豊部大輔院長の独自取材記事

リベ大デンタルクリニック福岡院

(福岡市博多区／博多駅)

最終更新日：2024/04/11

2023年12月に開院した「リベ大デンタルクリニック福岡院」は、JR鹿児島本線博多駅博多口から徒歩約6分と利便性の高い場所にある。リゾート地のヴィラを思わせるデザインで、大きな窓から差し込む光が心地良さを演出する。一般歯科が中心ではあるものの、子どもから大人まで幅広い年齢層に対応し、治療後のメンテナンスを重視する歯科医院だ。またマイクロスコープによる根管治療、インプラント治療など、患者ニーズに合わせた診療にも取り組んでいる。「施設もスタッフも明るい雰囲気の歯科医院なので、トラブルがなくても気軽に来てほしい」と笑顔を見せる豊部大輔院長に、歯科医師をめざしたきっかけや同院のこだわり、重きを置く予防への関わり方などについて、じっくりと話を聞いた。

（取材日2024年2月16日）

リラックスできるヴィラのような歯科医院
予防を重視し一人ひとりに寄り添う治療を
患者ファーストをめざし利便性向上にも注力

リラックスできるヴィラのような歯科医院

ご開業おめでとうございます。まずは歯科医師になろうと思ったきっかけを教えてください。

中学生の頃に空手をしていたのですが、試合で前歯を折ってしまったのです。その時に非常にショックを受け、治療のために歯科へ行ったところ、とてもすてきな先生だったのでシンプルにその人への憧れから歯科医師をめざすようになりました。高校生になってからもその想いは変わらず、受験勉強の時には自分の偏差値で歯学部に入れるかなと不安になることはありましたが、ほかの道に逸れることなく歯科医師になることができました。九州歯科大学に進学し、卒業後は国立病院機構熊本医療センターの歯科口腔外科で研鑽を積んだ後、北九州市や熊本の歯科医院で知識と技術を磨いてきました。

博多で開業しようと思ったきっかけはありますか？

動画共有サービスなどのウェブコンテンツ上で私が所属しているコミュニティーがあり、そのリアルコミュニティーとして全国にコワーキングスペースがあるのです。そのコワーキングスペースが、この歯科医院のあるビルに入っていたこともあって、ここを開業の地に選びました。そのコミュニティー名の一部を、当院の名前にも使用しています。当院は2023年12月に開業したばかりですが、そのコミュニティーを知る方にはたくさんご来院いただいています。今後は地域の方や仕事で博多に来られている方にも、どんどん来ていただけるような歯科医院になっていくとうれしいですね。

歯科医院づくりでこだわったポイントはありますか？

歯科というとやはり緊張される方も多いですから、なるべくリラックスできる雰囲気と、歯科医院らしくない高級感のある内装にはこだわりました。道路に面した壁側には大きな窓を設け、木目調の内装で高級リゾートのヴィラを思わせる歯科医院を造りました。外から見るとサロンと勘違いする方も多く、歯科があるかわからないので外に目立つ看板を置いたほどです。診療室については患者さんのプライバシーが保てるように、すべて個室か半個室になっています。また衛生面に配慮し口腔外バキュームを完備しているほか、ヨーロッパの厳しい基準に対応した滅菌システムを導入しています。新型コロナウイルス感染症の流行以降、患者さんも感染症対策は気にされているところですからね。

予防を重視し一人ひとりに寄り添う治療を

診療方針について教えていただけますか？

当院は「一人ひとりに寄り添う安心して通える歯科医院」という理念を掲げています。私が患者さんとの会話を大切にしていて、しっかりと納得して治療を受けてもらえるように説明をするということもあるのですが、それ以上に患者さんが求めるものを聞き出すことを大事にしています。ですから「どうしたいですか？」とお話を引き出すように心がけています。もちろんかなえられること、かなえられないことがありますので、どのように治療方針をすり合わせていくか、どこにゴールを持っていくのかをじっくりと話して決めていきます。実際にチェアタイムも長く、初診の際には必ず1時間ほどいただくようにしています。

予防歯科にも力を入れていると伺いました。

虫歯治療や歯周病治療、あるいはインプラント治療、矯正などさまざまな治療がありますが、最後に行き着くところはメンテナンスだというのが私の考えです。治療も大切ですが、最終的には予防で悪くならないようにケアしていくのが理想です。何も難しいことをする必要はなく、定期的なプロフェッショナルケアと毎日のホームケアに取り組んでいくことが重要です。例えばホームケア一つとっても、フロスを使っていない方もいれば、歯磨きは夜の1回だけの方もいるなど、歯科医療従事者の考えるケアとはほど遠いケースが多々あります。そういった方たちに定期的に通院してもらい、アドバイスをしながら理想のケアに近づけていくことができれば、お口のトラブルも減らせると考えます。こまめに通うことでトラブルの早期発見、早期治療にもつながりますよ。

開院したばかりですが、どういった主訴の患者さんが多いのでしょうか？

定期検診を希望して来られる方が多いので、私が行いたい予防の面では良い傾向にあると思います。予防の前には治療が必要になるケースもありますから、歯が痛い、詰め物が取れたという患者さんも大歓迎です。また博多駅エリアというオフィス街にあるためか、自由診療を希望される患者さんが多いというのは特徴的なところかもしれません。ホワイトニングをしたい、かぶせ物をセラミックに変えたいなどの要望もたくさんいただいています。とはいえ理想的には歯科衛生士のスタッフに会いに来るような感じで、クリーニングに通っていただけるような歯科医院にしたいですね。

患者ファーストをめざし利便性向上にも注力

歯科衛生士の皆さんが活躍する場面も多くなりそうです。

そうですね。まだまだ開業したばかりでスタッフなどのソフト面にまで注力できていないところはありますが、自主性を持って動けるスタッフばかりで助けてもらっている部分は多いと思います。大切にしてほしいのは患者さんファーストであること。メンテナンスの主役は歯科衛生士ですから、患者さんとお話ししながらケアに取り組んでもらいたいと思います。ホームケアの指導など、一生懸命頑張ってくれていますから、私も安心して任せることができていますよ。

複数の歯科医師がいるのも特徴ですね。

私を含めて3人の歯科医師が在籍しているので、院内で症例の検討もできますし、少しずつ得意分野も違うので得意を生かした診療を行っています。歯科医師が1人だと、どうしても時間が限られてしまうので、一人ひとりに寄り添った歯科医療を届けるためにも、複数の歯科医師による診療が大切だと考えています。歯科医師は歯科医師の仕事、歯科衛生士は歯科衛生士の仕事と、それぞれの領分で力を発揮することが重要ですから。またそれは患者さんの待ち時間にも影響します。人員に余裕があれば、その分お待たせする時間は減りますし、ウェブ予約やキャッシュレス決済を積極的に導入するなど、利便性を高めるところには力を入れています。

最後に今後の展望を含め皆さんにメッセージをお願いします。

当院では予防を重視していますが、虫歯や歯周病の治療をはじめ、インプラント治療などの自由診療にも対応しています。将来的には矯正治療も取り入れ、当院1箇所ですべての治療を完結できるようにしていきたいと思います。施設もスタッフも含めて雰囲気の明るい歯科医院ですから、トラブルがなくても気軽に来ていただければと思います。トラブルのないお口は大きな健康資産ですし、QOL（生活の質）の向上にもダイレクトにつながりますよ。