全国のドクター9,203人の想いを取材
クリニック・病院 158,615件の情報を掲載(2024年5月04日現在)

  1. TOP
  2. 愛知県
  3. 名古屋市中区
  4. 伏見駅
  5. レディクリニック名古屋伏見
  6. 月城 沙美 理事長

月城 沙美 理事長の独自取材記事

レディクリニック名古屋伏見

(名古屋市中区/伏見駅)

最終更新日:2023/07/11

月城沙美理事長 レディクリニック名古屋伏見 main

2021年4月に新しく開業した「レディクリニック名古屋伏見」は名古屋市営地下鉄伏見駅から徒歩2分。「ホテルのように、訪れた患者さんを温かくお出迎えしたいんです」という月城沙美理事長の思いが反映された院内は、ボタニカルアートや絵画が彩りを添え、クリニックにいることを忘れてしまうようなすてきな空間である。優しくやわらかな口調で、趣味の話になると目をきらきらと輝かせる無邪気な一面を持つ理事長。語られるさまざまなエピソードからは自身の感性や判断を信じ、迷うことなく前進する芯の強さが感じられた。婦人科の専門家として、ライフスタイルや体調の変化などによって繊細に揺れ動く患者の心身にそっと寄り添う月城理事長に、診療にかける思いをたっぷり聞いた。

(取材日2021年6月24日)

女性として、医師として。女性の輝く人生を支えたい

婦人科の医師をめざしたきっかけは何だったのですか?

月城沙美理事長 レディクリニック名古屋伏見1

直感を重視していると言えば聞こえが良いですが、婦人科を専門としたのは大学6年生の頃に突然思い立ってのことなんです。女性として同じ女性のお役に立ちたいという思いは多少ありましたが、それだけが理由というわけではなくて。振り返ると、医師になったからにはいろいろなことに挑戦したいという気持ちが、婦人科の道に進ませたのかな、と思います。婦人科は外科と内科、それぞれの側面を兼ね備える診療科。お薬での治療を手がけることもあれば、手術を行うことも。患者さんも、思春期を迎えた10代から更年期障害に悩む中高年層までさまざまで、メンタルケア的なアプローチも求められるなど、1人の医師としてできることの多様さに惹かれたのだと思います。今は内科的な診療がメインですが、勤務医時代は腫瘍の治療を中心に、産科も含めて多くの研鑽を積んできました。

開業の経緯についてお聞かせください。

実は開業も、2020年の1月に思い立ったんです。周りからの「将来的には開業してみては」といった提案はずっと「開業なんてしません」と受け流し続けていたのにもかかわらず(笑)。ただ、どういうわけかそれがひっくり返る瞬間が訪れるんですよね。無意識のうちに考えを巡らせているからでしょう。大きな決断ほど、直感を大事にしています。そのほうが迷いなく突き進めますから。決断したことを変える、といったことはこれまで一度もありません。決断から1年ちょっとで開業に至れたのも、一直線に行動した結果なのだと思います。当初は郊外のエリアも含めて検討していたのですが、どこもピンとくるものがなく「伏見」を思いついたとき「ここだ!」と強く感じ即断しました。10代の頃から名古屋にはなじみがありましたし、伏見であれば働く女性を中心に、さまざまな年代の患者さんが訪れやすい環境では、と思ったのも決め手となりました。

インテリアがとてもすてきで、目を奪われてしまいました。

月城沙美理事長 レディクリニック名古屋伏見2

ありがとうございます。待合室のデザインには、私が大好きなイギリスのモダンデザインを取り入れました。ソファーも、ゆったりと座れるものの、やわらかすぎす深すぎない、スッと立ち上がりやすい造りのものにしたいと、家具店に出向いて実際に座り心地を吟味しました。飾っている絵画も、一つ一つ私が選んだものなんです。開業にあたって、追求しなければならないと考えたのが、「おもてなし」の精神でした。誠心誠意の気持ちを持って対応できる、配慮の行き届いた接遇を実践し続けていくためには、意識を高く持っておく必要があります。「自分が患者として来院したときにはどんな対応を受けたいか」を第一に考え、スタッフ一人ひとりに、接遇に意識を向けるよう徹底してもらっています。

患者の意思を尊重し、医師としてできる限りを尽くす

患者さんの年齢層や主な相談内容は?

