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加藤 俊介 院長の独自取材記事

武蔵境かとう内科外科クリニック

(武蔵野市/武蔵境駅)

最終更新日:2024/03/13

加藤俊介院長 武蔵境かとう内科外科クリニック main

武蔵境駅南口より徒歩1分。ビルの1階に位置し、オレンジとやまぶき色のロゴマークが目印の「武蔵境かとう内科外科クリニック」。長らく武蔵野赤十字病院外科に勤務し、外科部長を務めた加藤俊介院長が、2024年1月に開業した。院内はオフホワイトの色味と木目の風合いが印象的な落ち着いた雰囲気だ。加藤院長は長らく胃がんや大腸がん治療に携わり、同院では上部内視鏡検査と下部内視鏡検査にも対応しつつ、一般内科や生活習慣病など幅広く診療する。「患者さんとのコミュニケーションを重視して、可能な限りお話をじっくりと聞き、信頼関係を築いた上で治療を行いたいと思います」と話す。穏やかな語り口で、患者を優しさで包み込むようなたたずまいが印象的な加藤院長に、開業までの経緯や診療への思い、診療の特徴などについて聞いた。

(取材日2023年2月21日)

消化器を中心になんでも相談できるクリニック

開業までの経緯を教えてください。

加藤俊介院長 武蔵境かとう内科外科クリニック1

東京医科歯科大学を卒業後、東京医科歯科大学病院などを経て、2012年から12年間、当院からすぐ近くにある武蔵野赤十字病院の外科に勤務していました。武蔵野赤十字病院では、主に大腸がん・胃がんの治療に携わり、腹腔鏡による手術やロボット支援手術の立ち上げなどにも関わりながら、やりがいのある日々を過ごしていました。専門的な治療を行う仕事内容に魅力を感じていたのですが、「患者さんを総合的に、もっと幅広い医療を提供したい」という気持ちがだんだん強くなっていきました。武蔵野赤十字病院と連携しながら地域の皆さんの健康をサポートしようと、武蔵野赤十字病院から近くのこの場所に決めて、2024年1月に開業しました。武蔵野赤十字病院には、今でも週に1度非常勤医師として勤務しています。

武蔵野赤十字病院では、どのような診療をされてきたのでしょうか。

消化器外科で大腸がんや胃がんを中心に、胆石症、ヘルニア、虫垂炎などさまざまな手術を行っていました。勤務医時代は手術、手術の毎日で、たくさんの症例に携わりました。また、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医でもあり、上部内視鏡検査や下部内視鏡検査も積極的に担当しました。その経験や人脈を生かし、当院で診療を受けていただいた患者さんでより高次の治療が必要だと判断した場合は、迅速に武蔵野赤十字病院に紹介するといったシームレスな医療提供ができるのではないかと自負しています。これが当院の大きな特徴の一つであると捉えています。

こちらでは、どのような治療や検査が受けられますか?

加藤俊介院長 武蔵境かとう内科外科クリニック2

消化器を中心とした内科診療に加え、風邪などの一般内科、高血圧症、脂質異常症、糖尿病といった生活習慣病の治療など、患者さんの悩みや不安には幅広く対応しています。上部内視鏡検査と下部内視鏡検査も予約制で対応します。患者さんは若い方だと中学生から、高齢の方ですと80代くらいのお年寄りまで、さまざまな年齢の方に来院していただいています。私が消化器系の診療を専門としていることから、「胸焼けがする」「胃の痛みが落ち着かない」「下痢が続く」といった症状で来院される方が多い印象ですが、風邪症状や生活習慣病のご相談も増えてきました。武蔵野赤十字病院で市民講座を担当しているのですが、それに参加されて当院のことを知り、足を運んでくださる方もいらっしゃいます。「これまで受けたいとは思っていた内視鏡検査を受診したい」と希望される方や、健康診断で「要再検査」と指摘された方の相談も受けつけています。

AI搭載の胃カメラでダブルチェック体制をつくる

診療の際に心がけていることを教えてください。

加藤俊介院長 武蔵境かとう内科外科クリニック3

勤務医時代から、「患者さんとの信頼関係を築く」ことをとても大切にしてきました。医療は、診療を通して患者さんの大事な体を医師に預けることとも捉えられます。診療の際は患者さんと目を合わせて、可能な限りしっかりとお話を伺い、密にコミュニケーションを取り、信頼関係を築いた上で治療を進めていきたいと考えています。内視鏡検査についても機械的に行うのではなく、内視鏡検査の目的をきちんと共有して、どのような検査方法を患者さんが希望されるのか、検査について疑問や不安はないのかなどを丁寧に聞き取った上で、その患者さんにとって適した方法を選んでいただくようにしています。そのほうが、患者さんとしても納得して検査や治療に向き合えるのではないかと考えています。

こちらではどのような内視鏡検査が行われていますか?

