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藤原 崇平 院長の独自取材記事

高座渋谷パール歯科・矯正歯科

(大和市/高座渋谷駅)

最終更新日:2024/04/10

藤原崇平院長 高座渋谷パール歯科・矯正歯科 main

小田急江ノ島線・高座渋谷駅から徒歩1分に位置する「高座渋谷パール歯科・矯正歯科」。木を基調とした明るい院内には、同院のマスコットのロボット「くるみちゃん」が行き来し、幅広い年代の患者を和ませる。院長の藤原崇平(ふじはら・しゅうへい)先生は、「歯医者さん嫌いの人でも来やすい場所にしたかったのです」と笑う。インプラント治療、親知らず、審美歯科、義歯、矯正治療、顎関節症治療と幅広い症例に対応する歯科医院でありつつ、めざすのは根本的な口腔内の健康。「自分の歯に勝る健康はありません。それを維持することが体の健康につながるのです」と藤原院長。2017年に湘南台にクリニックを開業し診療を行っていたが、2022年に同院を開業。その背景にある歯科医療と口の健康に対する熱い思い、そして将来のビジョンを聞いた。

(取材日2024年3月14日)

培ってきた経験や歯科医療に対する思いを広めたい

湘南台で開業されていた先生が、高座渋谷に開業した経緯をお話しいただけますか?

藤原崇平院長 高座渋谷パール歯科・矯正歯科1

こちらで以前開業されていた歯科医院さんが撤退されるということで、僕のところにお話がきたのです。当時僕は湘南台で歯科医院を開業していたので、一般的には、その湘南台の歯科医院で一緒に働いていた先生に行っていただいて、“のれん分け”のようなかたちでお任せするものかと思うのですが、僕は自分でやりたい性質なのです(笑)。僕自身が培ってきた経験や歯科医療に対する思いを、新しく来た街でも広めていきたいと思っているのです。新しい街では、以前のやり方がなかなかうまくいかない場合もたくさんあるのですが、かえって意欲が湧いてきます。何を改善し、どうしたら患者さんたちに伝わるのだろうかと、考えて実践していくことも好きなのですね。

どういった患者さんの来院が多いですか?

当院は駅から平坦な道を徒歩1分で来られますし、路面ということもあり、小さなお子さんから10代、20代、さらには60〜80代の方まで、本当に幅広い年齢層の方に来ていただいています。お隣に内科と外科のクリニックさんがあり、そちらからの流れで「ついでに歯も」と来ていただく方もいらっしゃるようですし、当院の真裏に介護つき老人ホームがあるので、高齢の患者さんも来院されます。そのため入れ歯や義歯といった相談が多いですね。また、複数の施設さんへの訪問診療も行っています。

院内にロボットがいるそうですね?

藤原崇平院長 高座渋谷パール歯科・矯正歯科2

はい、くるみちゃんといいます(笑)。人と目が合うと「キュー」って鳴いたり目をパチパチさせて抱っこをせがんだりするのです。実際抱くと温かいのですよ。人間って、かわいいものに触れたり一緒にいたりすることで、オキシトシンという“幸福ホルモン”が出て、不安感の払拭につながるのです。皆さん、歯医者さんって苦手ですよね(笑)。そんな心理的負荷を少しでも小さくして、気軽に来ていただき、できるだけ長く通っていただけるよう、心を砕いています。患者さんに対してはもちろん、働いてくれるスタッフのみんなにとっても癒やしの対象になればいいなと思っています。一緒に頑張ってくれているスタッフがいかに満足度高く、仕事を行ってもらえるかもまた重要ですので。

口腔の健康の大切さを広く伝えたい

患者さんにはどのように向き合っていらっしゃいますか?

藤原崇平院長 高座渋谷パール歯科・矯正歯科3

特別な治療ではなく、半径500mとか1キロの、地域の方に来ていただくのを第一に診療にあたっています。この街の皆さんの虫歯や歯周病をなくし、お口の中の健康をずっと維持していければと。そのためには病に陥る前の「未病」の段階で来ていただきたいと考えています。悪くなった歯を治すのは、もちろん歯科医師の仕事です。でも、例えば虫歯に詰め物を入れたり、インプラント治療や入れ歯を作ったりするのは、僕にとっては「治療」というより「代替」というイメージなんです。わかりやすくいうと義手や義足に近いんですね。失われた歯を補うことは、生活していくためにも重要ですが、仮にどんなに素晴らしい治療をしたとしても、もともとの人の体にはかなわないので、そういったことが少しでもなくなるように患者さんにお口の健康の大切さを啓発していくことが大事だと考えています。

そのために心がけていらっしゃることはありますか?

