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宮内 賢 院長の独自取材記事

うるおいクリニック

(新宿区/新宿駅)

最終更新日:2023/05/22

宮内賢院長 うるおいクリニック main

院内に一歩足を踏み入れると、ゆったりと寛げる安らぎの空間が広がる「うるおいクリニック」は、2023年春に開業した心療内科・精神科のクリニックだ。院内は「受診に対してハードルの高さを感じる方も多い診療科ですから、症状が軽い方でも入りやすい雰囲気にしたかったんです」という宮内賢院長の考えが反映されている。新宿駅からもほど近く、新宿三丁目駅のE6出口に直結したビルにあるアクセスの良い同院は、院長と年代の近い20~40代のビジネスマンが多く訪れるそう。仕事の悩みなどにも真摯に向き合い、会話をする時間を十分に設けて患者に寄り添う診療に努めている。「不調があれば早めに相談してほしい」と語る院長に、同院の診療の特徴や早期に受診したほうがいい理由などを聞いた。

(取材日2023年4月11日)

症状が軽い人でも気軽に受診しやすいクリニックに

まず、開業の場所に新宿を選ばれた理由を教えてください。

宮内賢院長 うるおいクリニック1

人が多く集まる場所であり、心療内科、精神科の診療を必要とするビジネスマンも多いエリアということで新宿を開業の地に決めました。さまざまな地域からアクセスしやすい駅であることも理由の一つです。当院が入るビルは新宿駅からも徒歩数分ですし、新宿三丁目駅のE6出口に直結していますので、雨の日でも通院しやすいと思います。実際に患者さんはお勤めの方が多く、20~40代の方をメインにいらしていただいています。

院内がとても広くすてきな内装ですが、どのような点にこだわってつくられましたか?

病院やクリニックというのは受診するのを躊躇する方も多いと思いますが、中でも心療内科、精神科は受診するハードルの高い診療科だと思います。それもあって、入りやすい雰囲気にこだわり、待合室は清潔感のある安らげる内装にしました。個室の診療室は4つあり、窓際の個室はカウンセリングルームになっています。当院は保険診療を軸にしていますが、今後患者さんによって必要な治療が異なり、選択肢を広げられるため、自由診療にも力を入れていきたいと思っていますので、待合室のさらに奥に主に自由診療を行うためのスペースも設けました。心療内科、精神科は早期に来ていただくことが治療を進める上で大事になってきますので、症状の軽い方でも受診しやすいクリニックをめざしています。

「うるおいクリニック」という院名も印象的ですね。

宮内賢院長 うるおいクリニック2

「心と体に潤いを」という想いを込めてつけました。心の痛みや精神的なつらさは、動悸や腹痛、下痢、手の震えなどさまざまな身体的不調にもつながっていきます。心の悩みとともに体のお悩みを抱える患者さんは、決して少なくありません。心の症状、悩みやストレスから来る体の症状に真摯に向き合いながら、不安な気持ちを少しでも軽減できるようにお一人お一人に寄り添った治療をサポートしていきたいという想いも込めています。「心療内科と思わなかった」と言われることも多く、それも受診のハードルを下げることにつながると思うので、この院名をつけて良かったと思っています。

じっくりと話す時間を設けるために公認心理師も在籍

診療の特徴を教えてください。

宮内賢院長 うるおいクリニック3

まず、公認心理師が在籍していることが特徴です。心療内科、精神科においては、患者さんが自分の悩みや相談事を話すことが大事だと思っているので、医師との診察のほかに公認心理師と話す時間を設けています。そして、適切な診断と治療を行うことにも努めています。患者さんお一人お一人の症状に合わせた治療を提案するために、初診の方にはまず心理検査をして公認心理師との予診、その後に診察を行います。必要に応じて血液検査や心電図などの検査を受けていただきます。また、鉄分、亜鉛、ビタミンなどの栄養が不足しているとメンタル面の不調につながるケースもあるんです。そのため、栄養についてのアドバイスも行います。

どのような症状に対応していますか?