月城沙美理事長 レディクリニック名古屋伏見3

年齢層は10代から60代までと幅広く、お住まいも近隣に限らずさまざまですね。お悩みも年代ごとに異なって非常に多岐にわたります。具体的なものだと、PMS(月経前症候群)や月経困難症など、月経に関する困り事や、デリケートゾーンの症状の悩み、性感染症、更年期障害の相談など。ありがたいことに、開業から間もない今の段階で、すでに再診の患者さんも多く、患者さんのご紹介などをきっかけに足を運んでくださる方も増えている印象です。また当院では、ピルの処方を専門とする外来も設けていますので、低用量ピルをはじめとした各種ピルの相談も多いです。

ピルの専門の外来の特色を教えてください。

ピルについて詳しく説明している点が特徴に挙げられるかと思います。すでにピルを使用しているけれど、詳しい説明は聞いたことがなかった、インターネットでいろいろ調べたけれどよくわからなかったなど、関心はあるものの説明を受ける機会がないという患者さんは少なくありません。最近では手軽に入手できるようになったのもあり、正しい知識の啓発はピルのメリットを受ける上で欠かせないと感じていますね。例えば低用量ピルの処方を希望されている患者さんには、種類ごとの特徴などを解説して、ご自身にご希望に合うものをお選びいただいています。これまで使っていたピルから種類を変更したいなどのご相談にも応じていますので、お気軽にご相談いただきたいですね。

診療で心がけていることはありますか?

月城沙美理事長 レディクリニック名古屋伏見4

患者さんに理解していただくことを重視しています。どれだけ良質な医療であっても、患者さんがその本質を理解していなければ、無用の長物です。それではもったいないし、意味がないと思うんです。なぜこの検査や治療を受けるのか、受けることでどんなことがわかったり改善されたりするのか。患者さん自身にご理解いただけるよう、時間の許す限り資料などを使って丁寧に説明しています。また、医療の専門家だからといって、個人的な考えを押しつけるようなことはしません。例えば当院では中絶手術にも応じていますが、婦人科の医師の中でも、中絶手術に対する考え方は非常にさまざまです。私個人としては、婦人科の医師として果たすべき役目は、患者さんの決断に対して責任を持って手助けすること。これに尽きます。あらゆる診療において、患者さんの意思を尊重すること以上に大切なことはないと考えています。

健康と美しさを備えた、女性の輝きを支える診療を追求

どんなときに婦人科を受診したら良いでしょうか?

月城沙美理事長 レディクリニック名古屋伏見5

不正出血やおりものの異変があれば、受診をお勧めします。あとは、原因がはっきりしないおなかの痛み。内科を受診しても「念のため婦人科でも診てもらって」と言われるケースは実は多いんですよ。診察の結果、子宮の痛みでなかったとわかったら安心できるでしょうし、診察を受けることで症状が出ていない別の病気が見つかる可能性もあります。というのも、婦人科の病気の多くは自覚症状がほとんどなく、気づかぬうちに病気が進行していることも珍しくありません。主だった悩みはなくても、折を見て診察を受けると安心だと思います。内診に抵抗感を覚える人も少なくないでしょうが、必ずしもすべての診療で行うものではありません。症状によっては日を改めることもできますし、内診が必要と判断しても事前に必ず患者さんの意思を確認しますので、どうしても抵抗感があって受けたくない、といったことは我慢せず口にしていただけたらと思います。

休日はどのようにお過ごしになられているのですか?

休日はもっぱら馬術のレッスンを受けたり競技会に出ていました。始めてから、もう10年以上になりますね。去年腰の疾患を発症してからは片足の麻痺で乗れなくなったので今は一緒にお散歩するだけですが、パートナーである馬と過ごす時間は、私にとってなくてはならないものです。乗馬に興味を持ったのは、14歳の時に訪れたイギリスで初めて馬に乗ったことがきっかけなんです。イギリスのモダンデザインを好きになったのもこの時からですね。

今後の目標についてお聞かせください。

月城沙美理事長 レディクリニック名古屋伏見6

まずは当院の診療を充実させることを第一に、患者さんの声に耳を傾けながら、引き続き診療の質のブラッシュアップを図っていきたいと考えています。女性の人生を支えるためには、健康面だけでなく美しさに対するアプローチも、とても重要であると私は考えていますので、美容領域をもう少し充実させた分院の開院を考えています。当院でも美容に関する相談には応じていますが、1つのクリニックにあれこれ詰め込むのではなく、目的に応じて使い分けできるほうが患者さんも受診しやすいのではないかと考えています。体の内側も外側も、美しくできる。そんな診療を提供できる医療の場をつくり上げていきたいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

中絶手術:9万円~
子宮内黄体ホルモン放出システムの処置/6万円
ブライダルチェック/2万2700円~

Access