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八木 正博 院長、八木 敏雄 副院長の独自取材記事

八木整形外科

(武蔵野市/武蔵境駅)

最終更新日:2024/04/23

八木正博院長、八木敏雄副院長 八木整形外科 main

JR中央線武蔵境駅南口から徒歩1分のビル7階にある「八木整形外科」。目の前は大きなバスロータリーで、近隣一帯からのバスでのアクセスも良好だ。1980年に同院を開業した八木正博院長は、長年にわたり近隣住民のかかりつけ医として貢献している。この度、院長の長男の八木敏雄先生も副院長として加わることになったという。大学病院で研鑽を積み、専門知識を備える敏雄副院長と、40年以上にわたる貴重な経験を持つ正博院長。異なる強みを持ちながら、患者第一主義である点は変わらない。高齢者の変形性膝関節症、働き盛りの四十肩や五十肩、子どものケガにも幅広く対応している。広々としたリハビリテーションルームもある同院で、2人に新たな体制下でどんな医療を提供していくのか聞いてみた。

(取材日2023年3月18日/情報更新日2024年4月19日)

地域の健康を守り40年。副院長も加わり新体制へ

まず、こちらのクリニックの特徴を教えてください。

八木正博院長、八木敏雄副院長 八木整形外科1

【正博院長】約40年、近隣の方々に寄り添ってきた地域密着型のクリニックというのが一番の特徴です。開業当初から通う患者さんも少なくありません。受付やリハビリテーションのスタッフも長く勤務している者ばかりで、患者さんにとっても安心材料になっているようです。2023年7月からは副院長も週に2回、私に変わって診療を担当することになり、患者さんたちも「後継ぎが来てくれた」と、喜んでくださっています。
【敏雄副院長】2年前から月に1度ですが、大学病院に勤務する傍ら、院長を手伝ってきました。すでに顔見知りになっている方から「頑張って」などと声をかけていただくのはうれしいですね。当院では大学病院よりも患者さんとの距離が近いので、コミュニケーションを楽しみながら診療を行っています。やはり、整形外科では患者さんの生活背景を知るのが大事ですからね。

患者層についてお聞かせください。

【敏雄副院長】近隣のご高齢の方を中心に、老若男女さまざまな方がいます。電車やバスの便が良いので、武蔵野市や三鷹市だけでなく、近隣市内からも来ていただいているのではないでしょうか。当院は駅近ということもあり会社帰り、学校帰りの方もいらっしゃいます。スポーツでケガをしたお子さんなどもいらっしゃいますね。
【正博院長】昔は子どもの骨折を診ることが結構ありましたが、少子化や遊び方の変化のせいか、最近は少なくなりました。変わって増えているのが高齢者に多い変形性膝関節症や骨粗しょう症です。また、副院長は大学病院で肩関節専門の外来にいたので、肩にお悩みを持つ方も増えています。

副院長は肩関節がご専門なのですね。

八木正博院長、八木敏雄副院長 八木整形外科2

【敏雄副院長】大学病院では肩関節や肘関節等、上肢疾患を中心に診療してきました。こちらでは四十肩や五十肩で、肩の痛みや動かしにくさを訴える方が多いですね。ただ、年配の方は腱板断裂の可能性もあり注意が必要ですので、早めに診断して適切な治療とリハビリテーションを行っていかなければいけません。症状や希望に応じて手術となったら、杏林大学医学部付属病院や武蔵野赤十字病院を紹介することもできます。いずれにせよ、当院はプライマリケアを担当する入り口です。まずはきちんと検査をして、当院で解決できるのか、高度医療が必要なのか速やかに判断するようにしています。

検査やリハビリテーションはどのようなものがありますか。

【正博院長】院内検査ではエックス線検査、骨密度検査などを行っています。リハビリテーションは医師の指導のもとに専任スタッフが実施。手術などにより動かしにくくなった関節にアプローチする可動域訓練、筋力増強のための訓練、変形性膝関節症の悪化予防のための訓練といったところがメインです。また、リハビリテーションに加え、患部の痛みを緩和するための各種物理療法機器も取りそろえています。

