を縫ってこられるので、中には症状や検査数値が非常に悪くなってから来院される方もおられます。そうした方には、さらに放置して医療機関にかかりにくい夜間や週末に症状を悪化させるといった最悪の事態を避けるためにも、「これは随分悪いよ」とはっきりお伝えすることもあります。状況をご理解いただいた上で、優先順位やメリット・デメリットを整理してお話しするようにしています。不健康を放置することはご本人にとっても、企業にとっても大きな損失です。体に異常があれば医療機関にかかることが当たり前な社会になることを願っています。

読者へのメッセージをお願いします。

山口研一理事長 山口外科医院6

当院は一度診た患者さんには責任を持ってできるだけ長くお付き合いしていきたいと考えています。たいそうなことは何もできませんが、これからも地域のホームドクターとして皆さんの健康をサポートしていく所存です。地域の皆さんに先進の医療を提供することも当院の役割の一つですから、新しいワクチンや治療法が出たときには、積極的に取り入れていきたいと考えています。日々目の前の患者さんに真摯に向き合いながら、これからもコツコツと地域医療に貢献していけたらと思います。ご家族や親戚に話を聞いてもらうような感覚で、気負わず何でも気軽に相談にお越しください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

胃透視/14,000円、内視鏡検査/16,000円

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