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小幡 和彦 院長、酒井 康行 副院長の独自取材記事

さいたま胃腸内視鏡と肝臓のクリニック 和光市駅前院

(和光市/和光市駅)

最終更新日:2023/05/08

小幡和彦院長、酒井康行副院長 さいたま胃腸内視鏡と肝臓のクリニック 和光市駅前院 main

東武東上線和光市駅前ロータリーそばの医療ビルに2023年5月6日に開業した「さいたま胃腸内視鏡と肝臓のクリニック 和光市駅前院」。東長崎駅すぐの「東長崎駅前内科クリニック」の分院である同院は、かかりつけとして内科一般に対応しつつ、胃と大腸の内視鏡検査や肝臓疾患など消化器疾患の診療に注力していくという。院長を務めるのは大学病院や市立病院で消化器や肝胆膵分野の診療に携わってきた小幡和彦先生。副院長の酒井康行先生も消化管内視鏡検査・治療の経験が豊富。おなかのスペシャリスト2人体制で、本院で培ったノウハウを生かしつつ地域に暮らす人々の健康を支えていく。同院の特徴や診療への思いについて聞いた。

(取材日2023年4月21日/情報更新日2023年5月8日)

消化器内科疾患を中心に内科全般も診療

こちらのコンセプトについて教えてください。

小幡和彦院長、酒井康行副院長 さいたま胃腸内視鏡と肝臓のクリニック 和光市駅前院1

【小幡院長】当院は、胃と大腸の内視鏡検査や肝臓疾患などを含めた消化器内科疾患の診療をメインに生活習慣病などの内科全般も診療する内科クリニックで2023年5月6日に開院しました。豊島区の東長崎駅には当法人の「東長崎駅前内科クリニック」があるのですが、和光市や志木市、朝霞市など埼玉県からも患者さんが多く来られていて、そこだけでは十分対応できなくなった背景もあり、新たに分院として開院しました。当院の診療方針は「おなかの悩みを解消して、人生を生き生きと過ごせるようにサポートしたい」です。和光市近隣をはじめとする方々がおなかの不調や不安を払拭できて穏やかな生活を送っていただけるよう、最前線の医療の提供に努めます。

内装や設備などのこだわりを教えてください。

【小幡院長】3階が受付と外来スペース、4階が内視鏡専用フロアとなっており、広いスペースを最大限に生かした造りになっています。外来診療室は4室、内視鏡検査室は2室、下剤を飲んだりする前処置室が4室、内視鏡検査後に休憩する部屋が8室あります。新型コロナウイルス感染症流行で受診離れが加速したことで、今後胃がんや大腸がんなどの消化管悪性腫瘍だけでなく、沈黙の臓器といわれる肝臓や膵臓などのがんの増加が懸念されます。早期発見・早期治療のために、患者さんが快適に受診していただける充実した医療設備や医療環境を整えることが重要です。当院では先進の胃・大腸内視鏡システム、小腸内を観察するカプセル内視鏡、先端の超音波検査装置などをそろえています。また、これらをしっかり使いこなせる内視鏡を専門とする医師や肝臓を専門とする医師が常駐し、さらに専門の超音波検査技師もおり、お互いに連携を取りながら検査にあたります。

診療面での特徴はどんなことですか?

小幡和彦院長、酒井康行副院長 さいたま胃腸内視鏡と肝臓のクリニック 和光市駅前院2

【小幡院長】消化器疾患だけでなく、一般的な内科疾患や生活習慣病など内科全般をしっかり診ていく体制を整えています。また、一人の医師だけではなく、複数の医師で外来診療や内視鏡検査を行います。一般的にクリニックでは一人の医師で診療にあたっていることが多いですが、それですとその医師の知識や技量によって医療レベルが決まってしまいますし、客観的な視点も抜けやすくなります。当院には私と副院長がおりますから、お互いに診療のフィードバックを行い、情報を確認したり新しい知見を取り入れたりしていく考えです。
【酒井副院長】院長とは世代がほぼ同じですので話しやすく、診療面でいろいろ相談したり情報共有したりしながら、より高いレベルの医療をめざしていきたいです。

先進の内視鏡機器を用いて痛みに配慮した検査を

新型コロナウイルス感染症流行を経て何か気になる症状などありますか?