当院では、予約制で上部内視鏡検査と下部内視鏡検査を行っています。上部内視鏡検査は、経口と経鼻の検査に対応しているのに加えて、AI搭載の検査機を採用しています。これまでの内視鏡検査は、検査を担当する医師のみによる診断が主流でした。AIセンサーがついている検査機は、医師の診断を補助してくれるため、人間とAIによるダブルチェックができます。例えば、胃炎が起こった部位にがんができると、その判別が困難になることがあります。そのような場合にAIのサポートがあると、見落としの減少にもつながります。内視鏡検査による痛みなどに不安を感じる方には、検査時に鎮静剤を使用した検査を受けていただくといった対応も行っています。下部内視鏡では、当院で安全に処置できると判断できればポリープの切除も同時に行っています。

下部内視鏡は特に検査のハードルが高いようにも感じます。

加藤俊介院長 武蔵境かとう内科外科クリニック4

下部内視鏡は、下剤を飲む必要があるなど患者さんの負担に思う気持ちが大きいとは思いますが、大腸がんの早期発見のためには有用な検査です。近年、日本では大腸がんにかかる方や、大腸がんで亡くなる方が増加傾向にあります。しかしアメリカでは、大腸がんにかかる方は日本と同様に多いといわれるのですが、大腸がんで亡くなる方は減ってきています。その要因は、大腸がん検診を受ける方の割合が日本より高いことにあると考えられています。健康診断で便潜血検査がありますが、日本はこの検査を受ける方の割合がアメリカよりも低く、便潜血検査で要再検査と診断された方が下部内視鏡検査を受診する割合も低いのが現状です。最初から下部内視鏡検査を受けることはハードルが高いかもしれませんので、まずは便潜血検査を受けて、そこで再検査を診断されたら躊躇せずに下部内視鏡検査を受けていただくことが、大腸がんの早期発見、早期治療につながります。

地域の人々の健康を守る砦になりたい

医師をめざしたきっかけを教えてください。なぜ消化器外科を選ばれたのでしょうか。

加藤俊介院長 武蔵境かとう内科外科クリニック5

小さい頃から人と関わることが好きでした。家族が医療系の仕事をしていたわけではないのですが、人とコミュニケーションを取りながら何かを成し遂げていく仕事として、医師という職業に憧れを抱きました。医療は人の命がかかったところで相対する究極のサービス業だと思い、高校生の進路選択の時に医学部を希望して今に至ります。消化器外科を選んだのは、大学時代にお世話になった先生や、部活の先輩から勧められた部分が大きいです。もともと手先が器用なほうではなかったのですが、努力を重ねてどこまで技術を高められるようになるかチャレンジしたいという気持ちもあり、消化器外科に決めました。その結果、たくさんの患者さんの手術を担当して、武蔵野赤十字病院では外科部長を務めることができました。努力を重ねることの大切さを実感でき、消化器外科を選んで良かったと感じます。

お忙しい日々を過ごされる中、ご自身の健康管理法やリフレッシュ法を教えてください。

スポーツが好きで、高校時代は野球に打ち込んでいました。現在は週に2回のペースでジョギングをして楽しみながら健康管理しています。また、高校生と中学生の子どもがいるのですが、2人ともバスケット部に所属していまして、週末は子どもたちの試合の応援に行くこともリフレッシュになりますね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

加藤俊介院長 武蔵境かとう内科外科クリニック6

医療機関に足を運ぶこと自体、ハードルが高い印象がある方も多いと思います。当院は患者さんの話をよく聞いて、気軽になんでも相談できるクリニックをめざしています。何か心配事があればお気軽に来ていただき、どんなことでもお話しください。当院でできることは、責任を持って対応します。専門性が求められる治療が必要だと判断した場合は、しかるべき治療を受けられる医療機関におつなぎしながら、地域の方々の健康を守る砦として在り続けたいと思います。そして、地域の方をがんで亡くさないことをめざして、内視鏡検査の受診の啓発や、検査による早期発見にも貢献していきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

人間ドック/1万5000円~ ※詳細はクリニックのホームページをご覧ください

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