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斎藤 恵介 院長の独自取材記事

泌尿器・日帰り手術クリニックuMIST東京代官山-aging care plus-

(渋谷区/代官山駅)

最終更新日:2024/03/18

斎藤恵介院長 泌尿器・日帰り手術クリニックuMIST東京代官山-aging care plus- main

代官山駅より徒歩約4分の場所にあるビルの1階が、「泌尿器・日帰り手術クリニックuMIST東京代官山-aging care plus-」だ。排尿障害治療を中心とした、エイジングケアを意識した診療に特化した専門性の高いクリニックとして2023年7月に開院。斎藤恵介院長は、これまで大学病院での20年以上にわたる排尿障害の研究と、約13年の在宅医療専門クリニックの運営経験と豊富な知識や技術を生かし、排尿障害治療をきっかけに、人々を健康にすることをめざしている。「排尿は健康のバロメーターです」と話す斎藤院長に、同院の取り組みについて聞いた。

(取材日2023年7月24日)

排尿を入り口に人々を元気にすることをめざす

排尿障害に特化した手術とエイジングケアを意識した診療に注力する御院のコンセプトを教えてください。

斎藤恵介院長 泌尿器・日帰り手術クリニックuMIST東京代官山-aging care plus-1

当院は「排尿を入り口に元気になっていただく」ことをめざし、排尿障害の治療に特化しています。排尿障害の治療は、これまで薬物療法と入院を伴う手術療法が主流でしたが、現在は日帰り手術が可能となり、患者さまにとって新しい選択肢が増えました。これにより治療へのハードルが下がり、早くに排尿機能を守ることが期待でき、在宅環境にいる患者さまにも門戸が開かれたと考えています。そんな中、私はアメリカを2度横断し、各国の排尿障害の治療に精通した医師と意見交換を重ね、排尿障害の日帰り手術を行う当院を開院しました。また、夜間排尿の回数と老化の関連性を研究し、排尿に関する体の組成や老化のメカニズムを加味した治療を行っています。例えば加齢に伴い筋肉が減少する「サルコペニア」や、体の24時間周期のリズムである「サーカディアンリズム」、「テストステロン(男性ホルモン)」などを考慮した排尿障害の集学的治療に努めています。

排尿障害について教えてください。

排尿を調べる健康診断は残念ながらまだありません。「尿の勢いが弱くなった」「尿が近くなった」「漏れる」など、ご自身で気になり泌尿器科に来られるのが現状です。男性の前立腺肥大症では、尿道が圧迫され、尿が出にくくなり、頻尿になるなどの症状が起こります。放置すると、膀胱の力が弱くなる低圧膀胱になり膀胱の健康を失います。また、糖尿病や腰の病気からの神経因性膀胱や過活動膀胱、加齢による膀胱の過敏性などが出現しても蓄尿の問題を生じます。つまり、排尿障害には尿の出方とためる力の問題があり、これらは薬や手術で治療が望めます。しかし、治療しても治らない理由には加齢の変化、サーカディアンリズムや男性・女性ホルモンバランスやサルコペニアに目を向けた新しい集学的な考え方が必要です。内服や手術で治せない加齢の変化に着目して治療に臨んでいます。

女性の排尿障害にも注力されています。

斎藤恵介院長 泌尿器・日帰り手術クリニックuMIST東京代官山-aging care plus-2

そうですね。女性の尿漏れや頻尿の悩みは大きいです。実は、膀胱や尿道の治療だけではすべての改善は望めません。女性特有の膣内環境や排便状態、出産歴、婦人科疾患治療歴などの要因を総合的に考える必要があります。膀胱は骨盤内のさまざまな臓器や靱帯に支えられ、膣内・腸内の環境や年齢による筋肉の衰えや体重の増加など多くの相互関係を見て治療することが重要です。例えば、加齢による膣乾燥や萎縮性膣炎では、膣内環境にアプローチすることで頻尿が治まることが期待できます。過活動膀胱にも、骨盤内や膣内の血流や便秘、腸管の動きに着目した治療が必要になります。当院では、難治性過活動膀胱に対するボツリヌス毒素製剤を用いた治療などの低侵襲治療が行えます。ちなみに、現在は従来の過活動膀胱の治療法とは異なるアプローチについて研究が進んでおり、高周波磁気やレーザーを用いたアプローチが期待されています。

先進の低侵襲前立腺肥大症手術にも対応

前立腺肥大症手術にも取り組んでいるとか。

斎藤恵介院長 泌尿器・日帰り手術クリニックuMIST東京代官山-aging care plus-3

前立腺肥大症治療は、国内外で大きくパラダイムシフトをしています。根治的治療である入院での切除・蒸散・核出術に対し、切らない低侵襲手術が登場し治療の幅が広がりました。手術の低侵襲化は、寝たきりの方や忙しい高齢者にも内服以外の新たな選択肢を与えたと考えます。当院では、先進の低侵襲手術「経尿道的水蒸気(WAVE)治療」「経尿道的前立腺つり上げ術」の日帰り手術を可能にしました。当院では行っていないレーザー手術「HoLEP」やロボット手術「アクアブレーション」が必要な際は、以前准教授を務めていた順天堂大学の病院へ紹介しますが、自ら執刀し、多数の選択肢から適切な手術につなげられるよう努めています。

