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蒲生 佳華 院長の独自取材記事

しらゆりデンタルクリニック

(北九州市小倉南区/下曽根駅)

最終更新日:2024/01/12

蒲生佳華院長 しらゆりデンタルクリニック main

下曽根駅徒歩10分の住宅街にある「しらゆりデンタルクリニック」。蒲生佳華(がもう・よしか)院長は、製薬会社の研究職から転身し、出産・子育てをしながら歯科医師となった経歴を持つ。根拠に基づいた丁寧な診療、マイクロスコープを使った精密な診療を行い、審美性と機能性を追求した治療を得意としている。また、歯科口腔外科のエキスパートや歯科技工士とも連携し、幅広い症状に対応している。「自分は『先生』ではなく、医療を提供する人」という言葉に、歯科医師という仕事への強い責任感と謙虚さが感じられた。そんな蒲生院長に、診療に対する考え方や今後の展望など、たっぷりと話を聞いた。

(取材日2022年6月24日)

科学的根拠に基づいた丁寧な治療を提供したい

最初に、診療の特徴について教えてください。

蒲生佳華院長 しらゆりデンタルクリニック1

当院では、症状の原因を考え、科学的な根拠に基づいた治療を行うことを心がけています。また、1つの治療を丁寧に行ってから次の治療へと進むようにしていますから、時間がかかるケースもあります。ですが、それでも診療をしてほしいとお越しになる方は多いですね。それから、最終的に患者さんの口の中に形として残る治療は、すべて私が行うようにしています。スタッフを信頼していないということではなく、院長である私がきちんと治療に対する責任を負いたいのです。例えば、詰め物やかぶせ物を作る際に行う型採りは、スタッフではなく私がやっています。納得できるまで2回、3回と行うこともあり、面倒だなと思われる方もいるでしょう。ですが、「保険診療だし、しばらく使って不具合が出たらまたやり替えたらいいか」ではなく、できるだけやり直しのないような治療、長持ちするような治療を行いたいのです。

マイクロスコープを積極的に使っていることも特徴でしょうか。

そうですね。マイクロスコープという歯科用顕微鏡を使っています。見えないところこそ、しっかりと治療を行いたいのです。根管治療に使用するのがマイクロスコープのメインの使い方です。それだけではなく、マイクロスコープを使えばお口の中の写真が撮れるので、患者さんにご自身の歯の状態をお見せするための道具としても使っています。患者さんのお口の中に対する理解度も上がりますし、私もスタッフも、日々マイクロスコープに触れて使うことで、技術が向上していくと考えています。

「見えないところこそ、しっかりと治療を行いたい」というその想いについて詳しくお聞かせいただけますか?

蒲生佳華院長 しらゆりデンタルクリニック2

私が好きな分野は、審美歯科なんです。審美歯科は上にかぶせる物をきれいに整えてしまえば、患者さんはよく治してもらったと満足するでしょう。しかし、高いお金をかけてきれいにしても、土台がしっかりとしていなければ、長持ちさせることが難しいんです。ですから、治療を終えてしまえば見えなくなるところこそ、丁寧に処置することを大切にしています。「見えないところの治療」の代表例である根管治療は、歯科医師の良心に基づく治療ともいわれています。そこに心を込めて、精密な治療をやっていきたいということで、やはりマイクロスコープが必要だと思いました。歯の内部のことですから、患者さんにはわかりにくいと思います。それでも、当院の姿勢が伝わったらうれしいですね。

