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鶴田 勝久 院長、鶴田 奈津子 副院長の独自取材記事

つるたクリニック眼科・泌尿器科

(名古屋市北区/黒川駅)

最終更新日:2023/12/06

鶴田勝久院長、鶴田奈津子副院長 つるたクリニック眼科・泌尿器科 main

名古屋市北区にあるドラッグストアの2階に位置する「つるたクリニック眼科・泌尿器科」は、2023年5月に開業した泌尿器科と眼科、2人の医師によるクリニックだ。駐車場も広く、エレベーター完備でバリアフリーにも対応。鶴田勝久院長は、地域の中核病院や大学病院で15年以上、臨床経験を積んだことで幅広い泌尿器科の分野を診察できる。一方、鶴田奈津子副院長も長年、大規模病院で診療を行ってきたキャリアを生かし、斜視や弱視の子どもたちに寄り添い、内視鏡を使った涙道手術や、眼瞼下垂手術も手がける。数多くの経験と知識が強みの2人に、日々の診療にかける思いや今後の展望などを聞いた。

(取材日2023年06月28日)

目と泌尿器の豊富な臨床経験を地域に役立てる

勤務医時代は、どのような経験を積まれてきたのでしょうか?

鶴田勝久院長、鶴田奈津子副院長 つるたクリニック眼科・泌尿器科1

【勝久院長】私は愛知医科大学医学部を卒業後、県内の中核病院、大学病院で研鑽を積んできました。これまで数多くの手術を経験しており、腹腔鏡手術や開腹手術、手術支援ロボットを使った手術も数多く手がけてきました。
【奈津子副院長】15年間名古屋医療センターに勤務し、涙道手術や斜視などの手術を行ってきたので、当院でもその経験を生かしたいと思います。斜視の原因はさまざま考えられます。まずは当院で斜視があることを見つけて、治療方法を提示する、手術ができる病院を紹介するという道標を示すのが今の私の役割になります。

クリニックの特徴を教えてください。

【勝久院長】入り口から入った時、普通のクリニックとは少し違う感じを出したいと思い、内装はホテルをイメージしました。妻が名古屋市北区出身で、家族で今も住んでいるこの地域に貢献したいと思い、こちらに開業しました。勤務医時代、泌尿器科は「手軽に相談や受診ができる場所が近くにない」という声を聞いていました。困っている人はたくさんいるが、いきなり総合病院を受診するのはハードルが高い。少しでも不安や心配をなくすことができるように、私の経験を生かしていきたいです。当院は、一般泌尿器だけでなく、女性泌尿器、小児泌尿器もしっかり診させてもらいます。検査も、幅広くできるように設備を整えています。

眼科のほうはどういった特徴がありますか?

鶴田勝久院長、鶴田奈津子副院長 つるたクリニック眼科・泌尿器科2

【奈津子副院長】子どもから高齢者まで幅広い年代の方が来てくれています。高齢者に多い「見にくい」という悩みにも、視力が悪い、かすんでいる、涙目で見えにくいなど、いろいろな症状があります。見にくさは毎日のことなので、QOL(生活の質)の低下につながります。困っていることをしっかり聞き出し、患者さんに合った治療方法を提案します。当院では、流涙症の治療として涙道手術を行っています。まずは検査をして、涙の通り道が詰まっていることがわかれば、涙道内視鏡という細いカメラを涙点から通して、涙道の閉塞部を広げてチューブを入れる、局所麻酔でできる日帰りの手術です。また、上のまぶたが瞳にかぶさっている状態の場合は、眼瞼下垂手術ができます。総合病院に行かずとも、クリニックでもこうした手術ができることを伝えていきたいです。

眼科では子ども向けの弱視訓練にも力を入れていますね。

【奈津子副院長】弱視とは、斜視、遠視などの理由で、視力の発達が妨げられてしまった状態をいいます。当院では、子どもの状態に応じて、眼鏡の処方や弱視訓練などを行っています。幼い子は、自分から「目が見にくい」とは言えないので、家族が異変に気づいてあげる必要があります。視力は8歳くらいまでに大きく育ちます。その間に何らかの介入をしてあげないと将来にわたり困ってしまうことがあるので、異変は早く見つけてあげたいという気持ちが強くあります。当院には、視能訓練士が常駐しているので、気軽に相談してもらいたいですね。

丁寧な説明が治療意欲につながる

泌尿器科にはどのような症状で来られる方が多いのでしょうか?

