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中谷 行宏 院長の独自取材記事

登戸なかたに消化器・糖尿病内科

(川崎市多摩区/登戸駅)

最終更新日:2023/04/05

中谷行宏院長 登戸なかたに消化器・糖尿病内科 main

消化器内科、内視鏡科での専門性を生かし、「登戸なかたに消化器・糖尿病内科」を開業した中谷行宏院長。妻で日本糖尿病学会糖尿病専門医である中谷あゆみ先生との二人三脚でクリニック運営に取り組んでいる。子どもの頃から体が弱かったこともあり医師を志したという中谷院長。「おなかの弱い方、不安をお持ちの方の気持ちもよくわかりますので、些細なことも相談してほしい」と語る。胃と大腸の内視鏡検査についても、楽に受けやすくすることで、できるだけ多くの人に受診してもらい、病気の早期発見につなげたいと意欲的だ。再開発も進み、若いファミリー層も増えている登戸・向ヶ丘遊園エリアで働き世代に心強いクリニックとなることだろう。そこで、クリニックの特徴や診療にかける想いを中谷院長に聞いた。

(取材日2021年9月29日)

内視鏡検査と消化器内科、糖尿病診療の専門クリニック

まず、クリニックの特徴を教えてください。

中谷行宏院長 登戸なかたに消化器・糖尿病内科1

消化器内科では、内視鏡検査に力を入れているのが特徴です。早めに内視鏡検査を受け、胃はピロリ菌の除去、大腸はポリープの切除をすることで、大部分のがんは予防につながります。しかし、内視鏡検査はまだ「つらい検査」「苦しい検査」と思われがちなので、気軽に毎年でも受けられる苦痛の少ない検査を提供したいと考えています。また食道、胃、大腸、肝臓、胆嚢、膵臓などの専門的な診断と治療を行い、急なおなかの痛みから、便秘、下痢、過敏性腸症候群など慢性の病気、脂肪肝まで幅広く対応します。また、便潜血や胃のエックス線検査異常、胆石、肝嚢胞などを健康診断で指摘された場合も精査ができます。また妻は糖尿病、高血圧、脂質異常症や甲状腺、副腎などの内分泌疾患を中心に研鑽を積んできた医師ですので、糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病診療を行っています。

先生の専門は、消化器内科と内視鏡とのことですね。

そうです。医学部卒業後は、都立多摩総合医療センター消化器内科で消化器疾患の救急医療に携わり、国立がん研究センター中央病院では内視鏡治療の研鑽を積み、胃、大腸内視鏡検査、治療の技術を高めてきました。もともと私は、子どもの頃によく熱を出すなど体が弱く、医療を身近に感じたこともあり、医学部に進みました。消化器内科に進んだのは、自らもおなかが弱いのと、長く続けられるのではないかと考えたからです。例えば外科では、高度な医療設備や人手が必要ですが、消化器内科、特に内視鏡は、クリニックでも、大学病院と同じレベルの専門的な診療が提供できます。

では、こちらで開業したきっかけを教えてください。

中谷行宏院長 登戸なかたに消化器・糖尿病内科2

大きな病院では一人の方に接する時間は短時間ですが、一人ひとりの方を長い期間しっかり診ていきたいと考え開業することとしました。そして、身近なクリニックで検査を受けやすい環境をつくり、鎮静剤で痛みや苦痛を抑えた楽な内視鏡検査を提供したいという想いが強まりました。現在、早期の胃、大腸、食道のがんは内視鏡で治療ができるようになりましたが、病院へ受診した時点でがんが全身に広がってしまっている方もまだ多く、「以前受けた検査がつらくて、その後は受けなかった」という人も少なくないからです。また、妻は生活習慣病を診ることができるので、2人で診療すると、かなり広い領域をカバーすることができ、地域のお役に立てるのではないかと考えました。

下剤を飲まない大腸内視鏡をはじめ、楽な検査を追求

木を多用したすてきな院内ですね。

中谷行宏院長 登戸なかたに消化器・糖尿病内科3

和歌山県出身なので、木が好きなんです(笑)。そこで、院内も木を多く使ってくつろげる雰囲気にしたいと考えました。また、内視鏡検査を受ける患者さんのプライバシーに配慮して、一般の患者さんとの動線を分け、内視鏡検査室やリカバリー室、前処理ブースを設けました。大腸の検査の際に、人に気を使うことなくトイレを使えるように、トイレも患者さん用に4ヵ所設置しています。また、感染症流行下での開業でしたので、受付に飛沫防止シールドを設置するなど感染症対策にも力を入れました。