虫歯の痛みはもちろん、ご希望に応じた治療は行いますが、歯周病が体全体にとってどれだけリスクがあるのか、お口の健康が人生にどのようにプラスになるのかを、きちんと説明することです。例えば歯周病が進行し、噛む力が弱くなると、繊維性の食物を食べるのが面倒になり、炭水化物を取る割合が増えたり、歯と歯茎の間の歯周ポケットから細菌が血中に入ってインスリンの働きが弱まり、糖尿病が進んでしまう。あるいは、体内にプラークという菌の塊ができて、心筋梗塞や脳梗塞が起きやすくなる。そうした背景や仕組みをきちんとお伝えした上で、歯医者さんでの処置が何のために行われてどういう効果が期待できるのかを理解してもらえるよう、図解した資料で解説したりするようにしています。当院の歯科医師3人全員が同様に心がけ、患者さんと接しています。

力を入れている治療はありますか?

藤原崇平院長 高座渋谷パール歯科・矯正歯科4

歯周病治療に力を入れています。従来の歯周病治療では、歯のクリーニングや歯石除去を行うのですが、当院では並行してお口の中の菌を調べて、そこに直接働きかける飲み薬の処方と歯磨き指導を通して歯周病の改善を促していきます。熊本の僕が尊敬する先生が提唱されている方法で、関東では行っている歯科医院は多くないのですが、湘南台で診療を行っている時から継続的に提案しています。自由診療となりますので、そこは患者さんのご希望で選んでいただくようにしています。また、治療法ではありませんが、当院は「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」(か強診)の届け出を出しているため、歯周病予防のためのメンテナンスを保険診療で受けていただきやすくなっています。

同じ思いのクリニックを増やしていく

今後取り組んでいきたいことはありますか?

藤原崇平院長 高座渋谷パール歯科・矯正歯科5

最終的には山間地医療に従事したいと考えています。僕は島根県の小さな町の出身で、近所の人たちに家族同然に面倒を見てもらいながら子ども時代を過ごしました。医療設備も公共交通機関も整備されていない田舎町で、「周りの人の役に立ちたいな」と思ったのが医療の道をめざした最初です。そもそも山間地医療に従事したいという思いが念頭にあり、大学で歯学部を修了した後に大学院の口腔外科に入りました。山間地医療では、設備の整っていない条件での高齢者や有病者の歯科治療が必須です。そこで緊急対応を可能にするためには全身管理ができる口腔外科で研鑽を積むことが重要だと考えたんです。

歯科医院で勤務されながら大学院を卒業されたんですよね?

社会人大学院制度を活用しました。大学院に入局すると研究に明け暮れて、実際に患者さんと向き合う機会が少なくなるんです。「研究も臨床も両方きちんとやるべし」という担当教授の意向もあって、僕は歯科医院に勤務しながら大学院を卒業しました。結果、今、日々患者さんに向き合いつつ、勉強会にも出て新たな知識を患者さんにフィードバックすることもできていると思います。

今後のビジョンはありますか?

藤原崇平院長 高座渋谷パール歯科・矯正歯科6

小田急江ノ島線沿線で新しい歯科医院開業の計画があります。湘南台からここに来たように、新規開業して軌道に乗せることができたら、その歯科医院は一緒に頑張っていただいている先生に引き継いで、僕は次に行く。治療のスタンスや患者さんに対する思いを受け継いでもらえる僕も安心ですし、同じ先生が診察するという点で患者さんも安心だと思います。そうすることで、より多くの皆さんのお口の健康を守れるのではないかと思っています。

最後に読者へメッセージをお願いします。

実はまだまだ日本での歯科の受診率は低いのです。過去70年間、われわれ歯科医師が皆さんにお口の健康の大切さを伝えるのを怠ってきたのが、一番の原因かもしれません。その分、今、一生懸命力を入れています。歯周病は放置すると、全身疾患につながる恐れもある病気です。大事になる前にぜひかかりつけの歯医者さんを持ち、定期検診を受ける習慣を身につけてください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ホームホワイトニング/2万2000円(税込)
スタンダードインプラント/33万円(税込)
歯周病治療/3万3000円~(税込)
小児矯正/25万3000円~(税込)
成人矯正/71万5000円~(税込)

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