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堀松 徹雄 院長、堀松 寛子 副院長の独自取材記事

千頭医院

(明石市/林崎松江海岸駅)

最終更新日:2022/11/24

堀松徹雄院長、堀松寛子副院長 千頭医院 main

山陽電鉄本線の林崎松江海岸駅から北へ徒歩約7分に位置する「医療法人社団 千頭(ちかみ)医院」。堀松寛子副院長の祖父が開業した歴史ある同院を2021年に堀松徹雄院長が継承、夫婦2人で診療にあたる。徹雄院長は循環器内科を専門とし、大学病院での勤務やアメリカ留学の経験を持つ。寛子副院長の専門は糖尿病内科で、同じく大学病院や市民病院で研鑽を積んできた。アットホームな落ち着いた雰囲気の院内で、同院の強みや今後の展望などを聞いた。

(取材日2022年9月14日)

別々の専門を持つ2人の医師がいるからこそ可能な治療

まず医院の歴史からお伺いできますか。

堀松徹雄院長、堀松寛子副院長 千頭医院1

【寛子副院長】1945年頃、祖父が貴崎で開業しました。その後、祖父から父へ代替わりし、2021年からはわれわれが引き継ぎ今の体制になりました。
【徹雄院長】私が2016年から3年半ほどアメリカに留学をしていたので、帰国後しばらくして落ち着いたタイミングで院長として継承をさせていただきました。私の専門が循環器内科で副院長の専門が糖尿病内科です。この2つは切っても切り離せない疾患なので1つの医院で診察ができることは患者さんにとっても良いと思いますし、私たち自身もお互いに専門外の部分を補うことができていますね。

それぞれの専門を決められたきっかけを教えてください。

【徹雄院長】大学に通っていた頃から心臓や血管といった領域が得意だったので選択しました。実際に医師になり、心筋梗塞など危ない状況の患者さんを救命するためのカテーテル治療などにやりがいを感じて、仕事にのめり込んでいきました。当時は24時間365日仕事をしているような状態でしたね。今は体力や家庭とのバランスなどを考え、現状に合わせた生活スタイルにしています。でも、今でも最前線に身を置いていたいという未練はあったりします。
【寛子副院長】
私も学生の時に得意な分野だったことが理由の一つです。また将来はここを継ぐのかなと思っていましたので、その時に地域の皆さんにとって役に立つ領域は何かと考え、糖尿病を患う方が多いということも決めた理由です。明確な将来を描いていたわけではありませんが、そういったことを見据えて勉強をしていました。

専門が違う医師が2人いるというのはメリットがありますよね。

堀松徹雄院長、堀松寛子副院長 千頭医院2

【徹雄院長】そうですね。心筋梗塞になった方を治療していて、実は糖尿病もあったとわかることがあります。また糖尿病の方は心筋梗塞を起こしやすいので、血糖値のコントロールをする必要があります。そういった時は自分の専門ではない領域の知識が必要になりますので、それぞれの専門の医師がいることで患者さんはより良い治療を受けることができると思います。大きな病院にも循環器内科と糖尿病内科の担当の医師がいますが、当院は夫婦でやっていますので治療の選択肢などについて気軽に相談したりと近い距離で連携が取れます。それが当院の一番の特徴ですね。
【寛子副院長】お互い違う病院でそれぞれ経験を積んできました。自分が経験したことのない症例であれば院長が経験していたりと、自分たちの得意分野を生かして助け合えるので心強いですし安心感があります。

それぞれの強みを生かした対応を

今の体制になられてからの1年について教えてください。

堀松徹雄院長、堀松寛子副院長 千頭医院3

【徹雄院長】まずスタッフを少しずつ増やし体制を整えることから始め、今年の5月に午後の診察を開始しました。患者さんは土地柄高齢者の方が多いですが、若い方や外国の方もいらっしゃることがあります。私は変化を好むタイプなので幅広い方に来ていただけることがモチベーションにもつながりますね。安定してしまうと発展がないと思いますのでそうならないように努め、変化のある環境をつくっておきたいと思っています。
【寛子副院長】私は真逆で落ち着きたいタイプなんです。院長はなんでも興味を持って取り入れるのが早くて、例えば当院はもともと紙カルテを使用していたのですが、電子カルテへの切り替えにとても早く対処してくれて院内のIT化が一気に進みました。検査機器についても短時間で熱心に調べてくれました。私一人では今あるほどの機器の導入はできなかったと思います。

