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磯野 誠 院長の独自取材記事

所沢いそのクリニック

(所沢市/東所沢駅)

最終更新日:2023/05/12

磯野誠院長 所沢いそのクリニック main

東所沢駅より徒歩10分。東所沢小学校の向かいに2023年4月に開業した「所沢いそのクリニック」。総合診療をベースに老若男女のさまざまな悩みに対応する同院には、所沢市内をはじめ、清瀬、東村山、新座、日高、西国分寺からも患者が訪れる。磯野誠院長の専門分野である泌尿器科は専門クリニックが少なく、内科と泌尿器科の相談を同時にできるのも同院の特徴だ。院内にはCT・エックス線撮影装置・エコーのほか、膀胱内視鏡も備え、尿の分析装置は先進のモデルを導入。病気の早期発見に努め、病院での手術や他科での検査にも迅速に対応できるよう他院との連携も強化している。「生活のための医療を提供していきたい」と話す磯野院長に、同院の診療内容や医療に対する思いを聞いた。

(取材日2023年5月1日)

所沢の地で「生活のための医療」を提供するため開業

先生のご経歴をお聞かせください。

磯野誠院長 所沢いそのクリニック1

実は初めから医師をめざしていたのではなく、高校卒業後は「勉強が好きだから」という理由だけで東京大学の理科一類に進学したんです。1999年のことですが、当時は不況の真っただ中。いったん立ち止まって考えた末、東京大学卒の肩書きよりも手に職をつけることを選び、防衛医科大学校に入り直し医師になりました。患者さんが笑顔になり「ありがとう」と言葉をいただくたび、この選択は間違っていなかったと実感します。泌尿器科を選んだのは超高齢社会で必要とされる分野だから。以前よりアメリカでは前立腺がんの割合が高く、日本もいずれそうなるだろうと考えました。卒業後は全国の自衛隊駐屯地で隊員たちの健康管理を担い、大学院在籍時は1年間のドイツ留学で膀胱がんの研究に従事。その後、泌尿器科のロボット支援手術を学ぶために恵佑会札幌病院に移り、開業前の2年間は我孫子東邦病院の泌尿器科で研鑽を積んだ後、2023年4月に開業しました。

なぜ開業を選ばれたのですか?

研究の一環でアルバイトをしていた、千葉県八千代市の「やちよ総合診療クリニック」での経験が大きなきっかけになりました。ドクターもスタッフも生き生きとしていて、忙しいのにみんなとても楽しそうだったんです。入院設備はないものの、それ以外ならばなんでも診るというスタンスのクリニックです。検査体制も整っており、大学病院ならば1ヵ月待ちが当たり前のような検査が当日受けられることにも驚きました。私の理想は「医療のための生活」ではなく「生活のための医療」なのですが、それをクリニックが実現していたのです。そのようなクリニックの在り方を勉強させていただき、私も同じように地域の皆さんの役に立ちたいと思い、開業を決意しました。

先生の考える「生活のための医療」について詳しく教えてください。

磯野誠院長 所沢いそのクリニック2

医療とは本来、生活を支えるためのサポート役です。しかし実際には「生活のための医療」ではなく「医療のための生活」になっていないでしょうか。検査のために仕事や趣味を休まなくてはならなかったり、必要な検査を受けるのに1ヵ月も2ヵ月も待たなくてはならなかったり、受けられる日が限られていたり。また、ご高齢になるとあちこちに不調が生じますが、病院をいくつも回るのは大変です。私たちがめざすのは、関わるすべての人に永続的に安心・安全を提供できるようなクリニック。設備や体制を整え、私たち医療従事者側が患者さんの生活に歩み寄り、健康で充実した人生を支えられるよう努めています。

幅広い悩みに対応し、泌尿器科はより専門的に

こちらではどのような診療が受けられるのでしょうか?

