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鈴木 ゆめ 院長、鈴木 伸一 先生の独自取材記事

関内ゆめクリニック

(横浜市中区/関内駅)

最終更新日:2024/02/26

鈴木ゆめ院長、鈴木伸一先生 関内ゆめクリニック main

関内駅から徒歩4分、オフィスビルやシティホテルが並ぶ大通り沿いにある「関内ゆめクリニック」。脳神経内科を専門とする鈴木ゆめ院長は横浜市立大学附属病院に長年勤務する中で「患者さんの健康的な生活をもっと近くで支えたい」という思いを持つ。満を持して2022年に開業、2023年4月からは夫でもある鈴木伸一先生の診療も本格的にスタートした。心臓血管外科を専門とする伸一先生が加わったことにより、循環器疾患の予防と治療にもますます注力している。スタッフ集合写真の撮影時にも始終笑顔が絶えない明るいクリニックだったが、ゆめ院長と伸一先生は日々何を大切にして診療にあたっているのか。自然光がさしこむ院内でじっくり話を聞いた。

(取材日2023年12月22日)

大学病院で長くキャリアを積んだ医師が二人三脚で診療

まず、ゆめ院長が医師になったきっかけなどを教えてください。

鈴木ゆめ院長、鈴木伸一先生 関内ゆめクリニック1

【ゆめ院長】もともと精神科医になりたかったのですが数学が苦手で(笑)、高名な心理学の先生がいると聞いた一橋大学社会学部に進みました。ただ、心理学は精神分析が中心で治療ができないのが歯がゆく、やはり、医師をめざそうと大学卒業後に横浜市立大学医学部を再受験したんです。その後、同大学附属病院にできたばかりの脳神経内科に入局し、ALS(筋萎縮性側索硬化症)やアルツハイマー型認知症などの変性疾患を診てきました。特に認知症については数多くの研鑽を積み、書籍も2冊ほど書いています。大学病院には30年間勤務し、最後の6年間は一般内科教授・部長として生活習慣病などにあたる機会を得たのも今に生かされていますね。

次に、伸一先生のご経歴などをお聞かせいただけますか。

【伸一先生】子どもの頃に喘息があり、かかりつけ医への憧れもあって小児科になろうと横浜市立大学医学部に進学しました。その頃は喘息も落ち着いてサッカー部のキャプテンとして東日本国公立医学生サッカー大会で優勝、得点王でもあったんですよ(笑)。医学を学ぶうちに外科への興味を抱くようになり、なかでも心臓血管外科は修練が必要と聞きチャレンジすることにしました。同大学附属市民総合医療センターを経てテキサス大学ヒューストン校に留学、大動脈の分類を作ったことで知られる先生のチームで学ぶことができたのは幸運でしたね。詳細な手順からチームの作り方まで日本に持ち帰ることができました。

その後、ゆめ院長が開業し、翌年に伸一先生が合流したのですね。

鈴木ゆめ院長、鈴木伸一先生 関内ゆめクリニック2

【ゆめ院長】大学病院ではクリニックから難症例の患者さんの紹介を数多く受ける日々で、「もし、自分がクリニック側の立場だったら何ができるだろう」と考えるようになったんです。「もっと患者さんと密に接したい」「自由にやってみたい」という思いもふくらみ退官を機会に2022年に開業しました。
【伸一先生】ゆめ院長は横浜市立大学の同級生なのですが、僕より年上なので先に退官してたんですね。いざ自分もとなった時、他の大規模病院からのお誘いもいくつかありました。でも、いつか一緒に開業したいというのは昔からの夢だったんです。勤務医には定年もありますが、開業医ならば自分たちが元気な限り診療にあたれますしね。二人三脚で末永く地域医療に貢献していきたいと思っています。

高い専門性を生かし脳と心臓を中心に全身の健康を守る

異なる専門性を持つベテラン医師が2人いて患者さんも心強いですね。

鈴木ゆめ院長、鈴木伸一先生 関内ゆめクリニック3

【ゆめ院長】やはり、内科、脳神経内科だけでは足りない部分もあります。緊急を要する疾患も多い循環器を専門とする伸一先生が来てくれたことは患者さんにとっても大きなメリットなのではないでしょうか。例えば、動悸を訴える方は循環器疾患の可能性もあるのでそういった場合には伸一先生にしっかりと診察してもらうこともできます。
【伸一先生】一方、循環器疾患を持つ患者さんも年齢を重ねるうちに認知症の問題が出てくることもあります。そんな時、ゆめ院長に診てもらえるので私も非常に助かっていますね。生活習慣病などは2人で担当していますが、女性医師と男性医師どちらがいいか患者さんが選べるのも強みなのではないでしょうか。