製薬会社の研究職から歯科医師へ転身

先生は製薬会社の研究職から歯科医師にキャリアチェンジされたそうですね。

蒲生佳華院長 しらゆりデンタルクリニック3

母によると、3歳か4歳の頃に歯科医院に行って、「歯医者さんになりたい」と言っていたそうです。記憶にはあまり残っていないのですが、その想いはずっと心の奥底にあったのでしょうね。結婚してから一念発起して、歯科医師をめざして大学に入り直しました。在学中に妊娠・出産もしまして、大変な学生生活ではありましたが、歯科医師になりたいという強い気持ちで、子育てと学業を両立させました。大学卒業後はインプラント治療に力を入れている歯科医院に勤務しました。在学中はインプラントには興味はなかったのですが、アメリカの大学で教鞭をとられていた先生の勉強会に参加して、やってみたいという気持ちになったんです。さらに、1人の先生だけでなく、いろんな先生からインプラントについて学びたいと思い、九州歯科大学大学院のインプラント科へ進学しました。

こちらで開業した経緯について教えてください。

もともと、ここは大学時代にお世話になっていた教授の弟さんが開業していたんですが、その方が亡くなられてしまったんです。弟さんのお子さんが歯科医師になって後を継ぐまでの間やってくれないか、というのがもともとの話でした。けれどいつの間にかその話はなくなったようで、ここで開業して15年になります。最初は、「先生」と呼ばれることに抵抗がありましたね。今ではだいぶ慣れましたが、私は先生でもなんでもなくて、「患者さんに対して歯科治療を提供している人」だという思いは常に持っています。

現在もインプラント治療に力を入れていらっしゃるのでしょうか。

蒲生佳華院長 しらゆりデンタルクリニック4

はい。当院では、インプラントも天然歯のように見える審美性を追求しています。もちろん大事にしているのは見た目だけではありません。大学院時代に、インプラントを入れたものの不具合が出て、インプラントを外してほしいと大学病院に駆け込んでくる人がたくさんいらっしゃったんですね。そういうことがないよう、入れる前の診察から入れた後のメンテナンスまで責任をもって行っています。患者さんにも毎日の歯磨きやお手入れの仕方をしっかりと教えています。以前は失った歯に対する治療は、入れ歯が主だったわけですが、インプラントが登場したことで選択肢が増えました。インプラントは入れ歯のように取り外しをするわけではありませんし、自分の歯のように噛むことも期待できますから、日常生活の自立度の面でも優れているのではないでしょうか。

説明を尽くし、やってよかったと思ってもらえる治療を

診療において心がけていることは何でしょうか。

蒲生佳華院長 しらゆりデンタルクリニック5

患者さんのお口の状態、ライフスタイル、経済状況などを総合的に考えて、患者さんがより良くなるための治療を提供しています。ですから、十人十色の治療だと思っています。そして、なぜこの治療をしたほうがいいのか、患者さんの立場で、わかりやすい言葉で説明することも心がけています。正確を期するためには専門用語を使ったほうがいいのですが、それでは患者さんには伝わりにくいこともあります。スタッフの力も借りながら、どうお話ししたら一般の方に伝わるのか日々考えていますね。とにかく納得してもらえるまで説明を尽くすようにしています。医療行為といえども、この治療をやりたいという気持ち、やってよかったという気持ちを患者さんに与えなくてはいけないと思っています。

口腔外科の歯科医師と、歯科技工士とも連携しているそうですね。

日本口腔外科学会口腔外科専門医に月に1回来てもらい、処置の難しい親知らずの抜歯や、顎関節症など口腔外科の診療を行っています。加えて、インプラント手術のサポートもお願いしています。学生時代の私の恩師なんですよ。口腔がんの治療を専門としていますので、早期発見のためにも、気になる症状がありましたらお早めに受診してください。歯科技工士には、クリニックで患者さんの状態を見てもらってから、かぶせ物など技工物の作製をお願いしています。実際に見てもらうことで、天然歯に近い仕上がりにすることができます。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

蒲生佳華院長 しらゆりデンタルクリニック6

歯科医師として丁寧に仕事をすることが、患者さんにとって何より大事という思いで日々治療に臨んでいます。私は30歳で歯科医師になりましたが、歯科の仕事が大好きで、生涯歯科医師をしていたいと思っています。歯科医師を辞める日が来る最後の最後まで、自分の理想とする治療に少しでも近づけるように頑張りたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント手術費用/27万5000円~

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