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膝の痛みなど日常の痛みも軽視せず
原因を精査し、機能回復を図る

まつばら整形外科

(宗像市/赤間駅)

最終更新日:2024/04/04

まつばら整形外科 膝の痛みなど日常の痛みも軽視せず 原因を精査し、機能回復を図る まつばら整形外科 膝の痛みなど日常の痛みも軽視せず 原因を精査し、機能回復を図る
  • 保険診療

膝の痛みは“年齢を重ねることで当たり前に痛むもの”という意識を持っている人が多い。肩凝りも、特に仕事や学業でパソコンを使用することが通常になるなど、生活様式の変容に伴い年齢を問わない悩みとなっている。しかしその原因は人それぞれに異なり、また、まれにその痛みは整形外科疾患以外の可能性もあると、「まつばら整形外科」の松原弘和院長は語る。院長が同院を開業したのは「初診から治療の終わりまで、一貫して患者さんを診ていきたい」という想いから。インターネットなどにあふれた情報で自己判断をしてしまい症状が悪化することもある。「小さなことも気軽に相談してほしい」と語る松原院長に、同院の痛みに対する取り組みや、診療スタンスについて広く話を聞いた。

(取材日2021年12月23日/情報更新日2024年3月29日)

膝の痛み、肩凝りなど日常的な悩みを軽視しない。原因を見極め、患者の生活に応じた治療方法を提案

Q日常的に膝の痛みがあるとき、どのような疾患が考えられますか?
A
まつばら整形外科 痛みは直接的な関係のない場所に原因があることも

▲痛みは直接的な関係のない場所に原因があることも

学生さんなど若い方は成長痛、高齢の方は変形性膝関節症が考えられます。また、O脚や半月板損傷、靱帯損傷のケースもあります。今は年齢問わずスポーツが盛んなので、「ケガをしても運動を続けたい」というお気持ちの方が多くいらっしゃいますね。痛みが強い場合は注射を併用し、経過を見てリハビリテーションを行います。理学療法士がストレッチの方法を教えたり、場合によってはトレーナーさんに介入してもらいプログラムを組むことも。いずれの症状でも、原因は人によってさまざまなので、患者さんお一人お一人の背景、仕事内容や生活スタイルなどをしっかりと聞き出しながら治療を進めていくことをポイントに置いています。

Q肩凝りなどの軽い症状も、整形外科で診てもらえるのですか?
A
まつばら整形外科 痛みを放っておかないことが大切

▲痛みを放っておかないことが大切

もちろん、五十肩などの症状にも対応しています。肩凝りから肩甲骨周辺が硬くなり、五十肩になるというのは一般的な流れなので、肩凝りも軽視しないことが大事です。放っておくと拘縮して、関節の動きが制限されてしまうこともありますし、別の大きな病気が隠れていることも。狭心症・心筋梗塞では肩や背中など、直接的ではない場所に痛みが出ることがあります。精密な検査をしても整形外科的な疾患が見つからない場合は、これらの循環器的な疾患も疑われます。だからこそ、肩凝りなどの日常的な症状であっても、気軽に相談してほしいのです。私が「できる限り先入観を持たずに診察を行いたい」と心がけているのは、このためでもあります。

Q少しでも体の痛みがあれば、受診していいのですね。
A
まつばら整形外科 少しでも気になる症状があれば気軽に相談してほしい

▲少しでも気になる症状があれば気軽に相談してほしい

私が今最も危惧しているのは、インターネットなどにあふれている情報によって患者さんが迷ってしまうことです。「たぶんこの症状だろう」と憶測で判断をし、来院される方もたくさん見てきました。繰り返しになりますが、痛みの場所が同じでも、原因まで同じとは限りません。症状を自己判断してしまうことはとても危ないことです。自分でどうにかしようとせず、どうか整形外科にいらしてください。セカンドオピニオン的な意見を求めて来院される方もおられます。その場合もいつもと変わらず、冷静かつフラットな視点で事実をお伝えしています。

Q手術に関して、先生はどうお考えですか?
A
まつばら整形外科 患者の生活スタイルに合わせた治療を提供する

▲患者の生活スタイルに合わせた治療を提供する

靱帯損傷や半月板損傷など、交通事故、スポーツでのケガなどでは、手術がどうしても避けられない場合もありますが、多くの整形外科疾患において、手術はあくまで治療における一つの手段。仕事が忙しくて手術が受けられない場合は、リハビリテーションを取り入れるなど、その方の生活スタイルに合わせた治療を組んでいきます。反対に、逆に早く社会復帰をしたいという場合は手術がベストな選択になることもあります。手術を推奨するわけでも否定するわけでもありません。お一人お一人に生活があり、「これからどうしていきたいか」という患者さんの意思を尊重した上で、それぞれに合った最善の治療を提案していくことが大事なのだと思います。

Q今後はスポーツでのケガの治療にも注力されるとか。
A
まつばら整形外科 レントゲンや模型を用いてわかりやすい説明を心がけている

▲レントゲンや模型を用いてわかりやすい説明を心がけている

私自身も学生時代にはバスケ部に所属して捻挫などのケガをし、整形外科にお世話になった一人なのです。当院でも部活動に所属している学生さんや本格的にスポーツをされているアスリートの方、フットサルやゴルフなどのスポーツ愛好家の方々の脱臼や骨折などにも対応しています。また当院には、担当制で患者さんとともにしっかりと治療に取り組む理学療法士のほか、スポーツのトレーニングやケガの予防に詳しいスタッフも在籍しています。部活の場合、学校と提携している病院もありますが、もっと別の視点の意見がほしいという保護者さんは、お子さんの体、そして将来の生活を守るためにも、勇気を出して相談にいらしてほしいですね。

ドクターからのメッセージ

松原 弘和院長

整形外科は、手術を必要とする人だけが足を運ぶ場所ではありません。日常的な悩みである肩凝りや膝の痛み、腰痛などでも、ヒアリングやMRIなどの精密検査を通して原因を追究し、一人ひとりに応じた治療やリハビリテーションを提案することで、体の機能回復を図っていけるのが整形外科の強みです。大事なのは、大きな病気、例えば疲労骨折であったり心疾患などが隠れていないかを医師が見落とさず、その可能性があることを含め、患者さんに現状を誠実にお伝えすることだと考えます。痛みを抱えたまま生活したり、部活を続けたりするリスクについても、しっかりお伝えしていきたいですね。だからこそまずは気軽に診察に来てほしいと思います。

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