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うつ病の診断ポイント、原因、治療法
原因不明の症状は心療内科へ

赤坂溜池クリニック

(港区/溜池山王駅)

最終更新日:2021/10/12

赤坂溜池クリニック うつ病の診断ポイント、原因、治療法 原因不明の症状は心療内科へ 赤坂溜池クリニック うつ病の診断ポイント、原因、治療法 原因不明の症状は心療内科へ
  • 保険診療

うつ病は「心の風邪」といわれるように、現代のストレス社会において誰でもかかり得る身近な病気となりつつある。しかし、さまざまな身体症状が表れるため、自分がまさかうつ病だとは思わず、内科や整形外科、婦人科などを受診する患者も少なくない。長期にわたる原因不明の体調不良に悩み、仕事や家事のパフォーマンス低下を「やる気がない」と責められ、さらにつらい思いをしている人たちに「もっと気軽に相談してほしい」と訴えるのは、「赤坂溜池クリニック」の院長、降矢英成先生だ。すべてはつながっているというホリスティックの考えのもと、必要最小限の薬での治療と、アロマや鍼灸、森林浴なども活用する降矢先生に、同院で受けられる診療やうつ病についてじっくり聞いた。

(取材日2020年4月2日)

うつ病の気になる症状を見逃さず、原因不明の不調が長引くときは、気軽に心療内科に相談を

Qうつ病とはどのような病気なのでしょうか。
A
赤坂溜池クリニック うつは気力や気の持ちようで解決できるようなものではないという

▲うつは気力や気の持ちようで解決できるようなものではないという

誰にでも嫌なことや悲しいことがあった時、気持ちが落ち込んだり、やる気がなくなったりすることがあるものです。このような状態が著しく、かつ長期にわたって続く状態を「うつ病」といいます。うつ病は、脳の働きに何らかの問題が起きた状態で、決して気力や気の持ちようで解決できるようなものではありません。重症化すると自傷行為や自殺に至ることもあり、できるだけ早期の適切な治療が必要です。厚生労働省の調査によれば2017年のうつ病患者は約128万人。しかし、実際は受診せずにさまざまな不調を我慢している人も相当いると考えられています。

Qどのような症状の時、受診したらいいのでしょうか。
A
赤坂溜池クリニック 早めの適切な治療が必要

▲早めの適切な治療が必要

うつ病の症状は心と行動、体に現れます。心の症状は落ち込む、悲しい気持ちになる、憂うつになる、イライラする、不安になる、自分を責めるなどで、行動面では意欲の低下に伴い、すべてが面倒になるなどが見られます。体の症状は睡眠障害、食欲不振、過食、著しい体重減少、疲労感、月経不順、頭痛、便秘、胃の痛み、動悸、発汗、胃痛など。このような症状が2週間以上続いた場合、あるいは仕事や日常生活に支障が出るような場合は、早めに受診することをお勧めします。体の症状から、最初は内科を受診する方も多いと思いますが、原因が見つからなった場合や、症状が改善しない場合は早めに心療内科や精神科を受診してください。

Qどのような人がうつ病になりやすいのでしょうか。
A
赤坂溜池クリニック うつ病の原因は「身体因性」「心因性」「内因性」に分類できる

▲うつ病の原因は「身体因性」「心因性」「内因性」に分類できる

うつ病は、アルツハイマー型認知症や脳腫瘍など脳や体の病気を原因とする「身体因性」、性格や環境要因による心理的なストレスによって引き起こされる「心因性」、体質や遺伝的な原因によって引き起こされる「内因性」に分類できます。当院は「心因性」の患者さんが多く、人間関係や家庭内のトラブル、職場や家庭での役割の変化、大切な人との死別などの環境要因がきっかけというケースが見られます。職場での人間関係は、以前は同僚や上司との問題が主でしたが、最近は部下の悩みを訴える方も増えてきています。性格的には、真面目で義務感が強い方、仕事熱心で完璧主義、几帳面、凝り性、周りに気を使い過ぎるような方は注意が必要です。

Qこちらのクリニックで受けられる治療について教えてください。
A
赤坂溜池クリニック 森林浴やハーブ、アロマなどが合う場合も

▲森林浴やハーブ、アロマなどが合う場合も

うつ病の主な治療は、「十分な休養」「薬物療法」「精神療法」です。当院では休職している方でも、体があまりにも疲れていると判断した時は、鍼灸や整体などをご提案して、それから診療に移ってカウンセリングを行う場合もあります。また、薬物療法は最小限にとどめているのも当院の特徴です。診療とは別に、森林浴やハーブ、アロマなどそれぞれの方に合ったものをアドバイスさせていただくことも。精神療法では、認知療法や認知行動療、対人関係療法などを通じて患者さんの考え方を見直し、ストレスの要因に対する受け止め方を変えることで、うつ病の悪化や再発を予防します。

Q診療の際、どのようなことを大切にしていますか?
A
赤坂溜池クリニック 気になる症状があれば我慢せずに相談してほしい、と話す院長

▲気になる症状があれば我慢せずに相談してほしい、と話す院長

うつ病によって自己肯定感が低下している患者さんは多く、患者さんが「自分はこれでいいんだ」という自信と自己肯定感を取り戻し、自分らしく生きていくためのガイドをするのが当院の役目だと思っています。うつ病の治療というと、薬漬けのイメージを抱く方も多いかもしれませんが、当院では体・心・スピリット・環境といった全体から患者さんを捉え、スピリットの深いところから悩みの本質を考えていくホリスティックの考え方をベースに置き、できるだけ薬に頼りきらない診療を大切にしています。

ドクターからのメッセージ

降矢 英成院長

うつ病の症状は、心と行動、体のすべてに一度に現れるわけではなく、心は何ともないのに体の症状が先に出ることもあります。頭痛や肩凝り、胃痛、倦怠感などの症状が続くのに、病院に行っても悪いところはないと言われた場合は、「仮面うつ病」の疑いがあります。仮面うつ病と自律神経失調症や更年期障害の見分けは難しく、自己判断や思い込み、あるいは世間体を気にして心療内科や精神科の受診をためらっている方はかなり多いのではないでしょうか。実際、「こんなことで相談してもいいんでしょうか?」と気にされる患者さんは少なくありませんが、それでいいんです。どうか一人で我慢せず、気になる症状があれば気軽にご相談ください。

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