小幡和彦院長、酒井康行副院長 さいたま胃腸内視鏡と肝臓のクリニック 和光市駅前院3

【小幡院長】この新型コロナウイルス感染症流行で健康増進の重要性が再認識されたと思います。当院でも健康診断や生活習慣病診療もしっかり行っていきます。また、新型コロナウイルス感染症流行下で特に感じたのが、内視鏡検査で異常がないのにもかかわらず胃がもたれる、食欲がない、下痢をするなどの症状が増えていることです。これらは、機能性消化管疾患といわれる病気かもしれません。こうした患者さんを診療する際は、まず生活スタイルや普段から感じているストレスがないかなどしっかりお話をお聞きして、食事や運動のアドバイスや症状に即した漢方も含めた服薬治療を行うことが重要と考えます。病気と付き合っていくことで、徐々に体質を変えていく考え方が大切だと思います。

内視鏡検査について教えてください。

【小幡院長】胃の内視鏡検査は、基本的に細い経鼻用のファイバーを使用するため嘔吐反射が少なく検査を受けられます。他院でつらかった経験を持っている方で不安が強い方は鎮静薬を使用しての検査も可能です。検査中は適宜お声がけしたり、呼吸法を工夫してもらったりして安心して検査を受けられる環境づくりも大事ですね。大腸がんは、新型コロナウイルス感染症での健診離れの影響もあり、今後も増加していくことが予想されます。大腸がんの多くはポリープが大きくなってできるものですから、病変が小さいうちに切除する必要があります。当院の大腸内視鏡検査では、痛みに配慮した「軸保持短縮法」や、痩せ型の女性や手術後の方に適した水を満たして挿入する「浸水法」を採用しています。

何か異常が見つかった場合はどのようにするのですか?

小幡和彦院長、酒井康行副院長 さいたま胃腸内視鏡と肝臓のクリニック 和光市駅前院4

【酒井副院長】ピロリ菌陽性の場合は除菌療法の相談をします。またポリープを発見した場合、よく観察を行い切除が可能と判断した場合、専用のスネアで切除します。これはほとんどが日帰りです。ポリープが良性か悪性かわかるのに約1週間かかりますが、その日のうちにわかる範囲で説明するといった細かな配慮もしていく予定です。

ここに来れば安心と思ってもらえるクリニックに

これまでの数多くの患者さんを診てこられたお二人ですが、常に診療で心がけていることは何ですか?

小幡和彦院長、酒井康行副院長 さいたま胃腸内視鏡と肝臓のクリニック 和光市駅前院5

【小幡院長】患者さんの目線でわかりやすい説明と話しやすい環境をつくることです。初めて受診された方は緊張されていて症状をうまく伝えられないこともありますが、顔色やしぐさを見てどんなことに不安や悩みを感じているか探るようにしています。診察しながら簡単な質問をしますと「そういえばこんなことが」と返ってくることありますので、双方向のコミュニケーションを大切にします。
【酒井副院長】私も診療では患者さんとコミュニケーションをよく取るようにしていて、内視鏡検査の時には常にお声がけしています。患者さんは何をされるかわからないという不安から痛みを感じることも多いですから、次に何をするか、今何をしているかを伝えています。それらがわかると体の緊張もほぐれて内視鏡も挿入しやすくなり痛みの軽減にもつながります。外来診療では、患者さんが抱えている問題点をよく話し合って迅速に解決できるよう努めています。

こちらのクリニックで特に力を入れていきたいことは何ですか?

【小幡院長】私はもともと大学では、肝臓病を中心に診療してきました。近年ウイルス性肝炎は治療法が確立してきており、特にC型肝炎は根治がめざせる時代になりました。一方で、生活習慣病が原因で発症する脂肪性肝疾患が増加しています。この疾患は肝硬変や肝がんに進行する脅威と脳梗塞や心筋梗塞を発症する脅威をもたらすといわれています。当院では肝臓検査に使用する超音波検査を導入しており、脂肪肝と診断した場合、さらに肝臓の脂肪量や硬さを調べることもできますので、現在の状態を適切に把握でき早期治療が可能です。
【酒井副院長】私は内視鏡治療を専門に行ってきましたので、当院でも内視鏡検査に力を入れたいと思います。胃の内視鏡検査を一度も受けたことのない方は、ピロリ菌の有無を調べるためにも受けていただきたいですね。最近は女性の大腸がんが増えていますので、健診で便潜血といわれた方は必ず検査を受けていただきたいです。

最後に読者へのメッセージをお願いいたします。

小幡和彦院長、酒井康行副院長 さいたま胃腸内視鏡と肝臓のクリニック 和光市駅前院6

【小幡院長】当院では精度の高い内視鏡検査や超音波検査を行うことはもちろんですが、高血圧や糖尿病など一般的な内科疾患も診ていくようにしたいと思っています。何か困ったことがあったらここで診てもらいたい、ここに来れば大丈夫だと地域の皆さんに思っていただけるクリニックをめざしていきたいです。検査や治療について不安や心配がございましたら、私や副院長、スタッフに気兼ねなく相談していただきたいですし、人生を生き生きと過ごすためのできる限りのサポートをさせていただければと思います。よろしくお願いいたします。

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