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上田 大介 院長の独自取材記事

うえだ歯科医院

(鹿児島市/郡元駅)

最終更新日:2021/12/14

上田大介院長 うえだ歯科医院 main

鹿児島市真砂町。鹿児島県庁にほど近い場所にある「うえだ歯科医院」は、2021年6月に開院したばかりの新しい歯科医院だ。「口腔外科で働いていた経験から、感染対策を第一に院内を設計しました」とやわらかい口調で話すのは、院長の上田大介先生。国立病院機構熊本医療センターの歯科口腔外科に勤務し、難しい抜歯や有病者歯科など、幅広い症例に対応してきた経歴を持つ。全身疾患のある患者でも、かかりつけ医と連携しながら治療を行っているという。学生時代から、地元で開院し、幅広い世代の地域住民の健康に貢献したいと考えていたと語る上田院長に、診療理念から今後の展望まで、じっくりと話を聞いた。

(取材日2021年6月8日)

「きれいな口から健康な身体をつくる」を理念に開院

まずは、この地で開院した理由をお聞かせください。

上田大介院長 うえだ歯科医院1

学生時代から「いつか地元で開院したい」と考えていたんです。大学を卒業してからは熊本県にある国立病院機構熊本医療センターに勤務していましたが、2015年に地元に戻り、鹿児島市にある竹之下歯科医院で6年間勤務し、歯周病治療や予防歯科、インプラントについて学んできました。子どもから高齢者まで多くの患者さんを診る中で、やはり地域の皆さんの健康に貢献したいという思いから、2021年6月1日に開院しました。実家の近くに引っ越してきたので小さい頃から知っている方も多いんですが、「大きくなったね」と声をかけていただいた時は少し恥ずかしかったですね。

「きれいな口から健康な身体をつくる」という理念を掲げてらっしゃるのですね。

はい。口の健康と体の健康は大きく関係しています。歯周病は日本人の半分以上が罹患しているといわれている病気です。歯周病が悪化すると、歯周病菌が歯茎の血管を通して全身に運ばれて、心筋梗塞や糖尿病をはじめとする全身疾患や、女性の方なら早産などへの影響も考えられるとされています。そのため当院では「きれいな口から健康な身体をつくる」ことを理念に掲げ、歯周病の治療に注力しています。

開院にあたり、こだわった点は何でしょうか?

上田大介院長 うえだ歯科医院2

内装で一番こだわったところは「動線分離」ですね。口腔外科で働いていた経験から「感染対策」を念頭に置き、患者さんとスタッフの動線を分けた設計にしました。治療中に他の患者さんやスタッフと通路ですれ違うことはほとんどありませんし、プライバシーを確保した個室感覚で、落ち着いて治療を受けられる造りになっています。新型コロナウイルス感染症が流行する前から開院計画を立てていたのですが、結果的に感染症の対策にも適した院内に仕上がって良かったです。また、衛生面にもこだわり、器具の消毒や滅菌はもちろん、患者さんが触れる歯科用チェアの周りにはバリアフィルムを貼り、患者さんごとに貼り替えるよう徹底しています。

口腔外科での経験を生かし、幅広い症例に対応

診療の際に心がけていることを教えてください。

上田大介院長 うえだ歯科医院3

患者さんの話を徹底的に聞くことを心がけています。患者さんの中には「こうしたい」とか「どうしてほしい」となかなか言えない方もいると思うので、まずはしっかり話を聞いてコミュニケーションを取り、安心・信頼してもらえる関係づくりをめざしています。歯科医院での治療は長期にわたるケースもありますし、治療が終わった後も定期検診といった形で患者さんと長い付き合いになることが多いです。だからこそ、スタッフにも患者さんの話をしっかり聞くよう指導しています。

具体的にはどのように患者との信頼関係を築いているのでしょうか?

口内の細菌をモニターでリアルタイムに確認できる顕微鏡や3Dエックス線などを使用し、患者さんが目で見てわかる状態で症状やどんな治療が必要なのかを説明し、しっかり納得いただいた上で治療を始めるようにしています。例えば、自分の歯を残したいと考える患者さんは多いのですが、歯を残すことがすべて良いとは限りません。歯を残すことで体に悪影響を及ぼす場合や治療がうまく進まないケースもあります。反対に歯を抜かずに生かせることもあるため、患者さんにわかるよう丁寧に説明して認識をすり合わせ、信頼して治療を任せてもらえるように努めています。

口腔外科で働いていた経験から、外科的な治療にも注力しているそうですね。

上田大介院長 うえだ歯科医院4

当院では歯周病の治療だけではなく、口腔外科での経験を生かして、難しい抜歯やインプラント治療、有病者歯科にも力を入れています。有病者は一般的な歯科医院を受診しても「大学病院に行ってください」と言われるケースがどうしても多くなってしまうのですが、当院では全身疾患がある方でもかかりつけ医と連携を取りながら治療を行っています。例えば、血液をサラサラにする薬を飲んでいる方や、糖尿病を患っている方などの治療にも対応しているので、まずはお気軽に相談していただければと思います。高齢の患者さんからは「持病があっても診てもらえるの?」と驚かれることも多いんですよ。

口の健康を守ることの大切さを伝えていきたい

歯科医師をめざしたきっかけは何でしょうか?

上田大介院長 うえだ歯科医院5

母が看護師なんですが、よく周囲の人たちから体のことを相談されていました。そんな母の姿を見て自然と「自分も人の役に立ちたい」と思うようになり、最終的に歯学部に進学することを決意しました。歯学の中でも口腔外科を選んだ理由は、高齢化社会が進むにつれて口腔内の病気が増えてくると思ったことと、歯科医師として幅広い診療を地域で行いたいと考えていたからです。歯科医師になって10年ほどたちましたが、以前治療した患者さんから今でも手紙やメールをいただくことがあります。その方の近況報告だったり、最近では開院のお祝いの言葉をいただいたり、治療が終わってからも患者さんと交流が続くことは本当にうれしいですね。歯科医師をめざしたきっかけである「自分も人の役に立ちたい」という思いにもつながり、感慨深いものがあります。

今後の展望をお聞かせください。

まだ開院したばかりですが、まずは「歯は全身の健康に大きく関わる」ということを多くの方に伝えていきたいですね。日本は先進国の中でも歯科の受診率が低いといわれており、歯が痛くなったから歯科医院に行く、定期検診の案内が届いたから歯科医院へ行くという方がほとんどかと思います。歯の健康と体の健康がつながっているという認識がまだまだ薄いと感じます。なので、健康的な生活を送るために歯の健康は欠かせないということをもっと広めていき、自主的にメンテナンスに来ていただけるような環境をつくっていきたいと考えています。そして、この地域の歯科の受診率を上げていきたいですね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

上田大介院長 うえだ歯科医院6

多くの人が「歯科医院は怖い」というイメージを持っているかと思いますが、歯科医師の立場からしますと、歯科医院に来ないほうがよっぽど怖いことです。症状が悪化した状態では治療期間も長くなりますし、場合によっては大がかりな治療をしなければいけません。なので、症状がひどくなる前に受診していただきたいですね。特に症状がなくても、歯の掃除をしてほしいとか、ちょっと心配なことがあるとか、そんな些細なことでも気軽に来ていただければと思います。また、毎月第3木曜の午後は、矯正専門の歯科医師も診察にあたりますので、矯正のことも気軽に相談してください。皆さんが健康的に暮らせるよう、全力でお手伝いさせていただきます。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/33万円〜、歯列矯正/全顎矯正66万円〜

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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