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毛利 英樹 院長の独自取材記事

毛利歯科クリニック七福別院

(鹿児島市/涙橋駅)

最終更新日:2022/08/09

毛利英樹院長 毛利歯科クリニック七福別院 main

涙橋駅からバスで15分ほどの場所に位置する「毛利歯科クリニック 七福別院」は、同じ鴨池新町内にある「毛利歯科クリニック」の分院として2017年に開業した。院長の毛利英樹先生は1989年に鹿児島大学歯学部卒業後、神奈川県や東京都などのクリニックで経験を積み、1994年に「毛利歯科クリニック」を開業。その後、より多くの患者に診療を届けるために七福別院を開業し、医療法人全体の理事長も務める。歯科・矯正歯科・小児歯科・歯科口腔外科を標榜する同院では、本院とも連携を取りながら、保険診療から自由診療の治療まで幅広く診療を行う。今回は毛利院長に同院開業に至るまでの経緯やより良い診療を行うための取り組み、今後の展望などについて語ってもらった。

(取材日2022年5月20日)

地元鹿児島県の歯科医療を支えたい

まず鴨池新町に開業することになった経緯を教えてください。

毛利英樹院長 毛利歯科クリニック七福別院1

私は鹿児島県屋久島町で生まれ、鹿児島大学歯学部へ進学しました。大学卒業後は、神奈川県や東京都のクリニックで診療をしていたのですが、ある時屋久島に住んでいた父が病気で倒れたことをきっかけに鹿児島県へ戻ってくることになりました。それまでは関東地方での開業も検討していたのですが、やはり地元で開業しようと思い至りました。とはいっても大学卒業から6年近く地元を離れていたので、どこに開業するべきか本当に迷いましたね。税理士のいとこがいたので相談し、紹介してもらったのが現在「毛利歯科クリニック」のある場所です。当時はまだ県庁もなく、新幹線も開通していなかった頃で、周囲の人は「本当にここに開業して大丈夫?」と心配してくれました。

本院開業当初の印象はいかがでしたか。

実際開業してみると近隣の住宅街の方をはじめ、さまざまな方が受診してくださったので、うれしかったですね。特に大きく宣伝をしていたわけではなかったのですが、知り合いが患者さんを紹介してくださったり、県庁や県警が移転してきてからは、職員の方が仕事帰りに通ってくださるようになったりして、少しずつ患者さんが増えていきました。

七福別院を開業することとなったきっかけについてお聞かせください。

毛利英樹院長 毛利歯科クリニック七福別院2

本院の規模が大きくなってきた頃、より多くの方に質の高い診療を届けたいという想いから、移転を考えるようになりました。そのとき見つけたのが、現在当院のある場所です。そして、本院は設備なども十分に備えているから、その設備を生かしたまま分院を造ったほうがよいのではないかと思い、2017年に当院を開業しました。当院では理事長兼院長である私が主に診療を行い、その他に歯周病に詳しい先生も診療を行っています。私が担当している患者さんは自由診療を求めていらっしゃる方も多いので、技術はもちろんのこと、接遇なども含めて患者さんに満足していただけるような空間をめざしています。また本院との連携もしっかり行っており、難しい症例などはこちらに紹介されます。

より良いクリニックづくりを理念に掲げる

こちらで特に力を入れている診療についてお聞かせください。

毛利英樹院長 毛利歯科クリニック七福別院3

前述のとおり、当院にお越しになる方はインプラント治療や補綴治療、矯正治療などの自由診療を希望される方も多いため、保険診療に加えて自由診療にも力を入れています。特に今は歯科医療のデジタル化が著しく進み、素晴らしい技術がどんどん開発されていますので、本院の歯科医師を含めスタッフ全員でよく勉強するようにしていますね。時にはまずスタッフ同士で新しい技術を試してみて、「これは患者さんにもぜひ提供したい」と思ったものを取り入れることもあります。最近では、補綴治療を行う際にその日のうちに補綴物を作製し、装着できる「ワンデイトリートメント」のできる機材などを導入しました。通常、補綴物は型を採ってから数日かけて作製されます。しかし型を採ったその日に補綴物を入れることができると、歯に感染が生じにくく、虫歯になりにくいともいわれているのです。

