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英 真希子 副院長の独自取材記事

はなぶさ脳神経外科・皮ふ科クリニック

(西宮市/西宮駅)

最終更新日:2024/03/11

英真希子副院長 はなぶさ脳神経外科・皮ふ科クリニック main

阪神本線・西宮駅えびす口より徒歩7分の場所に2023年12月に開業した「はなぶさ脳神経外科・皮ふ科クリニック 」。院長で脳神経外科を担当する英賢一郎(はなぶさ・けんいちろう)先生と、副院長で皮膚科を診療する英真希子先生が地域住民の健康を支えたいと開業した。真希子副院長は、日本皮膚科学会皮膚科専門医として、一般皮膚疾患から、小児皮膚疾患の領域まで幅広く診療。患者の生活環境や生活習慣にも目を向けた、良い状態を保ち続けられるような治療をめざしている。「自分がしてほしいと思える診療を提供していきたい」と話すとおり、数多くの経験と知識を生かし、患者の立場に立った診療にこだわる。優しい笑顔が魅力の真希子副院長に同クリニックの診療について詳しく聞いた。

(取材日2024年1月31日)

自分の経験が原動力となり、皮膚科の医師をめざす

なぜ皮膚科の医師を志したのですか?

英真希子副院長 はなぶさ脳神経外科・皮ふ科クリニック1

子どもの頃からアトピー性皮膚炎や喘息、花粉症などアレルギー体質だったんです。かゆくて夜も眠れなかったり、喘息で1週間ぐらい学校を休んだりすることもありました。そういった苦労をした経験から、いつか医師になりたいなと思うようになりました。その中でも皮膚科を選んだのは、しっかりと治療することで結果が目に見えてわかるからです。治っていく喜びを患者さんと共感することができたら、大きなやりがいになるだろうと思いました。また、一般皮膚科以外にも、皮膚外科や皮膚腫瘍、美容皮膚科と、診療の幅が広いことにも興味を持ちました。

どのような患者さんがお越しになりますか?

小さな赤ちゃんからご高齢の方まで、さまざまな年代の方がお越しになっています。それだけにお悩みも多岐にわたります。お肌のカサカサやじんましん、アレルギー性の湿疹、粉瘤、水虫、イボ、多汗症など、さまざまな皮膚のトラブルに対応します。診療は保険診療をメインにしています。皮膚科は女性のイメージが強いですが、男性も同じように悩んでいるはずです。お肌の見た目などで悩んでいる患者さんも多くいらっしゃいます。入りにくいといった人も、うちは脳神経外科も一緒に診療していますから、気兼ねなく来てほしいですね。

力を入れている診療は何ですか?

英真希子副院長 はなぶさ脳神経外科・皮ふ科クリニック2

アトピー性皮膚炎や小児の皮膚疾患、ニキビ治療などです。「しっかりとケアしているつもりだけれどなかなか良くならない」といった人はぜひ相談に来てほしいですね。もう一度疾患の説明をし、今の治療法で効果が望めない原因を考えます。スキンケアの方法もお伝えします。今までの治療法で効果が見込めない場合は、アトピー性皮膚炎では注射の治療をしたりニキビ治療では幅広い治療をご提案できます。何でも疑問に思ったことは聞いてほしいと思います。

患者が自分なら、家族なら、と考えて診療にあたる

患者さんと接する時に大切にしていることは何ですか?

英真希子副院長 はなぶさ脳神経外科・皮ふ科クリニック3

いろいろありますが、一つには「自分が患者さんの立場だったら」と考えて「自分がしてもらいたいようにする」ことを心がけています。例えば、初めてのお薬を出す時には、その塗り方一つに関しても丁寧に指導するようにしています。塗り薬はいかにしっかり薬に合った面積、回数、量で塗るかが重要です。次に診察に来た時には、「お薬はどのぐらいの量が残っていますか」と必ず聞いて、患者さんが塗りすぎていないか、逆に足りていないのではないかや、塗るタイミングや回数が合っているかどうかなどを確認するようにしています。

