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虫歯、歯周病、口臭のリスクには
予防歯科とともにセルフケアを

細田歯科医院

(葛飾区/京成小岩駅)

最終更新日:2022/06/08

細田歯科医院 虫歯、歯周病、口臭のリスクには 予防歯科とともにセルフケアを 細田歯科医院 虫歯、歯周病、口臭のリスクには 予防歯科とともにセルフケアを
  • 保険診療

新型コロナウイルス感染症拡大という時勢から、多くのメディアで口腔環境を整えることの重要性が叫ばれる昨今。感染症対策としてマウスウォッシュが注目を浴びるのも、その一例だろう。人々の歯科に対する意識は向上し、「定期的に歯科医院へ通ってメンテナンスする=予防歯科」はスタンダードになりつつある。一方で、予防歯科と同様に大切なのが、毎日のセルフケアだ。葛飾区にある「細田歯科医院」では、さまざまなセルフケアグッズを用意し、患者一人ひとりの体質や、虫歯・歯周病・口臭などのリスクに合わせて、オーダーメイドのセルフケア指導を実践している。中原維浩(まさひろ)理事長に詳しく聞いた。

(取材日2022年3月16日)

歯も、時間も、お金も。プロによるケア+セルフケアで、“お得”な人生を送ろう

Qなぜセルフケアが大事なのでしょう?
A
細田歯科医院 予防歯科に力を入れている中原理事長

▲予防歯科に力を入れている中原理事長

口腔がんなどの粘膜疾患を除き、歯科の病気はほとんどが慢性疾患といわれています。虫歯や歯周病は言ってみれば「生活習慣病」で、裏を返せば、日常生活に気をつけていれば病気になりにくい、セルフケアで予防できるということ。一方で、近年は日本人の5人に1人が定期的に歯科医院へ通っているとされ、一般的には3ヵ月に1回ほどプロによるケアを受けています。しかし、セルフケアをきちんとせずに“プロのケア頼み”のような状態では、異常があった場合にリカバリーが難しくなります。何より良い状態を保てれば通院の間隔が空き、その分、医療費を削減できるし、時間も有意義に使えます。セルフケアをすると、さまざまな意味でお得なのです。

Qこちらでは、セルフケア指導に注力されているそうですね。
A
細田歯科医院 セルフケアグッズの紹介や食生活のアドバイスも行っている

▲セルフケアグッズの紹介や食生活のアドバイスも行っている

患者さんにより効率的なセルフケアをしてもらうため、唾液成分分析装置や歯周病リスク測定装置を用いて指導します。リスクがわかると対策すればいいだけですから、無駄がありません。例えば、リスクの低い方には「朝と昼は歯ブラシだけでOK、夜はフロスや歯間ブラシも含めて全部やってください」と、リスクが高い方には「朝昼晩フルセットでやってください」とお伝えするなど、個々の体質やリスクに合ったケアを提案できます。また虫歯や歯周病の予防には、食事がとても大事。正しい食べ方によって、唾液の質や量を改善したり歯周病リスクを下げたりすることが期待できますので、「何を食べるか」「どう食べるか」の指導にも力を入れています。

Qセルフケアのポイントを教えてください。
A
細田歯科医院 歯科衛生士による予防ケアにも力を入れている

▲歯科衛生士による予防ケアにも力を入れている

歯ブラシだけでは、プロがやってもお口全体の汚れの6割しか落とせないといわれています。残りの4割は歯ブラシでは届かない歯と歯の隙間や歯と歯茎の境目などで、虫歯や歯周病はほとんどその部位で起こります。ですから、まずフロスや歯間ブラシ、ヘッドの小さいタフトブラシなどを使って細かい部分の汚れを落として、その後、歯ブラシを使うのが良いでしょう。また最近では感染症対策としてマウスウォッシュが注目されていますが、マウスウォッシュには歯の表面をコーティングする役割があり、菌がつきにくくなるので、ケアの仕上げに使うのもお勧め。当院ではさまざまなセルフケアグッズを用意しており、用途や目的に合わせて提案しています。

Q電動歯ブラシは使ったほうが良いですか?
A
細田歯科医院 患者一人ひとりの現在の状況や将来的なリスクを把握した上で提案

▲患者一人ひとりの現在の状況や将来的なリスクを把握した上で提案

ひとくちに電動歯ブラシといっても、機能も価格もさまざまです。私たち歯科医師が重視しているのは「音波式かどうか」。音波式であれば、振動数が1分間に3万回以上となり、細菌の固まりであるバイオフィルムを破壊しやすくなります。手を動かすことなく、歯ブラシを歯に当てるだけでいいので、関節リウマチの方やばね指の方など手が不自由な方にとっては便利だと思います。ただ、電動歯ブラシを動かして使ってしまうと、歯や歯茎を傷つけたり、かぶせ物の表面が傷ついて食べかすがつきやすくなったりしてしまいます。電動歯ブラシごとの特徴や正しい磨き方・当て方を知らないと逆効果になりかねませんので、必ず歯科医院で相談してください。

Q口臭リスクが高い場合、どのような対策をすれば良いでしょうか?
A
細田歯科医院 患者に適したケアグッズの紹介も行っている

▲患者に適したケアグッズの紹介も行っている

先ほど話したマウスウォッシュには殺菌能力や口臭を和らげる役割があるのでお勧めです。加えて、大事にしていただきたいのが「舌ケア」。歯の汚れでお口が臭うこともありますが、口臭の原因としてはまず舌苔が考えられます。舌がきれいだとウイルスが粘膜内に侵入しにくいといわれており、感染症予防にもつながります。舌ブラシを使い、朝1回だけ磨いてください。ただし、磨きすぎると逆に口臭が出てくるので磨きすぎは禁物。歯ブラシで舌を磨くのも逆効果となるのでやめましょう。また、乾燥(ドライマウス)が原因となる場合もあるため、特にお口が乾燥しやすい高齢の方は、ガムを噛んだり保湿ジェルを使ったりして保湿を心がけてほしいです。

ドクターからのメッセージ

中原 維浩理事長

毎日のセルフケアを怠ると、短期的には虫歯・歯周病や口臭のリスクが高まります。そして長期的には、歯科・医科含めた全体の医療費が増えてしまいます。プロによるケアとセルフケアをきちんとしていると、そうでない場合に比べて医療費が17分の1に抑えられるというデータもあるほど。というのも、お口が健康であれば、しっかり噛めることで脳への血流が良くなり認知症の発症リスクが減ったり、全身疾患の手術時にも、回復が早く入院期間が短く済む可能性が高まることにつながります。誤嚥性肺炎の予防にもなり管理もしやすくなるなど、メリットが多いのです。人生100年時代、いいことづくめのセルフケアを続けて、有意義に過ごしませんか。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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