豊富な知識と経験。異なる強みを患者に還元

それぞれ、医師をめざしたきっかけをお聞かせください。

八木正博院長、八木敏雄副院長 八木整形外科3

【正博院長】祖父は群馬県前橋市で内科を、父は当院のすぐそばで内科・小児科を専門に開業していました。いわば家業のようなもので、当たり前のように医師を志すようになっていましたね。日本大学病院の整形外科に勤務しながらも、いつかは開業をと考えていました。父の急逝により32歳の時、想像以上に早くこの地に開業することになりましたね。
【敏雄副院長】院長が開業したのは私が生まれる前で、物心ついた頃からずっと忙しそうだったのを覚えています。そんな中でも時々、キャッチボールなどをして遊んでくれました。姉も医学部に進み消化器内科の医師になりましたし、自分も自然と医師をめざすようになりました。整形外科を選んだのは、ゆくゆくは同院を継ぐという思いがあったのかもしれません。

本格的にバトンタッチする前のお2人での体制がスタートしますが、具体的にはどのようになりますか。

【正博院長】曜日を決めて一人ずつ診療にあたっています。2024年1月より副院長が週4勤務、私が週1勤務という体制に変更いたしました。2人体制ではありますが、密に連携をして治療を行っているのでご安心ください。
【敏雄副院長】整形外科の領域では、知識だけではなく臨床経験が非常に重要です。私が大学病院で学んできた知識、父の圧倒的に幅広い経験を患者さんに還元していけるよう、力を合わせていきたいと思っています。

お2人の診療ポリシーについて教えてください。

八木正博院長、八木敏雄副院長 八木整形外科4

【正博院長】クリニックの主役は医師ではなく患者さんです。そのことを忘れず、患者さんの希望をよく聞くことを大切にしています。例えば私が注射を提案しても、患者さんが「絶対に嫌」と、おっしゃるならば、他にやり方がないかとことん考える。患者さんを単に治療するだけではなく、どうしたら幸せでいてもらえるかベストな方法を常に探しています。
【敏雄副院長】院長同様、患者さんによく話していただけるように気をつけています。それにはまず、リラックスしてもらうのが大事ですね。でも、口数が少ない方から無理に聞き出すようなことはしません。何回か通っていただいてるうちにお話ししてもらえるまで待つようにします。もし、体のどこかに痛みや気になるところがあるならば、定期的に通っていただければと思います。

患者の幸せを第一にオールラウンドな診療をめざす

今後の展望についてお聞かせください。

八木正博院長、八木敏雄副院長 八木整形外科5

【正博院長】これからも、患者さんの幸せを第一に考えてベストな方法を探り、提案していきたいです。副院長にもそのように患者さんに接していってほしいと思っています。例えば、当院ではたとえ初診でも「少し様子を見ましょう」とはせずに必要に応じてすぐに高度医療機関を紹介。治療を長引かせるのは患者さんの幸せになりませんから。この40年間で医療連携もかなりスムーズになりましたからね。
【敏雄副院長】専門の肩だけではなく、院長のように幅広い診療をしていくのが目標です。また、スポーツをしているお子さんのリハビリテーションなどにも力を入れていけたらと思っています。私自身、中学から大学まで野球を続けていたこともあり、スポーツは常に身近な存在でした。ところが、肩をケガしてしまい院長にサポートしてもらった経験があるんです。将来的にはスポーツをする人のパフォーマンス向上などの役に立ちたいですね。

忙しい毎日をお過ごしかと思いますが、リフレッシュ法はありますか。

【敏雄副院長】大学野球部のOB会で草野球を楽しんでいます。ランニングなどもしますし、運動全般が好きですね。あとは、ラーメンの食べ歩きも好きです。
【正博院長】私は野球観戦をしていることが多いですね。開業した頃から続けてきたゴルフや診療終わりのジム通いなど、もともと体を動かすことが好きなんです。休日は講演会に出席することも多いですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

八木正博院長、八木敏雄副院長 八木整形外科6

【正博院長】私は「医者が患者を選ぶのではなく、患者が医者を選ぶ」と、考えています。患者さんには自分が一番幸せでいられるような場所で診療を受ける権利があるのだ、ということを忘れないでいてほしいです。もし、当院がお役に立てるのであればうれしく思います。
【敏雄副院長】気軽に来てほしいですし、何でもお話しください。「どうしてこんな小さなことで?」というのは絶対にありません。遠慮はまったく不要です。予約がなくても、もちろん問題ありません。少しでも不安があるならば、いつでも相談にいらしてください。

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