鶴田勝久院長、鶴田奈津子副院長 つるたクリニック眼科・泌尿器科3

【勝久院長】高齢者はやはり尿が出にくい、回数が多いなど、排尿障害の悩みを持っている方が多いです。排尿障害の背後には前立腺肥大症や過活動膀胱、膀胱炎などの病気が潜んでいることもあるため、当院では尿検査、超音波検査、尿の勢いなどを調べる尿流量検査など行いながら原因を調べていきます。若い方は感染症で来院される方も多いですし、夜尿症など小児の悩みにも対応しています。泌尿器科は打ち明けにくい悩みを聞かないと治療ができないので、男性の患者さんなら私と2人だけ、逆に女性の患者さんだと同性のスタッフがその場にいるようにして話しやすい雰囲気づくりに努めています。

患者さんとの接し方で意識していることを教えてください。

【奈津子副院長】忙しくてもできるだけ丁寧にわかりやすい言葉で説明することを意識しています。緑内障と診断されると「見えなくなるの?」と少なからずショックを受ける患者さんもいるので、しっかり治療すれば視力を守れることが期待できるという希望も一緒に伝えるようにしています。そうでなければ、治療へのモチベーションも高まりません。また、どうしても子どものことになると、お父さんやお母さんは不安になって病気のことをインターネットなどで調べてしまいます。その不安に寄り添い、吸い上げて解決できるような精神的なフォローも欠かせませんね。

勝久院長は治療でどういったところに力を入れていますか?

鶴田勝久院長、鶴田奈津子副院長 つるたクリニック眼科・泌尿器科4

【勝久院長】泌尿器科は何をやっているのかわからないという患者さんも多いので、どういう治療を行うのかという説明は丁寧に行うように心がけています。私は数多くの手術経験をもとに、疾患ごとの治療方法やどういう状況になるのか、しっかり説明ができます。患者さんの不安を取り除けるようにしたいですね。特に排尿障害は少しでも症状を和らげる、悪くしないようにすることが治療の目標になります。なぜこの症状が出ているのか理解してもらわないと、治療意欲も湧かないので、一つ一つの疑問に答えるように努めています。

年齢を理由に治療を諦めさせない

ところで、お二人が医師をめざされたきっかけは何だったのでしょうか?

鶴田勝久院長、鶴田奈津子副院長 つるたクリニック眼科・泌尿器科5

【勝久院長】中学生の時の職場体験をきっかけに医師になりたいと思いました。私は、手を動かすことが好きだったので、手術が行える科を選びました。泌尿器科は診断から治療まで全部診ることができ、責任を持って最後まで患者さんと向き合えるのが魅力だと思います。
【奈津子副院長】私は、父が医師だったので、小さい頃から一番身近な職業が医師でした。医師になりたての頃に入らせてもらった手術で見た目の中がとてもきれいだったことを覚えています。白内障の手術にとても興味を持ち、眼科の医師になろうと決意しました。

休日や診療後の過ごし方について教えてください。

【勝久院長】休日は、小学1年生と6年生の子ども2人と公園で一緒に遊んだり、習い事に連れて行ったりして、子ども中心で過ごしています。時間ができれば趣味のゴルフをしたいと思っています。
【奈津子副院長】眼科は午後5時までなので、診療後はフルタイムで働くママたちと一緒で、食事を作り、子どもの宿題を見て、寝かしつけまでバタバタしていますね。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

鶴田勝久院長、鶴田奈津子副院長 つるたクリニック眼科・泌尿器科6

【勝久院長】頻尿や尿漏れなどの排尿障害は「年だから仕方がない」と諦めている高齢者も多いです。膀胱や尿道のトラブルを抱えることで遠出などを諦めている人が、少しでも人生を楽しめるようにお手伝いできたらと思っています。尿が出にくい、尿の色がおかしいなど、いつもと違うことがあれば、ぜひ来院してほしいです。泌尿器科は尿に関する科だと思われがちですが、腎臓や膀胱などいろいろな臓器を診ています。「泌尿器科と関係ないかな?」と考えず、まずは来院してください。
【奈津子副院長】地域の人の目の健康を守っていきたいです。予約はウェブでも受けつけています。目と尿のことで困ったら、あのクリニックに相談しようと思ってもらえるようになりたいですね。

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