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血液内科との連携も強み
チームで支える糖尿病治療

田町三田こころみクリニック 内科・糖尿病内科・心療内科

(港区/田町駅)

最終更新日:2024/04/09

田町三田こころみクリニック 内科・糖尿病内科・心療内科 血液内科との連携も強み チームで支える糖尿病治療 田町三田こころみクリニック 内科・糖尿病内科・心療内科 血液内科との連携も強み チームで支える糖尿病治療
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厚生労働省の令和元年国民健康・栄養調査によると、糖尿病は日本人の5〜6人に1人が罹患すると言われる、いわば国民病。自覚症状が少ないことから、健康診断や人間ドックでリスクを指摘されながら、適切な治療を受けていない人もいるのではないだろうか。「糖尿病を放置すると、全身にさまざまな障害が起こり得ます。心疾患や脳卒中など、死に直結する病につながるケースも」と話すのは「田町三田こころみクリニック 内科・糖尿病内科・心療内科」をはじめとするクリニックを複数展開する「医療法人社団こころみ」にて、内科診療を統括する由井俊輔先生。同院では、大学病院など地域の基幹病院と連携し、専門性の高い診療をクリニックの気軽さで受けられるのが特徴だ。2024年から本格始動する同クリニックの糖尿病診療について、詳しく聞いた。

(取材日2024年2月16日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q糖尿病とはどのような病気ですか。
A

糖代謝を助けるホルモン・インスリンの生成や作用に問題が生じ、血液中のブドウ糖が正常に代謝されないことで、血糖値が高くなる病気です。主に免疫異常によって起こる1型糖尿病と遺伝や生活習慣が関わる2型糖尿病、妊娠中に糖代謝異常が生じる妊娠糖尿病があります。初期では自覚症状が出ることは少なく、喉の渇きや頻尿、倦怠感や体重減少などの症状を感じる頃には、病態が進んでいる可能性が高い恐ろしい病気です。1ヵ月ほどの血糖平均値を反映するHbA1cが診断にもよく使用され、数値を体温に例えた際、その数値に30を足し、36.5度以上だと微熱、37度以上だと体がつらくなるように、重症化するにつれ治療を必要とします。

Q放置するとどんなリスクがあるのでしょうか。
A

高血糖の状態を放置すると、全身にさまざまな悪影響が及びます。糖尿病の三大合併症として知られているのが、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病神経障害。高血糖により目や腎臓の血管や神経に異常をきたし、発症します。糖尿病性腎症は生涯にわたり人工透析が必要となるケースも。糖尿病神経障害では、下痢・便秘や疼痛、まひ、皮膚の潰瘍などの症状が表れます。高血糖で動脈硬化が進むと心疾患や脳卒中など命に関わる場合もあり、糖尿病は突然死のリスクを高めてしまうのです。脂質異常症などの生活習慣病や睡眠時無呼吸症候群などが重なるとリスクが高まります。リスク回避のため、終夜睡眠ポリグラフ検査やCPAP療法も実施しています。

Q病院や他科と連携した専門診療が強みなのですね。
A

当院では、済生会中央病院から日本糖尿病学会糖尿病専門医を招き、糖尿病や甲状腺などの専門診療を行っています。クリニックの気軽さで、大学病院のような専門的な診療を受けられるのが強みです。当院でのスクリーニングでリスクが見つかれば、速やかに連携病院での精密検査・治療へとつなげられます。また、NTT東日本関東病院や慈恵会医科大学病院、昭和大学病院などの日本血液学会血液専門医の資格を持つ先生方も、診療を担当してくださり、いずれも血液の異常を診る科であり、全身管理を含めたトータルな診療がかないます。さらに、心療内科、精神科とはカルテを共有しており、心身のバランスを大切にしながら糖尿病も診療可能です。

検診・治療START!ステップで紹介します

1問診や検査
田町三田こころみクリニック 内科・糖尿病内科・心療内科 問診や検査

まずは問診や検査で状態を探る。問診では、家族に糖尿病の人がいるかといった遺伝的要因や、食生活や飲酒、ストレスといった環境的要因、自覚症状などについて質問があり、健康診断や人間ドックでの血液検査の結果があれば共有する。検査では採血により血液中の血糖値を測定する。食事のタイミングを問わない随時血糖値検査に加え、食事を抜いた状態で受ける空腹時血糖値検査、ブドウ糖負荷試験などがある。

2検査結果の説明
田町三田こころみクリニック 内科・糖尿病内科・心療内科 検査結果の説明

血液検査の結果は、主要項目であれば5分程度でわかり、即日説明を受けられる。過去1〜2ヵ月の血糖値を反映するヘモグロビンA1cも即日測定が可能で、得られた結果をすぐに治療に反映することができる。また、同院から外部機関に依頼して行う検査の場合、結果をアプリで閲覧することができ、結果説明を受けるだけのための受診は不要。自宅などで時間を問わず気になる検査結果を知ることが可能だ。

3治療開始
田町三田こころみクリニック 内科・糖尿病内科・心療内科 治療開始

1型糖尿病ではインスリン注射が必須だが、2型糖尿病の場合は薬物療法に食事療法、運動療法を組み合わせていく。薬はインスリン注射だけでなく、インスリン分泌を促すためのものや、炭水化物をブドウ糖に分解する酵素の働きの抑制を図るものなど、さまざまなものがある。必要カロリーを確保したバランスの良い食事と、食後の血糖値上昇を改善する適度な運動も有用だそう。定期的に血糖値を測定し、結果を見ながら治療していく。

4基幹病院や専門の医師たちとの連携も
田町三田こころみクリニック 内科・糖尿病内科・心療内科 基幹病院や専門の医師たちとの連携も

同院では、合併症や深刻なリスクが見つかった場合、精密検査や治療のため、連携する基幹病院へと紹介するという。同院の担当医が、そのまま病院での診療を受け持つことも可能だそう。病院での治療後は、再びクリニックに戻ってフォローアップを受けることとなる。通院のみでは血糖コントロールが難しい場合などには、連携病院での糖尿病教育入院の活用もあるという。

5継続的な受診
田町三田こころみクリニック 内科・糖尿病内科・心療内科 継続的な受診

糖尿病では定期的に血糖値を測定して病態を把握し、治療の結果を測定することが大切となる。そのため、原則として月に一度の受診を継続していくことが勧められる。糖尿病の診断を受けた場合、その後の受診頻度が重要だという。結果に応じて、徐々に受診間隔をあけていくこともあるそうだ。

ドクターからのメッセージ

由井 俊輔先生

専門性を持つ医師が診療する当院の糖尿病内科では、基幹病院との連携により、一般的なクリニックで診ることが難しい1型糖尿病を含めて専門的な診療を提供しています。進歩が著しい糖尿病診療では、常に先進の知見をキャッチアップする専門の医師が求められます。当院では近隣の基幹病院から医師を招き、糖尿病・内分泌疾患と血液疾患の専門診療を提供しています。心療内科、精神科とも連携した、二人三脚の診療も強みです。グループ力を発揮し、複数の医師や管理栄養士らの専門スタッフがチームとなって展開しています。血糖値が気になる方、健康診断で異常を指摘されたかたなども、ぜひお気軽にご相談ください。

由井 俊輔先生 田町三田こころみクリニック 内科・糖尿病内科・心療内科
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