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負担の少ない腹腔鏡を使った
鼠径ヘルニアの日帰り手術

大阪うめだ鼠径ヘルニアMIDSクリニック

(大阪市北区/北新地駅)

最終更新日:2023/05/11

大阪うめだ鼠径ヘルニアMIDSクリニック 負担の少ない腹腔鏡を使った 鼠径ヘルニアの日帰り手術 大阪うめだ鼠径ヘルニアMIDSクリニック 負担の少ない腹腔鏡を使った 鼠径ヘルニアの日帰り手術
  • 保険診療

健康を保つためには、病気の早期発見・早期治療が重要なポイントとなる。しかし、痛みなど具体的な症状がなく、生活上の支障もなければ、つい受診が先延ばしになってしまう。「鼠径(そけい)ヘルニア」も、そうした見過ごされがちな疾患の一つ。病気であることに気づいていない人や、放置している人の割合が高く、悪化してから緊急手術を受ける人も多いと「大阪うめだ鼠径ヘルニアMIDSクリニック」の所為然(ところ・ゆきなり)院長は言う。鼠径ヘルニアにはどのような治療法があるのか、手術は必要なのか、そして、実際の治療はどのように進められるのか。治療を受ける際に知っておきたい知識や注意したい点について、患者の負担の少ない鼠径ヘルニアの日帰り手術に取り組んでいる所院長に詳しく聞いた。

(取材日2023年1月5日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q鼠径ヘルニアの治療は手術が必要なのでしょうか?
A

私たちのおなかは、外側から皮膚、皮下脂肪、筋肉、腹膜という構造になっており、鼠径ヘルニアは腹膜に包まれた腸管が筋肉の隙間から皮膚を押し出すように飛び出した状態です。鼠径部と呼ばれる太ももの付け根は、もともと筋肉の隙間が大きく、こうした状態になりやすいのが特徴です。治療するためには手術で筋肉の隙間をふさぐ必要があり、薬などでの治療は現在のところありません。手術には、筋肉の隙間を縫合して閉じる方法と、メッシュと呼ばれる人工素材を入れて隙間をふさぐ方法があります。成人の場合は後者の手術法を適用して、鼠径部を6〜8cm切開するか、下腹部に3〜5mmの穴を3ヵ所開けて腹腔鏡を使ってメッシュを入れます。

Q腹腔鏡手術のメリットを教えてください。
A

開腹手術では皮膚、皮下脂肪を切開する必要があります。一方、腹腔鏡手術は手術に伴う傷が小さく、おなかの内側からアプローチして腹膜と皮下脂肪の間に直接メッシュを入れられるのがメリットです。腹腔鏡手術では人工呼吸を行い全身麻酔下で手術を行います。手術後、麻酔がさめるとすぐに歩くことができ、排尿も問題なく行えるので入院は不要で、入院に要する時間や費用を大きく抑えることができます。手術の翌日からデスクワークも行えるので忙しい方にも適しています。

Q忙しい方も受診しやすいよう工夫をされているそうですね。
A

当院の場合、来院回数は診察と検査のための来院と手術日の2回が基本です。検査結果に問題がない場合、患者さんのご都合が良く、当院が対応できる日時を選んで手術を行います。通常、血液検査の結果がわかるまで1週間程度必要なので、1回目の来院と手術日との間は1週間ほど空きますが、ご希望によっては1週間以内での対応も不可能ではありません。手術後は、当日、翌日、3日目に電話で体調などを確認します。患者さんが希望される場合や、患者さんの状態を考えて私どもから来院をお願いする場合以外は、来院は不要です。手術費用は健康保険適用となり、高額療養費制度により負担が軽くなることもあります。

検診・治療START!ステップで紹介します

1診察・手術の説明を受ける
大阪うめだ鼠径ヘルニアMIDSクリニック 診察・手術の説明を受ける

来院して医師の診察を受け、症状の確認やほかの疾患がないかチェックが行われる。診察の結果、鼠径ヘルニアと診断された場合は、個々の患者ごとに作られた診療計画表(クリニカルパス)を用いて、検査から手術、術後までの流れや注意点について説明を受ける。クリニカルパスは医療従事者間で共有されるのが一般的だが、日帰り手術の場合は患者も病気や手術について知っておくことが大切なので、内容をしっかりと確認しておきたい。

2手術に必要な検査を行う
大阪うめだ鼠径ヘルニアMIDSクリニック 手術に必要な検査を行う

診察、手術の説明を終えると、日帰り手術が可能かどうかを判断するために、心電図検査、呼吸機能検査、血液検査が行われる。心電図検査や呼吸機能検査に問題がある場合は、近隣の画像診断クリニックで心臓や肺の状態を確認するためにエックス線撮影を行うケースや、診断が難しい場合は下腹部のCT撮影を行うケースもある。検査の結果、日帰り手術が難しいと判断された場合は、入院による手術のために病院の紹介も行われる。

3手術当日、全身麻酔による腹腔鏡手術
大阪うめだ鼠径ヘルニアMIDSクリニック 手術当日、全身麻酔による腹腔鏡手術

前日は夜から絶食する。水分は摂取しても問題ないが、アルコールは禁物だ。当日は個室のリカバリールームで手術着に着替え、診察を受けた後、手術室で麻酔を開始。麻酔薬は吐き気などが極力出ないよう調整され、術中に痛みを感じないよう、手術は全身麻酔下で行われる。また、麻酔の際には痛み止めの薬が用いられるとともに、手術中に神経ブロックも併用するなど、痛みに十分配慮している。

4リカバリールームで休憩
大阪うめだ鼠径ヘルニアMIDSクリニック リカバリールームで休憩

麻酔が切れて帰宅可能となるまで、施錠できる個室のリカバリー室で休憩する。院内には随所にベルが設置され、不快な症状がある場合や不安を感じる場合などはベルを押すとスタッフが来てくれる。また、休憩中には、麻酔からの回復状態を確認するために、氷水を飲んで嚥下(えんげ)の状態を確認。吐き気の有無をチェックするために軽い食べ物を食べることもある。

5手術後は基本的に電話で経過観察
大阪うめだ鼠径ヘルニアMIDSクリニック 手術後は基本的に電話で経過観察

手術当日は、食事など生活上の制限は特にないが、手術後3日程度はアルコールは避けるようにしたい。手術の結果、特に問題がない場合は、当日、翌日、3日目にクリニックからの電話で経過観察が行われる。ただし受診を希望する場合や受診が必要と医師が判断した場合は、来院でのチェックが行われる。クリニカルパスには、手術後に注意すべきポイントなども記載されているので、きちんとチェックしておきたい。

ドクターからのメッセージ

所 為然院長

仕事などが忙しくて時間が取れず、「問題があるのはわかってはいるけれど医療機関を受診できない」という方は少なくありません。緊急手術が必要となってから来院される方もおられるのが現状で、早期治療が望ましいのは鼠径ヘルニアもほかの病気と同じです。当院では忙しい方も受診していただきやすいように、夜は9時まで診療を行い、土曜・日曜の診療、さらに祝日も患者さんのご要望があれば午後3時まで対応することも可能です。必要とされている方に必要な医療を提供することが私たちの使命だと考えておりますので、受診についてのご希望などは遠慮なくお伝えください。私たちは可能な限りそのご要望に応えるようにしたいと思います。

所 為然院長 大阪うめだ鼠径ヘルニアMIDSクリニック
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