現在、どのような患者さんが多いのでしょうか。

【ゆめ院長】開業当初は新型コロナウイルス感染症大流行の最中だったので、あちこちの医療機関で診療を断られて困っている患者さんもよく診ました。発熱時の外来にも対応できるようにと陰圧室を作っておいてよかったです。発熱時の外来をきっかけに、来院を続けてくださる方も多く、うれしく思います。また、伸一先生の診察を希望して来る循環器疾患の患者さんも少なくありません。
【伸一先生】日本心臓血管外科学会心臓血管外科専門医、日本循環器学会循環器専門医として、循環器の診断と治療は注力しています。設備面もすぐに心エコーができるように整えました。また、循環器疾患の予防のためにも、高血圧、糖尿病、高脂血症などの診療にゆめ院長と力を合わせてしっかりと取り組んでいます。

診療にあたって大切にしていることを伺わせてください。

鈴木ゆめ院長、鈴木伸一先生 関内ゆめクリニック4

【伸一先生】喋るのは苦手ではないので、とにかくよく話すことを大事にしています。そうるすことで、患者さんに病気のことや治療の重要性を心にとめて欲しいからです。「この医者なら任せられる」と思っていただけるよう誠心誠意、語りかけるようにしています。
【ゆめ院長】本当にいろいろな患者さんがいますし、お困りの内容も、何を求めているのかも一人ひとり異なります。まずはしっかりとお話に耳を傾け、それぞれの方に響く言葉、届く喋り方を探りながら、しっかりとコミュニケーションをとるようにしています。「患者さんを大切にしたい」という思いは、看護師や受付も共有してくれていて、スタッフに癒やされたという患者さんも多いんですよ。

スタッフと力を合わせ患者の心に寄り添いたい

今後の展望についてお聞かせください。

鈴木ゆめ院長、鈴木伸一先生 関内ゆめクリニック5

【ゆめ院長】どなたでも足を運びやすく、通い続けたいと思っていただけるような明るいクリニックにすることが夢です。コロナ禍の時のように特に困難な状況にある方には積極的に手を差し伸べて、「ここへ来て良かった」と感じてもらえたらうれしいですね。病気の時は誰でも心細いものですが、弱っている気持ちもしっかりと支えたいです。いつも笑顔のスタッフたちが電話ひとつとっても丁寧に対応してくれているので、着実に夢に近づけているのではないでしょうか。
【伸一先生】これからも気持ちのつながりを大事にした診療を続けていきたいと思っています。大学病院で私が手術をして外来で診ていた患者さんの多くが、当院でのアフターフォローを希望してくださったのはありがたいことです。もちろん、ここで初めてお会いする患者さんも含め、すべての出会いに感謝しています。

お忙しい毎日ですがリフレッシュ法などはありますか。

【ゆめ院長】文章を書くことでリフレッシュしています。これまで、広報誌に認知症や心の悩みに関するコラムを連載していたこともあるんですよ。いつか、フィクションにもチャレンジしてみたいですね。医療の現場を舞台にしたサスペンスコメディの構想を練っています。
【伸一先生】サッカーをやめてからはゴルフに夢中になりました。勉強会の懇親ゴルフ大会ではベストスコアも出したこともあります(笑)。懇親ゴルフ大会の幹事もしているのですが、全国の先生方と知り合う貴重な機会になっていますね。そのご縁で、北海道で心臓の手術をして転勤で神奈川に来ることになった患者さんの術後管理を任されることようなこともあるんですよ。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

鈴木ゆめ院長、鈴木伸一先生 関内ゆめクリニック6

【ゆめ院長】いつも患者さんの支えになりたいと思ってやってきましたが、これまでの医師人生でむしろこちらが励まされたことも少なくありません。おかげでここまで医師を続けることができました。これからも患者さんと一緒に一歩ずつ進んでいきたいです。少しでもお困りのことがあれば、気兼ねなく相談していただければと思います。
【伸一先生】胸痛、動悸などが気になるようならば、我慢せずにできるだけ早く受診してください。院内でも検査体制を整えていますが、精密検査や手術が必要となった場合もただちに大学病院を紹介できます。2人とも長く大学病院にいたからこそ、よく知っている先生も少なくありません。そんな強みを生かして地域医療に貢献していければと思います。

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