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武富 弘敬 院長の独自取材記事

みみ・はな・のど たけどみクリニック

(福岡市博多区/博多駅)

最終更新日:2024/02/15

武富弘敬院長 みみ・はな・のど たけどみクリニック main

2021年5月に博多駅南に新規開院した「みみ・はな・のど たけどみクリニック」は、勤務医時代に鼻の手術を中心としながらさまざまな症例を経験してきた武富弘敬先生が院長を務める耳鼻咽喉科のクリニックだ。小児から若い世代、高齢者まで幅広く通えるクリニックをめざして開業したそうだ。「内科的要素と外科的要素が入り交じる耳鼻咽喉科はもっと皆さんの身近な診療科になり得ると思っています」と強く語る武富院長に、クリニックのこだわりや診療方針、今後の展望などを取材した。

(取材日2021年6月30日/情報更新日2023年12月7日)

耳・鼻・喉の専門家として、総合的に健康を守る医師へ

医師をめざしたきっかけについて教えてください。

武富弘敬院長 みみ・はな・のど たけどみクリニック1

きっかけは、祖父が通っていた病院の内科の先生でした。祖父はその先生のことを心から信頼しており、自身の病気や健康について安心して任せていました。その姿を見て、信頼される医師はこんなにもかっこいいものなのだなと感じたのを今でも覚えています。そこから漠然と医師に憧れ、中学・高校では理系科目を自然と面白いと感じるようになり、目標を高く持って医学部をめざすようになりました。子どもの頃には物作りも良いなと思って大工さんになりたいと思うこともあったのですが、やはり憧れの存在である医師の道を選んだのです。

数ある診療科の中で耳鼻咽喉科を専門とされた理由を教えてください。

子どもの頃の憧れがあるため、開業医になることを前提としていました。そこで、「町のお医者さん」として印象の強い内科という選択肢ももちろんあったのですが、学生時代・研修医時代にいろいろな先輩の話を聞く中で、耳鼻咽喉科は自分に合っているのかもしれないと思ったのです。多くの方が病院にかかる理由は、主に風邪などの症状だと思います。そして、耳鼻咽喉科は耳と鼻と喉のエキスパートです。風邪の際に不具合が生じるのは鼻と喉がほとんどですよね。確かに内科というアプローチの方法もありますが、私は風邪の症状も部位に着目して専門的な見地に立って診ることができる耳鼻咽喉科は面白いのではないかと感じたのです。また、内科的な要素はもちろん外科的要素も強く、それぞれの観点から患者さんをサポートできる科として魅力を感じたのも大きな理由ですね。

勤務医時代はどのような経験をしてこられたのでしょうか。

武富弘敬院長 みみ・はな・のど たけどみクリニック2

私の母校である東京慈恵会医科大学は耳鼻咽喉科の歴史の深い大学でした。関連の総合病院での勤務医時代には、小児手術や鼻を専門とした手術を数多く執刀し、さまざまな経験を重ねてきました。外来の患者さんの対応、手術などを自分一人で行ったり、周りの先生と協力をして進めたり、病院の敷地内に住み込みで働いたりすることもありました。同じ世代の同じ科の先生に比べても密度の濃い勤務医時代を過ごすことができたと自負しており、その時の経験が今に生きていると自信を持って言えますね。専門は副鼻腔炎の手術ですが、耳鼻咽喉科全般の技術をしっかり磨くことができたと思います。

少しでも患者と直接話せる時間を取れるように

それでは開院のきっかけを教えてください。

武富弘敬院長 みみ・はな・のど たけどみクリニック3

勤務医として診療にあたる中で、幼少期からの夢でもある地域密着型クリニックの開院を検討し始めました。そして、学生時代に縁のあった福岡市博多区でその機会をつかむことができて、博多駅南のこのエリアに開院をしました。耳鼻咽喉科そのものが小児と高齢の患者さんが多いのですが、エリアの特徴として20代から40代の方にも多くお越しいただいています。当院としても、幅広い年代の方に安心して来ていただけるようなクリニックをめざしていきたいと思っています。風邪っぽいなという方、耳・鼻・喉にちょっとした違和感があるとき、耳の聞こえが悪く補聴器を検討するときなどもぜひお越しください。