実際に、開業していかがですか。

開業からまだ日も浅いのですが、少しずつ患者さんが増えてきたという感じです。このエリアは、東京へのアクセスも良く再開発が進んでおり、患者さんも若い働き盛りの方や転居してきたという方が目立ちますね。忙しい方が多く、土曜日の検査予約はすぐに埋まるんですよ。いらっしゃる方は、おなかの悩みがある方と糖尿病など生活習慣病の患者さんが中心です。初めて内視鏡検査を受けるという方も多いですね。糖尿病など生活習慣病の方はがんにもなりやすいので、定期的な内視鏡検査が必要です。当院ならば、どちらも受けていただけて患者さんの利便性も高いので、そういう面でも開業して良かったなと思います。

内視鏡検査には、どのような特徴がありますか。

中谷行宏院長 登戸なかたに消化器・糖尿病内科4

胃の内視鏡検査は、鎮静剤を使う経口内視鏡と、鼻からの経鼻内視鏡を用意しています。大腸の内視鏡検査も鎮静剤を使い、ポリープが見つかればその場で切除します。また、下剤を飲むのがどうしてもつらいという方には、下剤を飲まない内視鏡検査をお勧めしています。これは、まず胃の内視鏡検査を行い、その際に十二指腸に下剤を注入する方法です。下剤を飲むと気持ちが悪くなるという方は、味が苦手なことが原因なので、体内に入れても心配はありません。胃と大腸の検査を同じ日にできるというメリットもあります。下剤を入れてから2時間ほどで腸がきれいになり、すぐに大腸の内視鏡検査を行いますから、それほど時間もかかりませんので安心して受けていただきたいですね。

患者が安心して受診できる雰囲気づくりにも努める

先生の診療方針について聞かせてください。

中谷行宏院長 登戸なかたに消化器・糖尿病内科5

まず、患者さんの話をよく聞くことですね。私もおなかが弱いので、患者さんの気持ちがよくわかり、共感して診療できると思っています。また、患者さんが緊張したり、苦痛に思ったりすることなく、できるだけ楽に診察や検査を受けていただけるように工夫しています。というのも、おなかの症状については、実際に胃や腸に異常がある方よりも、ストレスや食べ過ぎ、冷えなどで下痢や腹痛になる方が多いのです。内視鏡検査を行っても特別な病気は見つからないのに、症状が出る方も多いのですね。特に今は、外出自粛で在宅時間が増えたり、旅行や外出ができなかったり、そんなストレスが胃腸の不調に影響している方が多いと感じます。ですから、きちんと検査を行って正しく診断することに加え、患者さんが、安心して受診できる、なんでも話していただける雰囲気づくりも大切だと考えています。

お忙しいと思いますが、先生のプライベートな時間の過ごし方は?

休みの日は子どもと遊んでいます。第三子が誕生し、妻が育休から復帰しまして、夫婦で協力して楽しい子育てと日々の診療を両立しています。

今後の展望について聞かせてください。

中谷行宏院長 登戸なかたに消化器・糖尿病内科6

まだ開業したばかりですから、まずは消化器内科と糖尿病内科という2人の医師に同じクリニックで受診できるという当院の特徴を地域の皆さんに知っていただくことですね。私としては、やはり、楽に受けられる胃と大腸の内視鏡検査を広めて、がんなどの早期発見や治療に役立てたいという想いは強いです。前回受けた検査がつらくて、それからは受けていないという方や、下剤を飲むことを心配されている方にもぜひ受診していただきたいですね。また、がんが疑われる場合などの病診連携や、近隣の他の診療科のクリニックとの診診連携も進めたいと思っています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

私は、胃や大腸のがん、下痢、便秘などおなかの症状で苦しむ人をなくしたいという想いで開業しました。下痢や便秘についても漢方薬、生活習慣の改善などさまざまな治療法がありますので、ぜひ受診してください。胃と大腸の内視鏡検査は、とにかく楽に快適に受けていただけるように工夫しています。土曜日にも検査を行いますし、下剤が苦手な方には下剤は飲まずに済む方法を、飲み方が不安な方には院内で服用できるように、検査時は鎮静剤を使うなど、さまざまな配慮をしています。内視鏡検査を受けたいが躊躇しているという方にもぜひ受けていただきたいと思います。そして、おなかの症状、糖尿病や生活習慣病など、何か気になることや困ったことがある場合は気軽に受診してください。

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