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安心・快適な暮らしのため
アレルギー検査で事前にリスクを知ろう

クリニックプラス高円寺

(杉並区/高円寺駅)

最終更新日:2023/06/08

クリニックプラス高円寺 安心・快適な暮らしのため アレルギー検査で事前にリスクを知ろう クリニックプラス高円寺 安心・快適な暮らしのため アレルギー検査で事前にリスクを知ろう
  • 保険診療

毎年ある時期になると、必ずと言ってよいほど話題に上る花粉症。最近は子どもの食物アレルギーに悩む親も多く、現代の日本はさまざまなアレルギー疾患と隣り合わせの状況だ。そのような中、医療機関で思い当たるアレルゲンの検査を受け、リスクを明らかにしておくのは良い機会といえる。「クリニックプラス高円寺」では丁寧な検査と適切な治療の提供に注力。スギ・ダニのアレルゲンに対する舌下免疫療法にも対応しながら、症状の緩和および患者の生活の質向上をめざす。また、クリニックの滞在時間を限りなく短くするために、受診システムにも工夫を凝らす。通院も日常生活も快適であるようなクリニックづくりに取り組む同院の城川泰司郎院長に、アレルギーの種類や主な症状、詳しい検査・治療法について聞いた。

(取材日2023年5月12日)

保険の範囲内で多種のアレルゲンのチェックが可能。スギ・ダニには舌下免疫療法で負担の少ない毎日を

Qアレルギーの種類を教えてください。
A
クリニックプラス高円寺 アレルギーは1型から遅延型の4型までさまざまだと話す院長

▲アレルギーは1型から遅延型の4型までさまざまだと話す院長

アレルギーはアレルギー反応の作用機序の違いから4型に分類されています。一般的なのは、即時型・アナフィラキシー型とも呼ばれる1型です。アトピー性皮膚炎や花粉症、アレルギー性鼻炎、食物アレルギーなどの疾患はこちらに該当します。お子さんの食物アレルギーでは卵や小麦、乳製品が多く、成人では、小麦や魚類、甲殻類、果物類などが原因として見られます。最近は牛や豚などの肉類の摂取後2~6時間経過後のアナフィラキシー発症や小麦や甲殻類、果物などの摂取後2~4時間以内の運動や入浴などの誘発でアナフィラキシー発症に至る例も見られます。患者さん自身がアレルギーとは気づきにくいため、医療者側の詳細な病歴聴取が必要です。

Qこちらではどのようなアレルギー検査を行っていますか?
A
クリニックプラス高円寺 アレルギー検査はパッチテストではなく採血で行う

▲アレルギー検査はパッチテストではなく採血で行う

1型アレルギーを調べる血液検査を実施しており、150種類以上の項目の中から調べたいアレルゲンを自由に選択できます。ただ、患者さん自身に疑いの強いアレルゲンがある場合は簡単に選べますが、大半の方はそうではありません。そんな方には、メジャーなアレルゲンを含んだ3種類のセットがあります。36項目、39項目、48項目の3つで、それぞれ若干調べられる項目が違うので、患者さんにはどのセットにするかお選びいただけます。これらはすべて保険適用です。アレルギーの一番の治療法は「アレルゲンの回避」ですので、検査によって事前に原因を把握しておくことが大切です。

Q食物アレルギー反応としては、どのような症状がありますか?
A
クリニックプラス高円寺 同じ1型でも命に直結する症状が出る場合もあるので注意

▲同じ1型でも命に直結する症状が出る場合もあるので注意

1型の場合、食後15分から2時間以内にアレルギー反応が起こります。症状の約9割は、肌のかゆみやじんましん、発赤といった皮膚症状といわれています。そのほかにも目のかゆみやまぶたの腫れ、口の中がイガイガするなどの違和感、下痢や嘔吐、くしゃみや鼻水と、多岐にわたる変化が全身に現れるのが特徴です。こうした症状は命に直結するレベルのものではありませんが、一方で息苦しさや、血圧の低下や意識障害を伴うアナフィラキシーショックといった重篤な症状もあります。食物アレルギーは時に命に関わる疾患になり得ますので、状態によっては救急車を呼ぶなどの適切な対応と、一刻も早い治療が必要です。

Qアレルギーの治療法にはどのようなものが挙げられますか?
A
クリニックプラス高円寺 少しずつ慣らしていく舌下免疫療法を特に推奨している

▲少しずつ慣らしていく舌下免疫療法を特に推奨している

アレルゲンを避ける生活を送ることが第一ですが、花粉症のような回避が難しいものの場合は飲み薬や目薬、点鼻薬などの選択肢があります。さらに当院では、スギ・ダニに対する舌下免疫療法も実施しています。これは対象のアレルゲンを毎日少量ずつ取り込み、3~5年かけて体を徐々に慣らしながら症状を緩和、もしくは根本的な体質の改善をめざす治療です。スギは多くの場合、2~4月のピーク時期を見越して6月くらいから治療を開始します。すると、翌年のスギ花粉症の症状が前年よりも大幅に軽くなることが望め、それまで困っていた方の生活負担を減らすことも期待できます。このような治療を保険適用で受けられるのは画期的だと思いますね。

Q舌下免疫療法を希望される患者さんにはどんな方が多いですか?
A
クリニックプラス高円寺 パンフレットを用いたわかりやすい説明を行っている

▲パンフレットを用いたわかりやすい説明を行っている

当院で舌下免疫療法を希望される患者さんは比較的若く、お子さんも多いです。適応は6歳以上65歳未満と幅広く、薬は舌の下に置くとすぐに溶けてなくなりますので、6歳の子でも難なく取り組めますが、治療開始の時期については、人生の多くの時間を花粉症のつらい症状とともに過ごすことを考えれば、早ければ早いほど良いでしょう。2~3年後に中学受験を控えているお子さんがいる場合などは、花粉症のせいで大事な時期を不利な状況で迎えることのないように、小学生のうちから計画的に治療を始めることもよいでしょう。治療中は万一アレルギー反応が起きた際のことを考慮し、当院では1ヵ月ごとに受診いただき、薬をお渡ししています。

ドクターからのメッセージ

城川 泰司郎院長

当院では院内の滞在時間の短縮に注力しています。予約は一般的に使われているアプリで簡単に取得でき、事前に入力いただく問診票の内容はカルテに自動で反映されるようにしています。そのためご来院の時点でカルテが完成しており、診察に時間を割けるのです。また、クレジットカードの事前登録によって自動引き落としを利用でき、会計待ちの時間も省けます。診察後は受付で処方箋を受け取るのみで、早ければ滞在時間は5分です。さらに、忙しくて受診が難しい方のためにオンライン診療も行っており、薬局をご登録いただければ薬の自宅郵送も可能です。通院がネックの舌下免疫療法とオンライン診療の親和性は非常に高いので、ぜひご利用ください。

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