新規開院するにあたってこだわった点を教えてください。

1つ目は、補聴器専門の外来です。久留米の病院で勤務していた際に、その病院の補聴器専門の外来の立ち上げを経験しました。そのため、外来をどのように始めていくか、患者さんをどのように継続して診ていくかについても知見を深めてきました。その経験を生かして、当院でも補聴器診療を専門的に行っていきます。補聴器専門の外来に重要な役割を果たす防音室や各種機器をそろえ、少しでも高齢の方のお役に立てればと思っています。2つ目は、耳鼻咽喉科用のCTです。これまで鼻の手術を行ってきた経験をもとに考えると、正しい診断・治療のために必須だと思いました。耳鼻咽喉科でCT機器を導入しているクリニックはまだまだ少ないと思いますが、患者さんが安心して治療を受けるにあたって必要だと考えて導入しています。

診療時に心がけていることについて教えてください。

武富弘敬院長 みみ・はな・のど たけどみクリニック4

患者さんとのコミュニケーション・人間関係があって初めて治療ができると思っています。そのためにも、まずはあいさつと自己紹介、そして日々の対話が重要です。当院では私が診察をする際にパソコンに向かってカルテを記入することはなく、患者さんと向かい合ってお話・診察できる時間を第一に取っています。診察時にはカルテを記入する専門のスタッフにもついてもらうことで、この環境を実現しました。限られた時間の中で少しでも患者さんと対話をしていきたいので、必要だと思ったんです。また、わかりやすい説明と納得感があることで、継続的な治療にも取り組むモチベーションが生まれると思いますので、図や表を用いて説明をしながら、皆さんのライフスタイルに合わせたご提案ができるように心がけています。

地域に根差した、身近なクリニックをめざして

耳鼻咽喉科にはどのようなときに通院を検討すると良いでしょうか。

武富弘敬院長 みみ・はな・のど たけどみクリニック5

皆さんがなんとなく体調が悪くて「風邪かな?」と思って内科に通うように、耳・鼻・喉に違和感や痛みなどがあったら気軽にお越しください。耳鼻咽喉科は本来身近なクリニックだと思っています。皆さんにとって身近な風邪なども、症状は鼻・喉を中心に出ますよね。その時に鼻・喉の専門家の観点から診療を行うことができるのが耳鼻咽喉科の良さです。また、「耳掃除がしづらくて」というご相談でもぜひお越しください。外耳道の入り口は本当に小さいので、耳の中を傷つけずに耳掃除をしたり、炎症や耳垂れなどの問題が起きないようにしたりするためにも、耳鼻咽喉科を頼ってほしいと思います。耳・鼻・喉に関わることであれば、些細なことでもご相談に来てください。説明を聞いて安心していただけるようにしっかりお話しいたします。

そのほか、クリニックで取り組まれていることを教えてください。

舌下免疫療法という、アレルギー反応を弱めていくための治療法にも取り組んでいます。今まではアレルギーを抑え込むための治療方法が多かったのですが、この舌下免疫療法は数年はかかってしまうものの、スギ花粉症やダニアレルギーを根本的に治療するための方法として注目されています。また、睡眠時無呼吸症候群の診療も行っています。疑いのある方はお越しいただくと、自宅で睡眠の状態を測定できる機械を貸し出し、その結果をもとに今後の治療を判断していきます。状況に応じて専門的な検査機関をご紹介の上、精密検査を行うことも。自覚のある方、ご家族にいびきなどを指摘される方は、ぜひ一度ご相談にお越しください。

今後の展望、クリニックのめざす方針について教えてください。

武富弘敬院長 みみ・はな・のど たけどみクリニック6

まずは、患者さんが気軽にちょっとしたことでも相談できる地域に根差したクリニックをめざしていきたいですね。スタッフも治療を受けた患者さんも笑顔があふれるクリニックになるように、真摯に向き合う治療、人と人のコミュニケーションを大切にしていきます。地域に根差した医師として、クリニック外の活動にも積極的に取り組んでいきたいと思っています。例えば、町内会などの地域のイベントなどで、医療に関する勉強会などがあればぜひ皆さんのお役に立てる情報をお届けしていきたいです。地道な活動に見えますが、病気になる前に知っておくことで役に立つことは必ずあると思います。少しでも地域の皆さんに貢献できるクリニックになれるよう、今後も頑張っていきたいです。

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