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尾崎 彰造 院長の独自取材記事

おざき整形外科クリニック

(松原市/河内天美駅)

最終更新日:2021/11/29

尾崎彰造院長 おざき整形外科クリニック main

近鉄南大阪線の河内天美駅から徒歩10分の「おざき整形外科クリニック」は、2021年5月に開業したばかりの整形外科だ。地域のクリニックでありながら、先進の骨密度検査設備を導入しているのが特徴。藍色に白と木目を基調とした院内からは、上品で清潔な印象を受ける。院長の尾崎彰造先生は、患者のQOL向上を第一に考える熱心で優しい先生だ。骨粗しょう症をはじめ急性から慢性まで幅広い症状に対応し、理学療法士によるリハビリテーション体制も整えている。開業後間もないクリニックながら、院長やスタッフを慕って幅広い年齢層の患者が訪れるという。病院との連携強化も図っており、地域医療の基盤として重要な役割を担う同クリニックについて、院長に話を聞いた。

(取材日2021年6月18日)

患者のQOL向上を図る、地域に根差した予防医療を

力を入れている診療について教えてください。

尾崎彰造院長 おざき整形外科クリニック1

骨粗しょう症に対する「骨折させないための予防医療」に注力しています。これは、患者さまのQOLを向上させるとともに、健康寿命の延伸に寄与することを目的としています。骨粗しょう症は、整形外科の中でも発症しているか、予備軍の状態なのかの判断が難しく、グレーゾーンの人が多いといわれる疾患です。特に閉経後の女性においては発症リスクが高くなりますし、骨粗しょう症を放置すると骨折などにつながる恐れもあります。しかし、病院や医師の方針によっては、治療そのものを断られるケースもあるようです。地域の医療の受け皿としての役割を担う当クリニックでは、先進の機器を導入し、早めの検査と治療を啓発しています。また、慢性的な疼痛のコントロールにも力を入れています。患者さまの生活スタイルに合わせた治療方針を採用し、症状をコントロールしていくことで生活の質の向上を図ります。

骨密度を測定する機器も先進のものを導入されたそうですね。

骨粗しょう症を調べるために、DEXA(デキサ)という方法を採用した骨密度測定機器を導入しています。これは、ごく微量のエックス線によって、腰や太ももの骨密度を測ることができる機器です。腕などの骨密度を測定する機器は地域のクリニックでもよく見かけますが、骨粗しょう症の発見においては、腰や太ももの骨密度が重要になります。一般的に、DEXA法を用いた機器は病院などで導入されていることが多いです。この機器を用いて地域密着型のクリニックで検査を行うことは、患者さまにとって大きなメリットになるでしょう。検査結果に基づいた適切な治療方針の選択が可能になり、患者さまに寄り添ったきめ細かな医療の提供に寄与するからです。

リハビリや病院との連携もクリニックの強みだとお伺いしました。

尾崎彰造院長 おざき整形外科クリニック2

当クリニックの強みの一つが、理学療法士によるリハビリです。専門的な知識に基づいたリハビリを提供しています。2~3人の理学療法士が常駐しているので、患者さまに合ったリハビリを提供できるよう管理されています。院長である私自身と理学療法士やリハビリ助手などスタッフとの連携も大切にしているので、何かあれば気軽に相談してもらえればと思います。また、病院との連携も強化しています。当クリニックの役割は地域密着型の医療の提供だと認識していますが、症状によっては対応が難しい場合もあります。その場合には、病院との連携によって、患者さまにとって最適な医療の提供ができるよう、体制を整えています。

どんな患者にも対応できる医師をめざして

大学院への進学をとりやめ、医師になることを決意されたそうですね。

尾崎彰造院長 おざき整形外科クリニック3

はい。大阪大学の基礎工学部を卒業後、医師の道に進むことを決意し、京都府立医科大学に入学しました。物質を相手にする工学ではなく、人を相手にする医療に携わりたいと思うようになったからです。自分の知識と技術を用いて患者さまの健康を向上させるためのサポートができるということに、医師として大きな喜びを感じます。整形外科を選んだ理由は、身近だったことと、手術やリハビリができることに魅力を感じたからです。私自身、学生時代は野球部や柔道部に所属していたので、ケガの治療でよく整形外科を訪れていたのです。手術やリハビリを通して、患者さまの症状を改善につなげていけることに、医師としてのやりがいを感じます。

