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全身管理に重きを置く透析治療と
透析にさせない外来診療を重視

阿佐谷すずき診療所

(杉並区/南阿佐ケ谷駅)

最終更新日:2024/03/05

阿佐谷すずき診療所 全身管理に重きを置く透析治療と 透析にさせない外来診療を重視 阿佐谷すずき診療所 全身管理に重きを置く透析治療と 透析にさせない外来診療を重視
  • 保険診療

慢性腎臓病の啓発CMを見かけることも多くなった昨今、気になっている人も多いのではないだろうか。「健診で引っかかったらなるべく早く腎臓内科を受診してほしい」と力を込めるのが「阿佐谷すずき診療所」の鈴木太院長だ。鈴木敦理事長とともに、兄弟で力を合わせて透析ベッド50床というクリニックで数多くの透析患者の診療にあたっている。透析治療だけではなく、外来診療にも注力しているのが同院の特徴だ。まずは「透析にさせない」ことを重視し、そして、残念ながら透析が必要になった場合は「より良い透析」を追求し提供しているという同院。複数の診療科を持つクリニックだからこそできる診療とは何か、敦理事長と太院長に話を聞いた。

(取材日2024年1月6日)

各科の外来診療にも対応している透析クリニックであれば、心不全や動脈硬化など合併症もトータルでケア

Qこちらのクリニックでは透析以外の外来も充実していますね。
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阿佐谷すずき診療所 各診療科を専門とする医師が連携し、専門性の高い診療に尽力

▲各診療科を専門とする医師が連携し、専門性の高い診療に尽力

【太院長】内科・腎臓内科、循環器内科、泌尿器科、透析の入り口となるシャントの形成と管理を行う血管外科などの外来があります。腎機能の低下は生活習慣病、動脈硬化などによって引き起こされるので、予防のためには患者さんの全身を診ていく必要があるからです。各科を専門とする医師が14人ほど在籍していますが、多くが普段は大学病院に勤務しており、当院でも先進知識に基づく診療を行っています。 【敦理事長】特に「心腎関連」という言葉があるほど、心臓と腎臓は相関関係があり、心不全のリスクなどにも注意が必要です。一方、泌尿器疾患で腎臓が悪くなる人もいるので、各科が協力しながら腎臓を悪化させないよう尽力しています。

Q特に注力している診療について教えてください。
A
阿佐谷すずき診療所 予防治療に注力し、患者の悩みに幅広く対応する

▲予防治療に注力し、患者の悩みに幅広く対応する

【太院長】まずは「透析にさせない」ための予防的な治療に力を入れています。もちろん、透析に至ってしまった場合も、常に「より良い透析」を実践することが目標です。 【敦理事長】外来の医師たちが透析フロアの回診も行うので、心臓に問題がある場合は循環器内科、シャントに不具合が見つかれば血管外科を専門とする医師がただちに対処します。また、透析患者さんは血圧の問題を抱えている人も少なくありません。特に低血圧は透析に大きな支障を来すので、しっかりと管理しています。 【太院長】透析患者さん特有の症状であるかゆみや、転倒しやすい、打撲ができやすいといったお悩みにもきめ細かく対応しています。

Q透析以外の治療も受けられるメリットは何ですか?
A
阿佐谷すずき診療所 患者の負担軽減も考慮していると話す敦理事長

▲患者の負担軽減も考慮していると話す敦理事長

【太院長】当院では透析後の患者さんの心機能の状態も毎回必ずチェックしていますし、問題があるようならばホルター心電図検査を実施しています。心臓だけではなく腎臓や泌尿器の問題に関しても、検査をするだけではなく、そのままシームレスに治療に移行できるというのも患者さんにとってはメリットといえるでしょう。 【敦理事長】透析を行う際は、腎臓だけでなく体全体の状態も重要となります。心臓の状態が悪ければ透析できませんし、そもそも足腰が丈夫でなければ通うのも大変ですよね。より良い透析を続けるために全身管理は欠かませんが、当院は一つのクリニックで全身管理も行えるので、患者さんにとって便利なのではないでしょうか。

Qシャントも外来で診ていただけるそうですね。
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阿佐谷すずき診療所 エコー検査装置や心電図検査装置など設備も充実している

▲エコー検査装置や心電図検査装置など設備も充実している

【敦理事長】従来のシャント管理は聴診器で血流音を聞いて詰まりがないか調べるという手法がメインで、それではどうしても見落としもありました。当院ではより正確にシャントの問題を感知するために、まずサーモグラフィで調べ、さらにエコーで確認します。もし、血栓ができてシャントが詰まっていた場合は、風船つきのカテーテルを挿入して詰まりを解消するための手術をただちに実施します。また、透析直前に詰まりが発覚した場合も、大学病院などに送ることなく、その日のうちにカテーテル手術を実施します。患者さんの体に負担をかけないように、間隔を空けず予定どおりに透析を行うことが重要なのです。

Q受診のタイミングの目安をお聞かせください。
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阿佐谷すずき診療所 自己判断せず、専門的な知識を持つ医師に相談しよう

▲自己判断せず、専門的な知識を持つ医師に相談しよう

【太院長】「だるさが取れない」といった緊急性があまり感じられない症状で来た方が、実はすぐにでも透析が必要だったというケースもあるほど、腎臓には基本的に自覚症状はありません。健診で腎臓の数値が悪かったら「これくらいならしばらく様子を見てもいいだろう」などと自己判断せず、腎臓内科を受診していただければと思います。 【敦理事長】その時に透析は必要なしと判断されたとしても、まずは栄養管理を始めましょう。当院は栄養管理士による栄養指導も行っていて、ご家族も含めて詳しくお話をさせていただいています。その他、男性更年期のお悩みなどにも泌尿器科で併せて診ていくこともできるので、気軽にご相談ください。

ドクターからのメッセージ

鈴木 敦理事長、鈴木 太院長

【太院長】食事や血圧は腎臓機能に影響するため、透析に至らないようにするには日々の生活を見直すことが重要です。そして万が一異常が起きた場合も早期発見・早期治療ができるように、必ず毎年健診を受けるようにして、たとえ軽度でも腎臓の問題を指摘されたならば、当院にご相談ください。仮に透析が必要となったとしても、高い専門性を持つ医師たちがチーム医療で全身管理をしっかりと行っていくのでご安心ください。 【敦理事長】当院には複数の診療科があるので、腎臓のことはもちろん、その他のお悩みにも対応可能です。患者さんだけではなくご家族の病気を診ることもできますので、かかりつけホームドクターとしてご活用ください。

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