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宇土 潤平 院長の独自取材記事

うどファミリークリニック

(伊勢原市/伊勢原駅)

最終更新日:2023/02/08

宇土潤平院長 うどファミリークリニック main

小田急線・伊勢原駅から徒歩5分、交通アクセスにも便利な場所にある「うどファミリークリニック」。院長の宇土潤平先生が筑波大学を卒業後、全国各地の病院で内科の医師として経験を積み、3年前に伊勢原市に開業した。風邪やインフルエンザなどの感染症から糖尿病、高血圧症、脂質異常症、高尿酸血症などの生活習慣病はもちろん、消化器疾患まで幅広く対応している。消化器内科を専門とする宇土院長は上部内視鏡検査にも力を入れている。「50歳になったら、1年に1度は上部内視鏡検査をぜひ受けていただきたいですね」という宇土院長に、クリニックへの思い、上部内視鏡検査の必要性について聞いた。

(取材日2022年4月1日)

信頼される「ファミリードクター」をめざして

クリニック名に込めた思いを教えてください。

宇土潤平院長 うどファミリークリニック1

ファミリークリニックという名前をつけたのは、イギリスの家庭医療を専門とするドクター、「ファミリードクター」をイメージしているんです。科の分け隔てなく相談してもらえるような、老若男女問わず、皆さんに信頼されて便利に使ってもらえるようなファミリードクターをめざしています。なので、当院は小さなお子さんから高齢者まで患者さんの層が厚いです。クリニックに来てもらえば、できる限りお話を聞いて、検査なども行い問題の解決を図りますし、当院より専門の医療機関で診てもらったほうが良い場合は、適切な医療機関を紹介します。そういうサジェスチョンやリコメンドをするのもファミリードクターの役割だと思っています。

消化器内科を専門にされた理由は何ですか?

僕が消化器内科をめざした理由というのが、消化器内科が一番ゼネラルだったからなんです。一般的な、総合的なという意味ですが、僕が医師になった頃はまだ、一般総合内科という領域が存在しない時代で、内科の中で間口が広く、患者さんもたくさんいて一番総合的に診る科というのが消化器内科だったんです。消化器内科というのはいわゆる炎症性疾患や腫瘍性疾患、自己免疫疾患、感染・ウイルス性疾患など、いろいろな形態を1つの科で診ているので、そういった意味で一番ゼネラルな診療科だと思い選びました。「うちは○○科だから、この症状は診ない」というのは絶対にしないようにして、どの科の問題でも1回は話を聞いて、道筋を立ててあげられるようになりたいと思っています。例えば、インターネットのポータルサイトで検索するような感じで、このクリニックを使ってもらえるといいですね。

患者さんはどのような方が多いですか?

宇土潤平院長 うどファミリークリニック2

内科では、高血圧症、高脂血症、糖尿病、高尿酸血症などの生活習慣病はいわゆる現代病で、健康診断で引っかかって来られる方は働いている世代を中心に多いです。20代30代の若い層でも、糖や尿酸の数値が良くないといって来られる方もいらっしゃいます。生活習慣病の年齢が低くなっているのは現代の傾向です。一方、消化器科内科で多いのは胃の症状ですね。おなかの不調や胃の痛みを訴えて来られる方は、お年寄りでも中年層でも若年層でも満遍なくいらっしゃいます。多くはストレスが原因です。新型コロナウイルスの流行以降、在宅ワークが増えたり、外出が以前のように自由にできなくなってしまったりと、これまでの生活が送れなくなってしまったことも要因となっているでしょう。また、おうちにいる時間が長くなり、ついつい食べ過ぎてしまう方が増えているのもここ最近の傾向です。

50歳になったら、1年に1度は上部内視鏡検査を

上部内視鏡検査は、経鼻と経口どちらを採用していますか?