治療期間の目安や目標についてもお話しされるそうですね。

患者さんの中には、もらった薬を塗れば3~4日で良くなると思う人もいるでしょう。ですが、もし症状が治まったように見えたとしても、実際にはまだ皮膚の下が炎症を起こしていることも多いのです。3~4日でお薬を止めてしまうと、あっという間にぶり返してしまいます。ですが、診療の際に「2週間かかる」と伝えておけば、「2週間きっちりお薬を塗ろう」と思ってくださいますよね。まずは次の診察までの目標を定めて、その経過に関する認識を患者さんと一致させておくということを大切にしています。また、「肌の調子が良くても、こういった症状が出てきたら来てくださいね」と、次に来るタイミングも必ずお伝えします。つい我慢してしまうと何度も通院を重ねたり、強い薬を使ったりする必要が出てきてしまうからです。できるだけ早く楽に治して差し上げたいので、兆しが見えたら早めに来てほしいということは、必ず伝えますね。

ほかに、患者さんとのコミュニケーションで大切にしていることは?

英真希子副院長 はなぶさ脳神経外科・皮ふ科クリニック4

皮膚疾患は完治が難しいことも多いです。それぞれの疾患により治療のゴールは違いますので、目標とする皮膚の状態を説明します。また、治療後も大事です。ダニやホコリなどのアレルギーの方には、現実的にできる掃除の仕方のアドバイスをしたり、刺激の少ないせっけんやシャンプーなどを紹介してスキンケアについての話もします。生活環境や生活習慣の改善などについてもしっかりとコミュニケーションを取り、何がその人に悪さをしているのか、お話を聞いて探しながら診断をつけ、その対策についても一緒に考えます。患者さん一人ひとりの悪化因子は異なるので、その人に合った治療が大切だと思っています。

良い状態をキープできることが目標

小さなお子さん連れのパパやママも多いと思います。どういったところに気をつけていますか?

英真希子副院長 はなぶさ脳神経外科・皮ふ科クリニック5

なるべくお待たせしないように、スムーズな診療を心がけています。ウェブ予約などシステムを整えてはいますが、そうはいっても、小さな子は症状が急変することもあります。そんな時には、予約がなくても来ていただけますので、安心していただきたいですね。私も子育てをしている母親の一人です。「騒いだらどうしよう」「血液検査はまだ無理かな」といろいろな面で受診に不安がある気持ちは同じです。ですが、治療説明時にはスタッフが代わってお子さまを抱っこしたり、一緒に来ていただいた兄弟の相手をして、保護者の方としっかりお話ができるように臨機応変な対応を心がけています。お子さま自身にもわかりやすい説明を行うようにしています。小さな子どもさんの負担が少ない指先からのアレルギー血液検査も導入していますので、ぜひ相談してほしいですね。

脳神経外科と一緒に診療されていることでのメリットはありますか?

同じクリニック内にもう1人医師がいるというのはたいへん心強いですね。診療に関して相談することもあります。また当院にはMRIがあることも強みです。例えば、皮下に何かできものが出てきた場合に、素早く検査することができます。しっかりとした診断がつけば、ほかの診療科へのご紹介をする場合もスムーズです。また小さなお子さんやご高齢の方が頭を打って傷を診てほしいとお越しになった際も、傷の治療はもちろんですが、脳へのダメージも気になるところだと思いますので、受診日当日中に診断までスピーディーに行えるというのはメリットですね。

最後に読者の方へメッセージをお願いします。

英真希子副院長 はなぶさ脳神経外科・皮ふ科クリニック6

悩まずに一度クリニックを受診していただきたいと思います。「こんな小さなできもの一つで行ってもいいのかな」と思われるかもしれませんが、患者さんに常に良い状態でいていただくということがわれわれの仕事だと思っています。ひどくなるまで我慢してしまうと、治療に強い薬が必要になり、何度も通院を重ねなくてはいけなくなるかもしれません。逆に言うと、早いうちに治療を始められれば、負担の少ない治療で済みやすく、早く改善につながることが期待できます。インターネットで調べて、不安になったり、自分でいろいろと試してみたりするよりも、まずは皮膚の専門家を頼ってほしいと思います。誰もがどんなお悩みも、気軽に相談できるクリニックをめざしていきますので、よろしくお願いいたします。

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