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高い専門性を生かした
白内障の日帰り手術

河本眼科クリニック

(枚方市/枚方市駅)

最終更新日:2023/06/15

河本眼科クリニック 高い専門性を生かした 白内障の日帰り手術 河本眼科クリニック 高い専門性を生かした 白内障の日帰り手術
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水晶体の濁りによって起こる白内障は、年齢を重ねると誰もが発症する恐れがあるという。目薬を用いて病気の進行を抑えることを図る治療もあるが、症状を根本的に改善するためには手術が有用。手術と聞くと不安を感じてしまうが、「悪化する前に手術を受けることが、患者さん自身の負担の軽減につながります」と、「河本眼科クリニック」の河本良輔院長は言う。河本院長は大学病院を中心に、長年にわたって白内障、緑内障、網膜硝子体疾患の治療を経験。豊富な手術経験を生かして、同クリニックではより負担の少ない白内障の日帰り手術に力を注いでいる。白内障とはどのような病気で、受診や手術に適したタイミングはいつなのか。そして実際の治療はどのように進められるのか、気になるポイントを詳しく聞いた。

(取材日2023年6月3日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q白内障の原因や症状を教えてください。
A

目をカメラに例えると、レンズにあたるのが水晶体です。この水晶体のたんぱく質が変性して濁り、見え方に問題が生じてくるのが白内障です。濁り方や濁りの程度に個人差はありますが、年齢を重ねると多くの方に見られ、80歳以上になるとほぼ全員の方に濁りが認められます。基本的に加齢に伴う病気ですが、糖尿病やアトピー性皮膚炎がある方、長期的にステロイドを用いている方などは、40~50代で水晶体の濁りが認められることもあるので要注意です。ゆっくりと進行するのが特徴で、光がまぶしく感じる、視界が白くぼやける、眼鏡が急に合わなくなるといった症状が現れます。中には夜空の月が2重3重に見えるという方もおられます。

Qどのような状態になったら受診や手術を検討すべきですか。
A

白内障が疑われる症状があれば、診察・検査を受けてください。白内障かどうかを確かめるとともに、病気の進み具合を判断します。手術については、一般的に矯正視力が下がり日常生活に支障を来しているなら検討すべきですが、視力良好でも遠視の強い方や狭隅角といって目の中の房水の排出路が非常に狭い方は、手術を早めに検討する場合もあります。一方、こうした段階まで進行していない場合は、患者さんの希望に応じて、点眼薬の処方や紫外線の影響を防ぐために外出時に帽子をかぶるといったアドバイスを行います。糖尿病がある方は病気が進みやすいので、内科の医師に血糖値のコントロールをお願いすることもあります。

Q手術後はどのような見え方になるのか心配です。
A

手術では濁ってしまった水晶体を取り出し、水晶体の代わりに人工の眼内レンズを入れます。眼内レンズには、1点にピントが合う単焦点眼内レンズと、複数の焦点を持つ多焦点レンズがあります。とはいえ、多焦点眼内レンズは一部保険が適用されないので患者さんが強く希望される場合以外は、多くの方が保険診療の単焦点眼内レンズを希望されます。眼内レンズの度数は、患者さんと丁寧に話し合い、その方のライフスタイルや手術前の見え方を考えて決定します。手術前に近視だった方は手元に焦点を合わせ、遠くを見る場合は眼鏡を、遠視の方は少し遠めに焦点を合わせ、近くを見る場合は老眼鏡を使っていただくのが一般的です。

検診・治療START!ステップで紹介します

1検査・問診
河本眼科クリニック 検査・問診

診察前に視力と眼圧の検査が行われ、続く問診では、どのような症状があり、いつ頃から症状が現れたか、症状が変化しているかなどについて尋ねられる。検査と問診の結果から、白内障の疑いがある場合は、目薬で瞳孔を開き、目の奥の状態を確認する散瞳検査を受ける。散瞳を行うと目の奥の状態が確認でき、白内障以外の病気が見つかることもあるそうだ。散瞳検査を行うと数時間は自動車の運転などができないので注意したい。

2治療方針と手術の説明
河本眼科クリニック 治療方針と手術の説明

白内障と診断された場合は、経過観察するのか手術を行うのか相談の上で決定される。手術を受ける場合は、手術に伴う合併症や当日の注意点などに加えて、単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズの違いやメリット、デメリットについて説明を受ける。さらに、眼内レンズの度数について院長と話し合い、患者の希望や生活スタイルなどに合わせた度数が選ばれる。単焦点眼内レンズを使う場合、健康保険が適用される。

3日帰り手術
河本眼科クリニック 日帰り手術

前日は早めに就寝して体調を整えておく。同院では午後に手術が行われるので、時間によっては当日の昼食を軽めにしておこう。手術の際は点眼による局所麻酔が行われ、超音波で水晶体を砕いて取り出し、眼内レンズを入れる乳化吸引術という方式で手術が行われる。基本的に痛みを感じることはほとんどないが、近視が強い人はまれに痛みを感じやすいことがあり、その場合は追加の麻酔が行われる。手術時間は10~15分程度。

4手術後の注意点
河本眼科クリニック 手術後の注意点

手術後は併設のリカバリールームで休憩する。15分程度休んだ後、待合室に移動し、目の痛みや血圧に問題なければ帰宅が可能となる。帰宅時は原則として家族などが付き添う。さまざまな事情で付き添いが難しい場合、同院ではスタッフが介助し、タクシーの手配なども行うそうだ。手術当日の入浴と洗顔はできないが、翌日から首下の入浴・シャワーは可能となる。術後5日間は洗顔禁止なので注意したい。

5手術後の通院
河本眼科クリニック 手術後の通院

手術の3日後くらいまでは感染が起こりやすいので、清潔な手で医師の指示に従い目薬を使う。同院では正しい点眼ができるように点眼指導も行われる。手術後1週間を過ぎると、感染症のリスクは徐々に低下してくるが、点眼は1ヵ月程度継続。また、手術の翌日と翌々日または3日目に術後確認のために受診する。その後も、万一問題が起こった際に早期発見できるよう、術後1週間、2週間、4週間と徐々に間隔を開けて診察を受ける。

ドクターからのメッセージ

河本 良輔院長

「手術」と聞くと、どうしても怖いイメージがあると思いますが、手術を避け続けて病気が進行してしまうと、超音波で水晶体が削れなくなるなど治療が難しくなり、合併症のリスクも高くなってしまいます。また、年齢を重ねると通院の負担が大きくなり、体の動きに支障があって目薬が使いづらいといった問題が生じる可能性もあるので、適したタイミングで手術を検討してみてください。もちろん、どのような手術にも合併症のリスクはありますが、怖がったり、放置したりしないで眼科に相談することが大切です。些細なことでも構いませんので、いつでも相談にいらしてください。

河本 良輔院長 河本眼科クリニック

自由診療費用の目安

自由診療とは

多焦点眼内レンズ 35万円~

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