宇土潤平院長 うどファミリークリニック3

どちらからでもできますが、基本的に経鼻内視鏡を使っています。昔は経鼻と経口とでは画質の差が問題視されていたのですが、今は経鼻内視鏡でもフルハイビジョン化されているので、観察において差というものはほとんどなくなっていると思います。経鼻内視鏡は、管の先端が細いので、鼻から入れると舌に当たらず、嘔吐反射も少なくなりますし、喉を通りやすいのがメリットです。基本的に内視鏡検査の痛みというのは鼻を通る際に出やすいので、事前にカテーテルで鼻の通り道に麻酔をして痛みの軽減を図っています。鼻腔が細くて通りづらい方、鼻血が出やすい方などは、希望があれば口からの内視鏡検査に切り替えることは可能です。

内視鏡検査は痛い、苦しいというイメージがありますが、実際はいかがでしょう。

僕自身も内視鏡検査を受けたことがありますので、内視鏡の嫌なところというのは自分でも実感しています。50歳以上の人は症状がなくても年に1度の上部内視鏡検査をすることが理想で、患者さんにもそのようにお話しするのですが、やはりどうしても受けたくないという方はいらっしゃいます。そういう患者さんに対しては、「このクリニックでだったら受けてもいいな」と思っていただけるよう、苦痛の軽減に向けていろいろな工夫を行っています。例えば、どうしても怖いという人には静脈麻酔を使って、眠っている間に内視鏡検査を行う方法をご提案しています。麻酔のリスクはゼロではありませんが、酸素を投与する設備もあります。扱う麻酔薬の特徴にも配慮して、リスクの低減を図っています。

上部内視鏡検査をするメリットは何ですか?

宇土潤平院長 うどファミリークリニック4

胃がんは近年まで日本人にできるがんの1位でした。現在は1位が大腸がん、2位が胃がんです。上部内視鏡の検査を定期的に受けていただくと、万が一胃がんができた時も早期発見が期待できるので重症化のリスク低減も見込めます。内視鏡が嫌いだからと、バリウム検査(胃透視検査)を選択する人も多いようですが、バリウム検査ではわからないこともあるので、検査精度の面からも内視鏡検査をお勧めしたいです。早期のうちに病変を発見できれば内視鏡で切除できる可能性も見込めるため、1年に1回の検査が理想です。検査の間隔が空いてしまうと、その間に進行胃がんになってしまい、大がかりな手術になることや、治療が難しい可能性も出てきます。実際にバリウム検査を毎年受けていた方が上部内視鏡検査を受けなかったために胃がんが進行していたというケースもありました。だからこそ毎年検査を受けてもらうのを一番お勧めしたい胃がん早期発見の方法なのです。

経験豊かな医師による検査で苦痛の軽減を図る

これまで数多くの内視鏡検査を行ってこられたそうですね。

宇土潤平院長 うどファミリークリニック5

内視鏡に関しては、もう20年くらいは経験を積んでいます。大勢の患者さんを検査してきましたが、常に心がけているのは「楽だった」と思ってもらえるような検査をすることです。先ほどもお話ししたように、内視鏡検査は喉や鼻を通過する時に痛みを感じやすいので、いかにするっと抵抗なく挿入するかが腕の見せどころです。まだ僕が若かった頃、勤務していた大学病院の患者さんの中に、何回も内視鏡検査をされている男性患者さんがいて、その方は検査をするたび医師に内視鏡検査の点数をつけておられたんです(笑)。その方にすごく褒めてもらって「150点!」と言われた時のことは印象に残っています。とても励みになりましたね。

上部内視鏡検査でのスタッフの役割はどんなものですか?

スタッフには患者さんの側に立って、患者さんが何を考えているのか、何を求めているのか、常にアンテナを張って細かいことにも気づいてほしいとお願いしています。看護師は検査をサポートするだけでなく、前処置なども担当しているので、患者さんの不安を和らげ、わからないことに答えて丁寧に説明をするなど、大事な役割を担っています。当院は受付、看護師などスタッフの連携がとても良く、これも自慢の1つです。ありがたいことに患者さんからも高評価を得ています。僕はトライアスロンとマラソンが趣味なんですが、走るのが趣味というスタッフもいて、共通の趣味でコミュニケーションを取ったりもしています。クリニックのスタッフ達と一緒に公園を走って、練習したり、マラソン大会にエントリーしたりしているんですよ。

最後に、読者にメッセージをお願いします。

宇土潤平院長 うどファミリークリニック6

当院は食道、胃、十二指腸を診る上部内視鏡に力を入れているクリニックですが、内視鏡検査に誘導したり、無理強いすることは決してありません。患者さんに納得してもらって、やってみようかなと思っていただいてから行うようにしています。そして、検査では少しでも恐怖心や痛みを感じさせないよう、細心の注意を払って進めていきます。内視鏡検査は怖いなと思っている人で、健診で引っかかった人や、胃の不調で悩んでいる人がいたら、気軽に相談してほしいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

上部内視鏡検査:1万5000円~

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