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救急医療や小児救急の専門性を生かして
チームで行う訪問診療

海老原おとなこどもクリニック

(横浜市都筑区/センター北駅)

最終更新日:2024/04/01

海老原おとなこどもクリニック 救急医療や小児救急の専門性を生かして チームで行う訪問診療 海老原おとなこどもクリニック 救急医療や小児救急の専門性を生かして チームで行う訪問診療
  • 保険診療

超高齢社会の中で在宅医療のニーズは高まり、さまざまな専門性を持つ医師が訪問診療を行うようになっている。都筑区のセンター北駅近くで「海老原おとなこどもクリニック」を開業する海老原直樹院長は、救急医療や子ども病院での小児救急の診療経験を生かした訪問診療に取り組みたいと話す。内科、外科を問わず、多様な症状に対応して全身管理を行ってきた救急医療の経験は、訪問診療にもとても役立つのだという。2024年4月からは医師を増員して、24時間体制での訪問診療をスタート。スタッフの中には、救急医療の専門知識を持つ看護師がいるのも特徴だ。「地域の専門職の皆さんとも連携して、患者さん本人とご家族の思いに応える訪問診療をめざしたいと考えています」と意欲的な海老原院長に、同院の訪問診療について詳しく聞いた。

(取材日2024年3月18日)

救急医療の経験を生かして、診療科を問わず総合的に対応する訪問診療。緊急対応に熟練したスタッフも在勤

Q訪問診療について教えてください。往診とは異なるのですか?
A
海老原おとなこどもクリニック センター北駅より徒歩5分ほどのところにあるクリニック

▲センター北駅より徒歩5分ほどのところにあるクリニック

病気や障害のために通院が困難になった人が、自宅などで医師や訪問看護師、ホームヘルパーといった医療関係者による治療やケアを受けることを総称して在宅医療といいます。在宅医療の中で、医師が患者さんの自宅などに出向いて行う診療には、訪問診療と往診があります。訪問診療では、医師が患者さんやご家族と相談の上、あらかじめ診療の計画を立て、患者さんの同意を得て、定期的に患者さんの自宅などを訪問して診療を行います。例えば1週間に1回、2週間に1回というような間隔で行われることが一般的です。それに対して、往診は、医師が診療上必要があると判断した場合に、予定外に患者さんの自宅などに赴いて行うものです。

Qこちらの訪問診療はどのような流れで利用できるのでしょうか?
A
海老原おとなこどもクリニック 都筑区全域を中心に訪問診療を行う

▲都筑区全域を中心に訪問診療を行う

まず、電話やファクス、メールなどで当院にお問い合わせをいただきます。ホームページにはお問い合わせフォームも設けています。新規ご依頼の際に必要となる訪問診療依頼票もホームページからダウンロードできます。折り返し当院からご連絡をして、訪問診療についてご説明します。わからないことや不安なこと、困っていることなど何でも気軽にご相談ください。その上で、治療計画や訪問日程などのご説明を行い、患者さんやご家族に同意していただけたら、初回訪問日を調整して、訪問診療の開始となります。診療内容はご希望に合わせて調整可能です。

Q訪問診療を受けられるのは、どのような患者さんですか?
A
海老原おとなこどもクリニック 既往歴などを確認しながら、診療計画を立てていく

▲既往歴などを確認しながら、診療計画を立てていく

病気や障害があり、一人で通院することが困難になってきた方が対象です。例えば、高血圧症や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病のある方、脳梗塞後・脳出血後の脳血管疾患の方、認知症やその周辺症状・慢性期精神疾患の方、皮膚疾患や褥瘡処置の必要な方、心不全や心筋梗塞等の循環器疾患の方、末期がんの在宅緩和ケアが必要な方などです。高齢の方が多いので、訪問診療は高齢者向けの医療サービスというイメージがあるようですが、すべての年代が対象ですから、小児や若年層の方も受けられます。障害などがあって通院の難しいお子さんや、医療的ケアを受けているお子さんにも対応できます。

Qこちらの訪問診療の特徴を教えてください。
A
海老原おとなこどもクリニック 救急科での経験を生かした訪問診療の提供を

▲救急科での経験を生かした訪問診療の提供を

私は大学病院の救急科外来や子ども病院の小児救急で診療に携わってきました。訪問診療においてもその経験を生かし、患者さんの状態を総合的に判断し幅広く診療を行いたいと考えており、内科、外科、皮膚科、耳鼻咽喉科、精神科などの対応が可能です。救急医療は、患者さんの全身を網羅的に診るのが特徴ですから、救急科出身の医師は在宅医療にとても向いていると思っています。また、夜間の急変などの対応に慣れており、迅速に適切な対応ができるのも救急科出身の強みです。訪問診療を担当するもう一人の医師も救急科出身ですし、看護師も救命救急センターやPICUでの看護経験者ですから、安心してご利用いただきたいと思います。

Q家族が注意することや必要な準備はありますか?
A
海老原おとなこどもクリニック 患者とその家族の生活背景を配慮した診療を実施する

▲患者とその家族の生活背景を配慮した診療を実施する

訪問診療では、全身管理を行いながら、できるだけ住み慣れたご自宅で、患者さんご本人が望まれるような生活が送れるようにしたいと思っています。延命治療などご本人が望まれない治療があるかどうか、あらかじめ、患者さんとご家族で話し合っておいていただきたいと思います。また、ケアマネジャーや看護師、理学療法士といった専門職と連携を取りながら訪問診療を行っていきますので、すでに訪問リハビリテーションや訪問看護など介護サービスを受けていらっしゃる場合には、最初の相談時に教えてください。そのほか、訪問診療では患者さんの生活環境などをありのままに見せていただくことも大切なので、特に片づけや準備などは必要ありません。

ドクターからのメッセージ

海老原 直樹院長

私は、救命救急の現場で多くの方の最期の場面に遭遇してきました。突然の最後に悲しまれ、後悔されるご家族の姿を見る中で、ご本人やご家族が納得した形で、最期を迎えられるような手助けをしたいと思うようになりました。そこで開業を機に、地域での訪問診療を始めることにしたのです。当院では、私を含めて、救急医療を経験した医師やスタッフが24時間体制で対応するのが特徴です。介護の専門職や訪問看護の方々とも連携して、充実した訪問診療の提供をめざします。ご本人が望まれるような形で住み慣れた環境の中で過ごしていただくお手伝いをしたいと考えていますので、訪問診療に興味のある方はぜひご相談ください。

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