お二人はすてきなバランスで医院経営にあたっているのですね。

【徹雄院長】治療についても、私は心臓が止まってしまった場合など急性期の患者さんへの対応が得意なんです。副院長は慢性期の対応にとても長けているので、患者さんのさまざまな症状に対応できる体制がつくれています。今後もお互いに助け合いながら診療をしていきたいですね。
【寛子副院長】院長は慢性心不全や慢性腎不全といった、専門分野である循環器の慢性疾患の治療はとても上手なんですよ。それに当院は訪問診療もしていて、患者さんがだんだんと増えてきています。だから体力が何より必要だと思うのですが彼はエネルギッシュに対応していて、バイタリティーがあってすごいなと思っています。また循環器の病気や腎臓が弱っている患者さんに対して薬で細かいコントロールを図れたりと、そういった専門性の高い病気についての対応は本当に尊敬しています。

お互い支え合いながら診療をされているのが伝わります。

堀松徹雄院長、堀松寛子副院長 千頭医院4

【徹雄院長】副院長を見ていると、患者さんへの対応も女性ならではというのがあると思います。女性の患者さんであれば女性医師のほうが話しやすいでしょうし。また当院はスタッフが全員女性なので、スタッフとの関係性の面でも助かっています。

他にも強みを教えていただけますか。

【徹雄院長】当院にはエコーや、CRPという血液の値を迅速に測定する機器などを導入しています。機器を用いて当院で検査し、患者さんが苦しんでいらっしゃる原因を今までの経験と比べながら、考えられる危険な疾患の可能性を一つずつ除外しながら診療ができます。また、目の前の患者さんを実際に触って診察するという経験を大学病院で積んできましたので、自分の中で物差しのような感覚がしっかりとできています。経験は財産ですね。
【寛子副院長】お互いに大学病院など大きな病院で働いてきましたので、その場で適切な判断ができることが多いと思います。

幅広い世代に医療を届けたい

プライベートな時間は何をされていますか。

堀松徹雄院長、堀松寛子副院長 千頭医院5

【徹雄院長】ゴルフに行ったり、近くの医院の先生方と情報交換をしたりしています。私は明石に住んで2年なので、あまりこの街を知らないんですよ。だから人間関係は大事にしていきたいと思っています。
【寛子副院長】6歳、3歳、1歳の3人を子育て中で、今は読み聞かせをしたり英語を教えたりしています。どういう教育や子育てをしていくのか、どう接するのがいいのかといったことを考え調べたりと、悩みながらも楽しくやっています。院長が料理好きで毎日朝食を作ってくれるので助かっていますよ。

今後はどのような医院づくりをされる予定でしょうか。

【寛子副院長】何十年も前からこの辺りに住んでいらっしゃる方は当院をご存じの方も多いのですが、引っ越しされてきた方や少し離れた場所の方にはあまり知られていませんので、認知度を高めていきたいですね。
【徹雄院長】これからはもう少し広い世代の方々にも来ていただき、循環器の疾患や糖尿病の対応に加えて、一般的な内科の疾患対応やワクチン接種などの医療をさらに提供していきたいと思っています。診療の幅を広くするということではなく、深く対応していきたいです。

診察の際に気をつけていらっしゃることを教えてください。

堀松徹雄院長、堀松寛子副院長 千頭医院6

【徹雄院長】常に自分の親が目の前に座っていると思い診察することを心がけています。アットホームな感じの、困ったことがあればとりあえずここに行けばいいと思ってもらえる医院になりたいですね。どんな些細な症状でも相談に乗りますのでお気軽にお越しいただければと思います。
【寛子副院長】患者さんのライフスタイルに合った治療を心がけています。例えば糖尿病の方であればいろいろと制約がありますが、合わない治療プランを立ててしまいご本人の幸せ度が落ちるのは違うと思っています。負担にならないような、その方に合った治療をしていきたいと思っていますので困っていることがあれば相談していただければと思います。

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