磯野誠院長 所沢いそのクリニック3

内科と泌尿器科を中心に、幅広いお悩みに対応しています。CT・エックス線撮影装置・エコー、あと膀胱内視鏡も備えています。また、尿の分析装置は先進のタイプで、検査結果が出るまでほんの1分半ととてもスピーディーです。この辺りには泌尿器科のクリニックが少なく、特に女性ですとおしっこの悩みを「どこに相談したら良いかわからなかった」とおっしゃる方もいらっしゃいますね。所沢市内をはじめ、清瀬、東村山、新座、日高、西国分寺からも患者さんがいらしています。内科のお悩みは、風邪や腹痛、アレルギー症状、高血圧など幅広く、内科の診療時に併せて泌尿器科のご相談を受けることもありますよ。

総合的な診療をベースに、泌尿器科はより専門的に診てくださるのですね。

そのとおりです。お困りの症状があれば、お一人で悩まずにいらしてください。何の病気であっても早期発見が大切。もし専門的な検査が必要な場合はスムーズに他科の先生をご紹介できるよう、近隣との診診連携も強化しています。もちろん泌尿器科は専門分野ですので、CTと内視鏡で精度の高い診断に努めています。手術が必要と判断した場合は、防衛医科大学校、東京病院、多摩北部医療センターと連携して治療を進めます。特に母校の防衛医科大学校では、今も私が毎週火曜に診療を行っており、先生方との連絡も密に取り合っています。これからの超高齢社会、お年を召しても元気でいられることが日本全体の活性化にもつながると思っています。どなたであっても内科や泌尿器の問題は避けて通れません。皆さんの健康を支え、日本を元気にする一翼を担えるよう、これまでの経験を存分に生かしたいですね。

院内づくりで工夫していることはありますか?

磯野誠院長 所沢いそのクリニック4

誰もが気軽に通えるような、安心・安全なクリニックづくりに力を入れています。院内はバリアフリーで、天井を高くして開放感ある造りにしました。カウンター各席には電源がありますので、スマートフォンの充電などご自由にお使いください。お手洗いは2ヵ所あり、うち1ヵ所には尿流量測定装置を備えています。発熱症状がある方の診療は入り口から完全に動線を分けており、待合室の患者さんと顔を合わせることはありません。いずれはこの構造を、ほかの患者さんと顔を合わせずに受けられるプライベート診療に利用することも考えています。

誰もが通いやすい医療の入り口でありたい

プライバシーにも配慮されているのですね。

磯野誠院長 所沢いそのクリニック5

患者さんの中には、泌尿器科の受診に抵抗のある方もいらっしゃいます。その心理的なハードルを下げるためにも、プライバシーへの配慮は忘れないように心がけています。私は男性ですが、診療時は必ず女性クラークが同席していますので、女性の方もご安心ください。患者さんが男性の場合、患部の確認時はクラークがいったん席を外します。また、診察や会計時は名前ではなく番号でお呼び出ししています。

こちらで働くスタッフさんについてご紹介ください。

明るく自主的に働くスタッフがそろっています。看護師長は、私が大学病院で勤務していた時からの仲間で、知識もあり人柄も素晴らしく、全面的にお任せしています。事務スタッフはあえて未経験の方を採用しました。私も含め医療従事者は、ともすれば世間の感覚とずれが生じがちですから、患者さん目線での対応を期待してのことです。結果、期待以上の対応で、院内はいつもアットホームな雰囲気です。私の目の行き届かないところまで気配りを欠かさないスタッフたちには、本当に感謝しています。

オフの時間にはアコーディオンを奏でてリフレッシュされているのだとか。

磯野誠院長 所沢いそのクリニック6

ドイツ留学の際に、街並みに溶け込むアコーディオン奏者の姿に憧れまして。夕方のちょっと疲れたくらいの時間に、いい音色が聞こえてくるんです。私はまだ始めてから1年半ですけれど、アコーディオンは初心者でもなんとかかたちになる点も魅力ですね。毎朝必ず1曲演奏して、気持ちをリフレッシュさせてから診療に臨んでいます。もちろん上をめざせばまだまだですが、最近の私の成果は動画配信サイトにもアップしています。ちょっと恥ずかしいのですが、ぜひご覧になって、来院時にでも感想を聞かせてもらえると励みになります。

最後に、読者にメッセージをお願いします。

学生時代より慣れ親しんだこの所沢の地で、年齢や性別を問わず、誰もが通いやすい医療の入り口でありたいと思っています。一人ひとりに最善の医療を提供できるよう、設備や体制を整え、スタッフ全員が人格および知識・技能の研鑽に努めています。どのような症状であっても、まずはお気軽にいらしてください。

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