先進の低侵襲前立腺肥大症の手術を行っているのですね。

WAVE治療は、103℃の水蒸気を組織内に均一に拡縮することが可能な治療です。熱変性と組織吸収を利用し肥大組織の縮小をめざします。手術時間は3~5分と短く、熱の影響で前立腺がむくむため数日間は尿道カテーテルを入れます。経尿道的前立腺つり上げ術は、前立腺に糸状のインプラントを留置し、その場で尿道を広げることをめざします。手術時間は約10分。尿管留置は長くても1日程度です。低侵襲治療のため、尿漏れやED、逆行性射精が少ないのも特徴です。当院では手術を日帰りで行い、クリニックと大学で術式検討をすることで、複数箇所に有用な治療を可能にしています。

夜間頻尿でお悩みの方も多いとか。

斎藤恵介院長 泌尿器・日帰り手術クリニックuMIST東京代官山-aging care plus-4

夜間頻尿で最も多いのが夜間多尿です。夜間多尿は、前立腺肥大症や過活動膀胱を治療しても良くなりません。これらを治療するには加齢のメカニズム、ホルモンバランス、筋肉虚弱の問題を理解する必要があります。夜間3回以上の排尿で寿命が短くなる報告があります。夜間に免疫や体を構成するホルモンの分泌が知られており良質な睡眠は非常に重要です。前立腺肥大症や過活動膀胱治療に加えてサーカディアンリズム、筋肉の老化や男性ホルモン低下などに注目し、体全体のバランスを考慮することが必要です。初めに生活リズムを確認し、次に筋・骨・血管年齢などを調べ、集学的に治療を行っていきます。

若さと健康を保つための集学的な治療

エイジングケアを意識した泌尿器科の診療はどんなことを行うんですか?

斎藤恵介院長 泌尿器・日帰り手術クリニックuMIST東京代官山-aging care plus-5

排尿を入り口に、女性も男性もエイジングケアを意識して診療を行います。当院では更年期障害などに対する女性ホルモン治療や免疫力向上目的のビタミンC点滴などを必要に応じて組み合わせ、エイジングケアを意識した診療を行います。萎縮性膣炎の改善を図ることで頻尿や性交痛の改善にもつながり、最終的に女性ホルモン向上にもつながると考えています。また女性は、年齢による膣の緩みや萎縮からくる膣内環境の改善をめざすことも排尿の諸問題に関連します。そのため私は、膣内環境を整える目的で高周波磁気やレーザーを活用できないか、研究をしています。男性は、男性更年期障害による頻尿やED治療に注力しており、テストステロン補充や磁気治療、レーザー治療など集学的治療を行っています。エイジングケアを意識した診療は、ホームページでも積極的に発信しています。

排尿障害に特化した日本でも少ない日帰り手術のクリニックですが、在宅患者さんも治療ができますか?

はい。私は大学病院で20年以上の排尿障害研究と約13年の泌尿器科在宅医療とクリニック運営の経験の中で、日常生活や介護環境での排尿問題をつぶさに診てきました。在宅では、評価されない排尿障害をお持ちの方も多く、治療方法も限られ、尿道カテーテルが繰り返し交換されることも。介護負担になる頻尿を改善したい、家族や周りに排泄の世話をかけたくない。そんな方に寄り添えるように、日帰り手術に対応し、加齢による排尿障害のメカニズムからの先進の治療法を提案します。自宅で排尿の悩みを抱える方、入院困難な方、在宅排尿管理の相談もお気軽にご相談ください。

読者へメッセージをお願いします。

斎藤恵介院長 泌尿器・日帰り手術クリニックuMIST東京代官山-aging care plus-6

良好な排尿は若さと健康を保つ秘訣です。生活習慣の些細な改善でも良好な排尿につながります。男女ともにハードルが高い入院治療や手術。泌尿器科は、通いづらく、2階の路地裏にある暗いイメージはありませんか? 排尿は一人でするものであるために、異常に気づくのが遅れます。排尿検診もないために、評価されづらいのです。排尿障害を放置し、その原因にもアプローチしないでいると、男性ホルモンの低下や筋肉量の減少、免疫力の低下にもつながり、ひいては仕事に集中できなくなったり、健康を害したり、体が虚弱になっていくということが考えられます。老化や更年期障害のお悩みの相談がきっかけでも構いません。免疫力や若さを取り戻すために排尿を入り口に考えてみてください。

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