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牧井 勇磨 院長の独自取材記事

三枝整形外科医院

(千葉市稲毛区/稲毛駅)

最終更新日:2023/06/14

牧井勇磨院長 三枝整形外科医院 main

稲毛駅から徒歩4分の大通り沿いにある「三枝整形外科医院」は、1985年の開業以来、地域住民に長年親しまれてきたクリニックだ。2022年11月に牧井勇磨先生が2代目院長に就任。院内の温かな雰囲気を守りつつ、時代のニーズに合わせた診療を提供している。中でも大きく変わったのはリハビリテーションの内容だ。学生時代にアメリカンフットボールをしていたことから、自らもリハビリを受けた経験を持つ牧井院長。同院のリハビリ内容を見直し、今では5人の理学療法士が在籍して、運動療法と物理療法を組み合わせたリハビリを提供している。笑顔が爽やかな牧井院長に、同院の特徴や現在の診療内容についてたっぷり語ってもらった。

(取材日2023年6月2日)

幅広く研鑽を積み、地域に根差したクリニックを継承

こちらは40年近い歴史があるクリニックだそうですね。

牧井勇磨院長 三枝整形外科医院1

当院の始まりは1985年、前院長の三枝先生が今から38年前に開業されたのが始まりです。2022年に三枝先生が引退されることとなり、縁あって私が同年11月より2代目院長に就任しました。壁紙の張り替えや待合室のテレビ設置など多少のリニューアルはしましたが、建物の造りはそのまま生かし、院名もそのまま引き継いでいます。三枝先生は優しいお人柄で、先生とお会いするのを楽しみに通われる患者さんも多かったそうです。長く地域に親しまれてきた温かな雰囲気を大切にしつつ、時代のニーズに合わせた診療を提供していきたいと思っています。

今はどのような方が通われているのでしょうか?

スタッフは以前から変わっていませんので、長く通われている患者さんも安心して通ってくださっていると思います。ご高齢の方ですと、骨や痛みの診察の際に内科疾患のご相談を受けることもありますね。また昨年の暮れにホームページを開設したこともあってか、若い患者さんの新規来院が増えたように思います。肩凝りや腰痛にお悩みの働き世代も多いです。中にはホームページをご覧になって、電車で30分以上離れた地域から来られる方もいらっしゃるんですよ。多くの方がいらっしゃいますので、患者さんの待ち時間軽減のため、予約システムと電子カルテを導入しています。

先生のご経歴をお聞かせください。

牧井勇磨院長 三枝整形外科医院2

聖マリアンナ医科大学を卒業後、国立国際医療研究センターで、内科や外科全般に加え感染症など幅広く医療について学びました。その後は東京大学医学部附属病院の整形外科で難症例にも携わり、東京逓信病院では関節鏡の手術も経験してきました。東京逓信病院はアスリートも多く通う病院で、スポーツ整形の知識を深めることができ、今も大学のアメリカンフットボールのチームドクターとしてこの時の経験を生かしています。選手たちのケガでは、膝の靱帯や半月板の損傷、足首の捻挫、頸椎椎間板ヘルニアなどが多いですね。これらいくつかの病院で研鑽を積んだ後、東京大学大学院では軟骨の研究も行いました。整形外科の中でも幅広い分野を学んできましたが、これらの経験を当院での診療に生かしています。

理学療法士による、一人ひとりに合わせたリハビリ

代替わりに伴い診療の幅が広がったと伺いました。

牧井勇磨院長 三枝整形外科医院3

まずは設備をより充実させました。もともとエックス線撮影装置は備えていましたが、2022年の9月からエコーも導入。MRIでの検査が必要な際は、他院と連携して進めています。骨密度測定装置も先進のタイプに切り替えました。注射を使った治療の幅も広がりましたね。関節内ヒアルロン酸注射や神経ブロック注射のほか、腱鞘内ステロイド注射、トリガーポイント注射などに対応しています。また、大きく変わったのがリハビリテーションです。昨年10月より理学療法士を採用し、今では5人の理学療法士が在籍しています。

理学療法士の方が加わることで、リハビリテーションの内容がどのように変わったのでしょうか?

