歯周病は自覚がないまま進行する
正しい理解と根本的な治療が重要
千歳烏山6番街歯科
(世田谷区/千歳烏山駅)
最終更新日:2023/07/20
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歯周病が全身の健康に影響を及ぼすことがわかってきた昨今、気になっている人も多いだろう。「千歳烏山6番街歯科」の岡江啓太院長は歯周病を専門とし、重症から軽症まで数多くの歯周病治療にあたってきた。「歯周病は自覚するのが難しい病気だからこそ、少しでも気になる症状があればただちに歯科医院を受診してほしい」と、早期治療の大切さを説く。できるだけ早く対症療法にとどまらず根本からの治療に取り組むことが、歯周病治療では鍵となるのだ。それにはまず、歯科医院での検査が欠かせない。治療後の再発を防ぐためには、患者自身の歯に対する意識も高めていく必要がある。「こんな小さなことで」と、ためらわずに歯科医院を受診すべきポイントや、メンテナンスの重要性などについて、岡江院長に詳しく話を聞いた。
(取材日2023年6月2日)
目次
自覚がないまま進行しやすい歯周病。小さな異変もためらわずに歯科医院に相談し根本からの治療を
- Qまず、歯周病について教えてください。
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A
歯周病は歯茎の病気というイメージが強いかもしれません。確かに、歯茎が腫れたり出血したりもします。しかし、実は歯茎だけではなく、歯を支えている骨なども溶けてしまう病気です。もともと虫歯の菌が少ないなどの理由で虫歯になりにくい人もいますが、だからといって歯周病にかからないというわけではありません。なぜならば、虫歯と歯周病の原因菌が異なるからです。歯が丈夫で歯科医院に通う習慣もなかった人が「最近、歯がグラグラする」と、40歳を過ぎて来院した時にはかなり進行した歯周病だったという例もあるので注意してください。
- Qなぜ、初期の歯周病は自覚しにくいのでしょうか?
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A
まず、歯周病は虫歯と違って進行してもほとんど痛みがないというのも自覚しにくい原因の一つでしょう。歯茎からの出血というサインはありますが、口内は見えないので見逃してしまいがちです。指から血が出ていれば誰でも気づきますが、そうはいかないのが口の中。朝起きた時に「口がねばつく」と、感じるのも実は歯周病の前ぶれですが、そのまま放置している人も多いのではないでしょうか。歯周病特有の口臭もありますが自分では気づきにくいものです。口臭の指摘は他人では難しく、誰もが「臭うよ」と言ってくれるわけではありません。だからこそ、歯科医院での検査が大事になってきます。
- Q歯周病検査ではどのようなことを行いますか?
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A
歯茎の中にメモリつきの器具を差し込み、歯と歯茎の間の歯周ポケットの深さを測るのがスタートです。歯周ポケットは健康な人は2〜3mmで、4mm以上は歯周病と診断されます。合わせて当院の初診で重視しているのが口腔内写真の撮影です。口腔内用の一眼レフカメラで詳細に撮影し、治療前の状況を患者さんと共有できるようにします。その他、CT検査やエックス線検査が必要なケースもありますね。特に重症だった場合は口の中を14ヵ所に分けて、詳しくエックス線検査をしていきます。検査結果をもとに時間をかけて説明を行っていますが、それは当院がめざす「根本からの歯周病治療」に、欠かせないからです。
- Q貴院の「根本からの歯周病治療」とは、どのようなものですか?
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A
一つは「根本から変える」のを目標とするという意味があります。クリーニングをしたり腫れを抑えたりといった対症療法だけではなく、当院では歯周病を悪化させている原因を根本から一つずつ取り除いていくための治療を行っているのが特徴です。例えば、噛み合わせに問題があるならばインプラントや入れ歯を併用しながらの治療もできます。もう一つ、患者さんに「根本から変わってもらう」のにも注力しています。せっかく歯周病の治療をしても、セルフケアを怠っていれば、いずれ再発してしまうでしょう。患者さんによっては歯に対する意識を、根本から大きく変えていただかなくてはいけない場合もあります。
- Q歯周病治療ではセルフケアも重要なのですね。
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A
一度でも自覚がないまま歯周病が進行していた経験があるならば、またいつ繰り返してもおかしくありません。そうならないためには日々のセルフケアが大事です。セルフケアには意欲的でも「歯磨きの仕方がよくわからない」というお悩みもあるでしょう。当院では初診時から歯磨き指導も行っているので安心してください。しかし、どんなに毎日正しく歯磨きをしたとしても、自分で歯石は取れません。歯石もまた歯周病の引き金の一つなので、放置しないようにしてください。3〜4ヵ月に1度のメンテナンスを習慣にして、定期的に歯科医院で除去するようにしていただければと思います。
自由診療費用の目安
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