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富澤 一浩 院長の独自取材記事

富沢歯科クリニック

(文京区/春日駅)

最終更新日:2024/03/28

富澤一浩院長 富沢歯科クリニック main

小石川エリアで長年にわたって近隣住民の歯の健康を守ってきた「富沢歯科」。2024年1月に、より春日駅に近い現在の場所にリニューアル移転した。先進機器を導入し、院内も真新しくなったが、院長を務める富澤一浩先生の診療にかける思いは変わらない。さまざまな年齢層の幅広い悩みに対応しているが、そのすべてにおいて徹底したカウンセリングを行い、一方通行の医療にならないようにと心を配っている。また、痛みを最小限にすること、歯をできるだけ残すことにもこだわっている。「愛を持って恩を忘れず」を、座右の銘として日々患者と向き合っているという富澤院長に、診療において大切にしていることなどを詳しく聞いた。

(取材日2024年2月27日)

小石川の歴史ある歯科医院が移転リニューアル

まず、歯科医師を志したきっかけやこれまでの経歴を教えてください。

富澤一浩院長 富沢歯科クリニック1

私が歯科医師を志すようになったのは、日本大学歯学部の前身である東洋歯科医学校の夜間部を経て歯科医師になった父の影響が大きいですね。父は小石川の歯科医院で働きながら苦学したのですが、小石川といえば貧しい人々に尽くした小石川養生所があったエリアです。常々父は、小石川養生所の医師たちのようにありたいと言っていました。自然な流れで私も日本大学歯学部で学び、所属していたアメリカンフットボール部の顧問がクラウン・ブリッジの教授で、その先生の教室に入ることになりました。以後、大学病院や町のクリニックで研鑽を積み、開業したのは1985年です。

以来、約40年にわたり小石川で歯の健康を守ってきました。

最初は別の場所で開業しようと思っていたのですが、誰に話しても猛反対されて(笑)、結局は父の診療所の隣でスタートすることになりました。その際に旧院も建て直したので、新しいところで一人で始めるよりもいろいろと大変だったかもしれません。父の代から数えたら90年間この地で診療してきたことになりますが、小石川では決して老舗の歯科医院というわけではないんですよ。やはり、江戸時代から小石川養成所があった土地柄ということもあり、120年を越える歯科医院もありますからね。

歴史を受け継ぎながらも移転しようと思ったのはなぜですか。

富澤一浩院長 富沢歯科クリニック2

現在の場所では2023年12月26日から診療にあたっています。移転に至った理由はいろいろとありますが、一言で申し上げるならば、それが私の望みだったからです。より駅に近いにぎやかな場所に移ることで、新たな患者さんも迎えられるのではないかと考えました。ただ、開業当初からずっと通ってくださっている患者さんも多いので、そういった方々がストレスなく足を運べるエリアであることも絶対条件でした。ありがたいことに患者さんと一緒に年齢を重ねてくることができ、今ではご高齢の方も少なくありません。小さかった患者さんが大人になるまでを見届け、またそのお子さんを迎えることができたのは何よりの喜びでした。この新天地でまたそのような出会いがあればと願っています。

対話を重視し、痛みに配慮して歯を残す治療を追求

診療にあたって大切にしていることをお聞かせください。

富澤一浩院長 富沢歯科クリニック3

まず、カウンセリングは徹底して行います。患者さんが何を求めているのかを正しく理解することから信頼関係は始まると思っていますので、どんな小さな疑問でも気軽にお尋ねください。また、極力、痛みに配慮した治療を心がけています。痛い思いをするのではと歯科医院から足が遠のいてしまう方も多いのですが、虫歯も歯周病も自然治癒はありえません。患者さんの苦痛を減らし、無理なく通い続けてもらうことが大事です。しかし、どんなにすばらしい治療をしたとしても天然の歯に勝るものはありません。抜いた歯は二度と生えてきませんし、削った歯は元に戻りません。だからこそ、できるだけ抜かない・削らない治療によって、患者さんの口腔内を守っていきたいと思っています。

