全国のドクター9,203人の想いを取材
クリニック・病院 158,615件の情報を掲載(2024年5月03日現在)

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 練馬区
  4. 大泉学園駅
  5. アベニュー歯科クリニック大泉学園
  6. 気になる舌の位置口腔筋機能療法(MFT)で正しい治し方を

気になる舌の位置
口腔筋機能療法(MFT)で正しい治し方を

アベニュー歯科クリニック大泉学園

(練馬区/大泉学園駅)

最終更新日:2023/05/15

アベニュー歯科クリニック大泉学園 気になる舌の位置 口腔筋機能療法(MFT)で正しい治し方を アベニュー歯科クリニック大泉学園 気になる舌の位置 口腔筋機能療法(MFT)で正しい治し方を
  • 自由診療

口腔筋機能療法(MFT)という言葉を聞いたことがあるだろうか。後戻りしにくい良い歯並びがめざせると、近年小さい子どもを持つ親が高い関心を寄せているという。口の健康は全身の健康にダイレクトにつながっているというのは徐々に常識になりつつあるが、その口の健康を守るために定期的なメンテナンスはもちろんのこと、良い歯並びであることもとても大切である。老若男女多くの人が矯正に取り組んでいるが、口腔筋機能療法は舌や口まわりの筋肉の動かし方などからアプローチするため、後戻りの可能性が少ない良好な歯並びをめざせるという。多くの患者とともに口腔筋機能療法に取り組む「アベニュー歯科クリニック大泉学園」の高野茉友副院長に、詳しい話を聞いた。

(取材日2023年4月3日)

口周りのより良い発達を促し、良い歯並びへと導くための口腔筋機能療法

Q口腔筋機能療法(MFT)とはどのような治療ですか?
A
アベニュー歯科クリニック大泉学園 舌の適切な動きを身につけ、より良い歯並びをめざす

▲舌の適切な動きを身につけ、より良い歯並びをめざす

歯並びというのは唇、舌、お口周りのなどのバランスによって形成されます。ですから唇を閉じる、舌の適切な動きを身につける、ということでより良い歯並びがめざせます。後戻りの可能性が少ないのも特徴です。お勧めは6~9歳頃からの取り組み。そうすれば成長を効果的に活用できます。出っ歯などの歯の不正咬合を改善することも図れます。例えば一般的にぽかん口といわれる常にお口が開いているお子さんは、そのままですとお鼻の成長にも悪影響が出ますし、出っ歯になる可能性もありますが、適切なお口周りの筋肉の動かし方やお口を閉じることを覚えることでより良い成長を促せます。

Q口腔筋機能療法に取り組まれている方は多いのですか?
A
アベニュー歯科クリニック大泉学園 口腔筋機能療法は広範囲に良い影響が期待できるもの

▲口腔筋機能療法は広範囲に良い影響が期待できるもの

そうですね。親御さんの努力でお子さんの虫歯はずいぶん減ってきたと思いますが、次は歯並びに関心が移ってきているのだと思います。今の親御さん世代はご自身が歯並びの悪さで苦労された経験をお持ちの方も多く、大人になってから矯正をした方も多いようです。また、良い歯並びが全身の健康に良い影響があることもよくご存じです。だからこそ子どもには良い歯並びでいてほしいと思われるのだと思います。また口腔筋機能療法は、歯並びだけでなく、鼻周りの成長を通じて呼吸機能の改善やお顔つき、発音、姿勢など広範囲に良い影響が期待できます。それに、良い習慣は一生の宝物になるのではないでしょうか。

Qどのような時に治療を考えれば良いでしょうか?
A
アベニュー歯科クリニック大泉学園 舌の癖で気になることがあればすぐに相談したい

▲舌の癖で気になることがあればすぐに相談したい

赤ちゃんが哺乳する時、お口の中では上下の歯ぐきの間から舌を出し飲み込んでいます。本来は成長とともになくなる動作ですが、その舌の動きが悪癖となり残ることがあります。そうすると上下の前歯の間に隙間ができたり、食べる時に音がしたり、常に前歯を舌で押すので出っ歯になったり、発音に影響が出たりします。その癖のまま成人し矯正で歯並びを治療しても、舌の癖がそのままならまた歯並びが崩れる可能性も。お子さんに「い」のお口のまま唾を飲んでもらい、その時歯の間から舌がのぞくようなら舌の癖が残っているかもしれません。他にも食事の時に音がする、発音が気になる、ぽかん口など気になることがあればご相談ください。

Q具体的にどのようなことをするのですか?
A
アベニュー歯科クリニック大泉学園 口唇閉鎖力といわれる、口を閉じる力の測定も行う

▲口唇閉鎖力といわれる、口を閉じる力の測定も行う

トレーニング方法は、問題となる癖や筋肉の動きなどによっても異なりますし、状況に応じて変えていきます。舌の癖へのアプローチは、適切な舌の位置を覚えるためのトレーニングを行いますし、舌の運動や、お口周りの体操としてあいうべ体操なども取り入れていきます。通院間隔は1ヵ月に1回程度。期間は半年から1年弱の方が多いのですが、治療の進み具合などによって大きく変動します。またお子さんに対しては成長を活用するので特に効果が見込めるのが特徴ですが、大人に対しても有用です。飲み込む筋力の衰えを防げれば誤嚥性肺炎の防止にもなりますし、お口周りの動きのトレーニングで食べこぼしを減らすことにもつながります。

Q家庭で毎日取り組むのは難しくありませんか?
A
アベニュー歯科クリニック大泉学園 治療が終わった後は、カプセルトイを回せる楽しみも

▲治療が終わった後は、カプセルトイを回せる楽しみも

生活の中で習慣化できるよう、私たちも一緒に考えていきます。目標はお子さんのほうから「やろう」と言ってもらえるようになること。トレーニングができたら毎日貼れるシールを用意したり、お子さんの生活スケジュールに合った、ながらトレーニングができるようにしたり。親御さんと一緒に工夫していますから、何でもご相談ください。これまで何の意識もせずに来たことを、急に直そうと働きかけるわけですから、お子さんも親御さんも大変です。当院では治療の前や来院時に写真を撮って変化の様子を目に見えるかたちにするなど、親子ともにモチベーションを保てるよう考えています。

ドクターからのメッセージ

高野 茉友副院長

口腔筋機能療法(MFT)は、お子さんの成長を妨げるものを取り除くことを図り、本来持っているものを最大限引き出し成長を促すものです。お口の良好な環境、お口周りの筋肉の適切な構成・使い方なども覚えますので、将来にわたりお口全体の良好なバランスが保つことがめざせます。まずはお子さんの様子を観察してください。舌癖のほかに、片側の歯だけで噛んでいる、常に同じ方向に頬づえをついている、毎日同じ方向を向いて寝ているなど左右差のある癖に注意することが治療の第一歩になります。成長を利用して良い習慣を身につけることは、将来にわたってお子さんの人生をより良いものにしてくれるはず。ぜひ取り組んでみてください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

口腔筋機能療法/5万5000円、初回レントゲン検査/5500円、毎月のトレーニング/3300円

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

Access