今の治療スタンスのベースとなった経験を教えてください。

岸和田徳洲会病院で8年間勤務した経験が、医師としての今の私を形づくっています。「どんな病気でも見ることができる医師になりたい」との思いを持っていた私は、どんな患者さまも受け入れるという方針に共感し、この病院での勤務を決めたのです。実際に働いてみて、救急を中心としたさまざまな医療に携わることができ、とても良い経験になりました。岸和田徳洲会病院は、他の病院で治療を断られた患者さまも多く来院される場所でした。その意味では今もなお、社会の受け皿として重要な役割を果たしていると感じました。8年間はとにかく多忙で過酷な日々でしたが、周りの医師を含めた全員が、患者さまを良くしたい一心で治療にあたっていました。外来と手術を数多くこなし、高い専門性を持つ先生方の中で成長できたおかげで、さまざまな症状への対応が可能になったのです。開業した今でも、このスタンスを大切にし幅広い症状の患者さまと向き合っています。

開業までの経緯や思いをお聞かせください。

尾崎彰造院長 おざき整形外科クリニック4

医師をめざした当初から、開業したいという思いはありました。開業することで、地域に本当に必要とされる医療を、患者さんにより近いところから提供していきたいと思ったのです。開業にあたっては、松原徳洲会との連携が、開業する大きなきっかけとなりました。「自分の患者さまは責任を持って自分で診る」というスタンスのもと、診療にあたっています。まだ開業して間もないですが、私やクリニックのスタッフを慕って、遠くから通院してくださる患者さまもおられます。

地域医療の基盤としてさらにまい進していきたい

診察にあたって心がけていることは何ですか。

尾崎彰造院長 おざき整形外科クリニック5

来院される患者さま一人ひとりに対して、丁寧に接することを心がけています。痛みに苦しむ患者さまの思いに寄り添い「自分の家族ならどう治療されたいか」を考えながら診療にあたっています。表面的な症状に対処するだけでなく、患者さまの生活面も含めてアドバイスすることも時には必要です。特に、手術やリハビリの必要性についてはじっくりと説明し、納得して治療を受けていただけるよう心がけています。患者さまが「また受診したい」と思えるように、スタッフにも心配りをお願いしています。例えば、診療の合間に話しかけるなど、患者さまが放っておかれる状況にならないよう心がけています。スタッフ全員で良い雰囲気をつくっていき、患者さまにもそれを感じとってもらえたらと思います。

今後の展望をお聞かせください。

慢性疾患から急性疾患まで幅広い症状への対応を通じて、患者さまのさらなるQOL向上に寄与したいと考えています。当クリニックの強みは、幅広い症状への対応とDEXA法による骨密度の測定、理学療法士によるリハビリです。精密な検査と専門家による見立てのもと、適切な診断に結びつけ、患者さまの生活面も含めた包括的な医療の提供を続けていきます。当クリニックの役割は、地域の患者さまのつらい痛みやお悩みを少しでも軽減につなげて差し上げることです。患者さまの痛みをうまくコントロールしながら、ときには病院との連携も図り、生活の質を上げるお手伝いができれば幸いです。

読者へのメッセージをお願いします。

尾崎彰造院長 おざき整形外科クリニック6

当クリニックでは、慢性疾患から急性疾患、ケガも含めて、整形外科の幅広い症状に対応可能です。理学療法士によるリハビリも受けられます。骨密度を測る機器は先進のものを導入しており、地域医療ならではのきめ細かな対応を心がけつつも、専門性の高い医療を提供しています。特に、骨粗しょう症の心配がある女性は、たとえ40代や50代でも、一度骨密度の検査を受けることをお勧めします。早めの受診から、早期発見・早期治療につなげていきましょう。万が一、当クリニックでは対応が難しいという場合は、病院との連携による治療も可能です。「この先生に相談して良かった」と思ってもらえるような地域医療の頼れる医師をめざして、院長の私自身もまい進してまいります。どんな些細なことでも、悩んだり困ったりしたら、まずは当クリニックにご相談ください。

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