診療で心がけていることについて教えてください。

医療機関なので「優しい手、優しい声かけ、優しい対応」をモットーに、ホスピタリティーを大切にすることはスタッフ全員に周知しています。例えば、少し痛みのある治療が必要となる場面で、事前に「少し痛むかもしれません」と言うか、言わないかによって、患者さんの持つ感想も変わりますよね。そのようなちょっとした声かけでも、患者さんの不安や不信感を和らげたいと思っています。また、患者さんに自身の状況をきちんと理解していただくために、検査画像を使って詳しく説明することなども心がけています。あとは、やはり歯科医院に対して「待たされる」「時間がかかる」というイメージを持っている方は少なくないので、当院は開業当初から完全予約制をとっており、極力お待たせしないスムーズな診療をみんなで心がけています。

医療法人全体のスタッフ育成に力を入れているのですね。

毛利英樹院長 毛利歯科クリニック七福別院4

私は基本理念として「よりよいクリニックづくり」という言葉を掲げており、そのためにスタッフの人間力や心身の健康が欠かせないと思っているんです。みんなで同じ方向を向いて高め合いながら仕事ができるよう、必ず朝礼を行いますし、次の世代にバトンタッチできるようにリーダーやサブリーダーにあたる歯科医師とは月に1回の経営会議も行っています。私は本院と当院それぞれの朝礼に参加するため、朝まずは本院へ行ってから自転車でこちらに移動する毎日です。以前は旅行や食事会なども行っていたのですが、今はコロナ禍で難しくなりましたね。それでもスタッフのお誕生日をお祝いしたり、スタッフ全員が無料でフィットネスジムを利用できるようにしたりと「ここで働いていてよかった」と思ってもらえるような工夫を心がけています。今は皆、とても伸び伸び仕事ができているのではないかと感じています。

100年続く歯科医院をめざして

先生が歯科医師になろうと思ったきっかけは何ですか?

毛利英樹院長 毛利歯科クリニック七福別院5

私は幼少期に体が弱く、さまざまな医療機関のお世話になったことをきっかけに、子どもの頃から「医療関係の仕事に就きたい」と考えていました。中でも歯科医師をめざすようになったのは、私自身が歯科治療に苦労した経験があるからです。もともと子どもの頃から歯が弱く、さまざまな痛い治療を経験してきました。中でも一番ショックだったのは「前歯の永久歯を抜く」と言われたことです。その時は「どうしても嫌だ」と思い、クチコミで聞いた別の歯科医院に行って相談しました。すると、その歯科医院の先生は永久歯を残したまま、痛くない方法で歯を治療してくれたのです。この経験をきっかけに「私もこんな歯科医師になりたい」と思い歯科医師をめざすようになりました。ちなみにこの時出会った歯科医師の先生に「私も歯学部に入学しました」と報告したら、とても喜んでくれましたね。

今後の展望について聞かせてください。

当院は「100年続く歯科医院」をめざしており、現在も後進の医師の育成や組織の成長、より良い診療の模索をしています。歯科医師として30年以上、後継者に関しても検討する時期になりました。世襲制ではなく、実力主義で創業者の思いや哲学、理念を受け継ぐ次世代の後輩たちに後を託そうと考えています。質の高い診療を行う、地域の方々に頼られるクリニックとして存続できるように頑張っています。あとは、出生地である屋久島での開業も一つの夢ですね。やはり島は歯科医院が少なく、歯科医療を受けられる機会も少なくなりがちなので、いずれは屋久島にクリニックを造れたらいいなと思っています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

毛利英樹院長 毛利歯科クリニック七福別院6

昔の歯科治療は痛みなどのトラブルが生じて初めてクリニックを受診し、治療することが当たり前でした。しかし近年は予防歯科が注目されるようになり、保険診療で定期検診が受けられるようになるなど、トラブルが生じる前から定期的にクリニックを受診し、メンテナンスをすることが重要視されてきています。歯の健康は全身の健康につながりますから、皆さんにはぜひ歯を大切にしていただき、丈夫な歯でおいしいものを食べられる、健康な毎日を送っていただきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療(1本)/30万円、補綴治療(1本)/3万5000円〜、矯正治療(小児)/15万円〜、矯正治療(成人)/15万円〜

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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