運動療法と物理療法を組み合わせたリハビリを提供できるようになりました。リハビリとは、痛みなどの症状を緩和し機能の改善を図るために行うものです。運動療法と物理療法にはそれぞれの良さや患者さんの好みがあり、当院では一人ひとりに合わせて治療法を組み立てていきます。このようなきめ細かな対応ができるのも、理学療法士がいるからこそですね。医師に相談しにくいことでも理学療法士との雑談の中でなら伝えやすいのではないでしょうか。そして、伺ったことは治療内容に反映していきます。患者さんがリハビリを受けている間、できるだけ私もリハビリ室に出向き、患者さんと話をするようにしています。診察室とはまた違う場所で話をすることで、新たなお悩みを知るきっかけになることがありますから。リハビリはきちんと続けてこそ効果が期待できます。そのために設備や体制を強化し、患者さんにとって続けやすい環境を整えています。

新たな骨密度測定装置では、どのようなことがわかるのでしょうか?

牧井勇磨院長 三枝整形外科医院4

新しく導入したDEXA法の骨密度測定装置では、骨折しやすい腰椎と大腿骨頸部を直接測ることができます。従来の方法では手の骨を測っていましたが、腰を圧迫骨折すると痛くて動けなくなってしまいますし、大腿骨の骨折は手術が必要になってしまいます。入院や寝たきりになるリスクが高い、重要な部位ということですね。そのような事態を避けるためにDEXA法の骨密度測定装置を導入して、骨粗しょう症の早期発見に努めています。そのほか、骨を作る細胞と破壊する細胞のバランスや、ビタミンD値の測定も院内で可能です。

痛みで困ったときに頼れるクリニックをめざす

診療の際に心がけていることをお聞かせください。

牧井勇磨院長 三枝整形外科医院5

私は、整形外科の診療では触診が重要だと思っています。画像や採血結果も大切な診断材料ですが、実際に患部を診て触って動かして、どのように動かすとどのような痛みを感じるのかを確認しています。また問診の際は、話やすい雰囲気づくりを心がけています。医師があまり堅苦しいと、患者さんは言いたいことも言えなくなってしまうでしょう。なれなれしくするというわけではなく、打ち解けて話していただけるよう気を配っています。

ところで、なぜ先生は整形外科の医師を志したのですか?

子どもの頃から人の健康を守る「医師」という職業に憧れを抱いており、小学校の卒業文集には「医師になりたい」と書いていました。整形外科を選んだのは、私自身が整形外科の患者だったからです。私は学生時代にアメリカンフットボールをしており、数えきれないほどのケガを経験してきました。中でもつらかったのは首のヘルニアです。どうにも動かない状態になり、治療やリハビリを受ける中、日常生活を普通に送れるのはとても素晴らしいことだと実感したんです。実際に整形外科の医師になり、毎日やりがいにあふれていますよ。人と接することも好きですので、まさに天職だと思います。

お忙しい日々の中、リフレッシュ法をお聞かせください。

牧井勇磨院長 三枝整形外科医院6

「趣味は筋力トレーニング」と胸を張って言いたいところですが、実は昨年、首のヘルニアが再発し、今はリハビリを行っている最中。「やはりリハビリは大切」と患者さんに言えるように頑張っています。なので、休日は家族と海や山でのんびり過ごしていました。わが家には3姉妹がおり、私の妻は産婦人科の医師です。女性ホルモンが骨密度に与える影響など、産婦人科の立場からのアドバイスをもらうこともあるんですよ。

最後に、読者にメッセージをお願いします。

長く地域で親しまれてきたクリニックを引き継ぎ、患者さんの期待に応えられるよう日々尽力しています。これからもこのクリニックの良さ、アットホームで優しい雰囲気を大切にしながら、前進していきたいですね。困ったときに頼ってもらえて、その悩みを解決できるクリニックをめざしています。痛みを感じたら我慢せずにお気軽にいらしてください。

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