予防歯科にも力を入れていると伺いました。

歯科疾患というと虫歯や歯周病、不正咬合、歯列不正などがありますが、その種類は医科と比較すると圧倒的に少ないですよね。特に虫歯や歯周病は感染症であり原因がはっきりしていますし、体の病気に比べたらずっと簡単に予防できるわけですから取り組まなくてはもったいない。だからこそ、多くの歯科医師が予防に力を入れているんですね。ただ、予防歯科は生活習慣を正すのが鍵になってくるので、患者さんの協力が欠かせません。例えば、ご高齢の方に長年続けてきた習慣を変えていただくのは大変なことだと思うんです。だからこそ、私は頭ごなしに否定せずに、まずは「よく頑張ってきましたね」とねぎらうことをします。お子さんの口の中をあまり磨けていない親御さんにも「毎日、大変ですよね」と、すべてを受け入れることから始めます。

園医として長年活動されていますが、子どもの口腔内の問題に変化を感じることはありますか?

富澤一浩院長 富沢歯科クリニック4

小石川歯科医師会の公衆衛生の担当として、保育園の園医を始めた約30年前は、子どもの口腔内の問題といえば虫歯が大半を占めていました。一方、現在は虫歯のお子さんはほとんどおらず、機能不全や不正咬合、歯列不正などが増えています。なぜこのような現象が起きているのかは複合的な原因があり一言での説明は難しいのですが、お子さんが食事をする時の姿勢、親が口にものを入れてあげる時の運び方など、お口を正しく使う基礎をお伝えできればと思っています。歯並びを悪くする遺伝子はないので、親子で同じような不正咬合があったとしてもそれは遺伝ではありません。ただ、不正咬合になりやすい生活習慣を代々受け継いでいる可能性はあります。その習慣を整えるのは一代では難しいかもしれませんが、どこかの世代で正すことができれば、生活習慣による不正咬合を起こさせないことは可能になります。

一人ひとりの患者に愛を持って接したい

今後の展望についてお聞かせください。

富澤一浩院長 富沢歯科クリニック5

移転リニューアルに際して先進の歯科用CTや頭部エックス線撮影装置を入れたことで、患者さんへの説明もよりわかりやすくできるようになりました。今後は即日修復のための機器も導入し、よりスピーディーに治療できるようにしていく予定です。そして、お子さんからご高齢の方まで、年代に応じた正しい口腔衛生のための知識をお伝えしつつ、継続してケアしていきたいですね。どの患者さんに接する際にも、これまでと同じように「愛を持って恩を忘れず」という姿勢を大事にしたいと思っています。日本人は誰でもひらがなから学びますが、五十音の最初は「あい」で最後は「をん」ですよね。そのように、愛も恩もきわめてシンプルに人間にとって大事なものなのではないでしょうか。もし、同じように考えてくれる方がいるならば、これまでの歴史も含めていつかはバトンタッチできたらいいですね。

お忙しい毎日ですが、休日はどのようにお過ごしですか?

子どもの頃から体を動かすことが好きで、さすがに大学時代に親しんだアメリカンフットボールはもうできませんが、ゴルフは今でも続けていますね。近くのフィットネスクラブにも入っているのですが、この1年くらいは開業準備やいろいろでなかなか足を運べていません。落ち着いたらまた行きたいですね。ただ、家族と過ごす時間が増えたのは良かったかなと思っています。実は、家族と過ごす時間がスポーツよりも何よりもリフレッシュできる時間になっていますね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

富澤一浩院長 富沢歯科クリニック6

健康のためにご自身のお口のことをできるだけたくさん知るようにしましょう。当院では先進的な機器を駆使して治療前後の画像なども用いながら、患者さんが興味を持って治療や予防を続けられるよう工夫しています。最近ではホワイトニングに興味をお持ちの方も多く、ホームブリーチングも流行しているようですが、ご自宅でできることには限界もあります。当院では予約の第一歩として、ホワイトニングも行っていますので、気になる方はぜひご相談ください。

自由診療費用の目安

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ホワイトニング/2万円~

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