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負担の少ない大腸内視鏡検査で
大腸の病気の早期発見・予防を

岡田クリニック

(西宮市/甲子園駅)

最終更新日:2024/02/09

岡田クリニック 負担の少ない大腸内視鏡検査で 大腸の病気の早期発見・予防を 岡田クリニック 負担の少ない大腸内視鏡検査で 大腸の病気の早期発見・予防を
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国立がん研究センターの統計によると、大腸がんにかかる人の数は部位別のがん罹患者の中で2番目に多く、がんの死亡者数のうち大腸がんで命を落とす人は、男性では2番目、女性では最も多いとされている。生活習慣の変化などにより、この20年ほどで患者数が大幅に増えており、十分な注意が必要な病気といえるだろう。早期発見のためには、腸の内部を映像で確認できる大腸内視鏡検査が役立つ。「痛い」「苦しい」といったイメージから抵抗を感じる人も少なくないが、「最近は医療技術が進歩して、患者さんの負担に配慮した検査が可能です」と、「岡田クリニック」の岡田一幸院長。岡田院長に、大腸内視鏡検査の重要性や同院で実践している負担軽減のための取り組みなどについて教えてもらった。

(取材日2023年12月27日)

病気の早期発見のために重要な大腸内視鏡検査。特に40歳を超えたら検査受診の積極的検討を

Q大腸内視鏡検査はどのようなタイミングで受けるべきですか?
A
岡田クリニック 丁寧な問診、説明を心がけている

▲丁寧な問診、説明を心がけている

40歳を超えると大腸がんのリスクが高まることから、自治体の大腸がん検診は基本的に40歳以上が対象です。大腸がんなどの病気を見逃さないために、毎年検診を受けていただき、便潜血検査で陽性が出た場合は、必ず大腸内視鏡検査を受けましょう。大腸がんの中には出血を認めないものもあるので、検査で陰性であったとしても、これまで一度も大腸内視鏡検査を受けたことがないなら一度受けてみることをお勧めします。がんに移行するリスクのあるポリープの発見が期待できるなど、大腸がんリスクを知ることにも役立ちます。一方、便が細い、血が混じる、残便感があるなど、便通の異常を実感している場合はできるだけ早く検査を受けましょう。

Q大腸内視鏡検査ではどのような病気の発見が望めますか?
A
岡田クリニック 検査経験が豊富な岡田院長が検査を行う

▲検査経験が豊富な岡田院長が検査を行う

大腸がん、大腸ポリープが代表的な疾患です。また食生活の欧米化が進んだ影響などにより、腸に負担がかかり、腸の壁に憩室(けいしつ)と呼ばれるくぼみがある方も最近は増えています。このくぼみに便がたまると炎症を起こし、悪化すると出血して血便が出たり、穿孔(せんこう)といって腸に穴が開き手術が必要になったりするケースもあります。一方、潰瘍性大腸炎やクローン病など、炎症性の腸の病気の発見にも役立ちます。若い方に多い疾患なので、たとえ大腸内視鏡検査を推奨される年齢に達していない場合でも、便に血が混じって赤い、便に粘りがあるといった症状がみられたら、すぐに検査を受けることをお勧めします。

Q大腸ポリープにも注意が必要なのですか?
A
岡田クリニック わかりやすく丁寧な説明を心がけている

▲わかりやすく丁寧な説明を心がけている

ポリープと呼ばれる形状の病変にもいろいろな種類があります。ポリープが大腸腺腫(せんしゅ)であった場合、大腸がんに移行する可能性があり、大きくなればなるほどがんのリスクが高まることがわかっています。当院では、事前に患者さんの承諾を得て、5mm以上のポリープは切除を試みます。ただし、あまり大きなポリープは切除する際のリスクが高いので、近隣の病院を紹介し、入院での切除術をお勧めします。見た目だけでがん細胞の有無を判断するのは難しいので、ポリープの組織検査を行い、その結果、がん細胞が含まれていた場合、再発に備えて半年後、1年後に再検査が必要です。

Q大腸内視鏡検査の痛みが心配です。
A
岡田クリニック 鎮静剤を使用し、痛みや不快感を軽減する工夫を行う

▲鎮静剤を使用し、痛みや不快感を軽減する工夫を行う

当院では、点滴で鎮静剤を注入する静脈内鎮静法を取り入れています。寝ている状態で検査を行うため、患者さんの負担軽減に役立ちます。大腸内視鏡の場合、腸を折りたたみながら腸の奥、盲腸まで挿入します。その操作に伴い痛みが生じるのですが、その心配は無用です。ただし、見込まれる鎮静の度合いが浅いと痛みを感じてしまい、深過ぎるのも危険なので、注意して調節します。また、引き抜きながら腸管内の観察する際に小さな異常も見落とさないよう検査の際は腸管を膨らませます。空気を使う医療機関もありますが、検査後におなかが張るなど不快感につながりやすいため、当院では吸収が早い二酸化炭素を使用し負担軽減を図っています。

Q検査の前に下剤を飲むのが大変と聞きました。
A
岡田クリニック 休憩スペースもあるためリラックスして過ごせる

▲休憩スペースもあるためリラックスして過ごせる

腸の内部をしっかり検査するためには、腸の中をきれいにしておく必要があります。腸の中がきれいな状態なら、異常を見つけやすいだけでなく、検査が短時間で済むことが多いので、患者さんの負担軽減にもつながります。このため、下剤の服用は大変と感じられるかもしれませんが、しっかり飲んでいただきたいです。当院の場合、下剤の服用や検査後の休憩のためにリカバリースペースを設けており、特に初めて検査を受けられる方や、高齢の方は2〜3時間かけて患者さんのペースで下剤を服用していただきます。以前に検査を受けておられる方や若い方の場合は、ご自宅で下剤を服用して排便を済ませてから来院されることも可能です。

ドクターからのメッセージ

岡田 一幸院長

40歳を目安に一度は大腸内視鏡検査を受けていただくことをお勧めします。大腸ポリープができやすい体質なのか、そうでないのかを知っていただくだけでも、検査を受ける価値はあると思います。大腸ポリープができやすい体質なら、食生活の見直しやこまめに検査を受けるなどの備えが可能になります。当院の場合は、静脈内鎮静法や吸収の早い二酸化炭素を取り入れるなど、検査に伴う患者さんの負担軽減に努めています。以前と比べて、医療機器や検査の技術も格段に進歩しており、痛みなどの心配も少なくなってきていると思います。一度検査を受けられると、過剰に心配したり、緊張したりする必要はないと感じていただけると思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

大腸内視鏡検査:1万5000円~

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