心療内科、精神科全般の症状に対して診療を行っています。うつ病、躁うつ病、統合失調症、パニック障害、PTSD、適応障害、心身症などから、ちょっとした不安や悩みまで広く対応しています。悲しいことやつらいことがあったときに、仕事のパフォーマンスが落ちてしまったり、普段との違いを感じたり、そういった軽い症状でも気軽に来ていただきたいです。当院はビジネスマンの方が多いですから、仕事中ストレスにさらされて朝起きて会社に行けない、行こうとすると動悸がする、出社しているタイミングで気持ち悪くなってしまうというお悩みで来院される方も多いです。小さな不安でも構いません。症状を長引かせる前に、早めに来ていただきたいと思っています。

早期に受診したほうがいい理由は何ですか?

宮内賢院長 うるおいクリニック4

例えば、うつ病でも早い段階で受診していただいたほうが経過が良く、治療期間も短くなることが望めます。仕事を休まなければならない状態だったとしても早めに来ていただければ、休職期間も短くなり復帰もしやすくなることが望めます。また、飲み薬を服用しなくても回復に向かえるケースもめざせます。できる限り薬を使わずに済めば、それが一番いいでしょうから。メンタル面からの不調が見られるときは、周りの方やご家族が受診を促すのもいいと思います。「家族に勧められて来た」「友達がかかっていたから」と来られる方も多いんですよ。

会話で心をほぐし、一緒に解決へ導く診察を重視

先生が医師を志し、心療内科・精神科に進まれたきっかけは何だったのでしょうか?

宮内賢院長 うるおいクリニック5

もともとのきっかけはある医師が主人公の漫画を読んだことですね。そこから外科の医師に憧れて医学部に進学し、形成外科に進みました。外科的なことは好きでしたが、勤務する中で、入院などをしている患者さんがメンタル不調を起こした際、対話などによって心を癒す心療内科・精神科に興味を持ちました。実際に勤務をしてみたところ、自分は人と話すことが好きだと改めて知ったんです。心療内科は「人と話をする科」だと思いますし、自分の天職なのではと感じるようになりました。それをきっかけに心療内科、精神科について学び直しました。すると、薬を用いらずとも会話で人の心をほぐすこともできるのではないかと気づき、感銘を受けたんです。

診療を行う上で大事にしていることを教えてください。

当院にいらっしゃったことで来た時よりも数%でも良くなっていただけるように、お話を聞くことを大事にしています。ほかの心療内科では、話をあまり聞いてもらえなくて、という方もいらっしゃって、患者さん自身話すことを大事にされている方が多いように感じます。私は薬を処方するだけではなく、この方が診察が終わって会社に戻って、その後どうされるのか、先を考えてお話しすることも心がけています。悩みを一緒に解決していこうというスタンスです。ですから、症状に対する相談と併せて、会社の環境など今の状況をどうにかしたいという相談にも応じています。もし、一緒に考えて実践したことがうまくいったとき、達成感につながりますね。

最後に今後の展望、読者へのメッセージをお願いします。

宮内賢院長 うるおいクリニック6

現在保険診療をメインにしていますが、今後は自由診療も用意して、より患者さんに合わせて治療方法を提案できるようにしたいと考えています。飲み薬を使いたくないという患者さんに対しても、提案できる治療内容を増やしていきたいですね。皆さんにお伝えしたいこととしましては、いつもよりパフォーマンスが落ちているな、少し変だなと思ったら、症状とは言えない小さな不調でもご相談に来ていただければと思います。そうすれば、今の症状がどのレベルなのかお伝えできますし、必要であればすぐに治療介入することもできるでしょう。入りやすい空間、話しやすい雰囲気づくりを、医師を含めてスタッフ全員が共有してめざしていますので、お気軽にいらしてください。

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