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抜歯後の食事や生活で
気をつけるポイントは?

横浜駅西口歯科第2医院

(横浜市西区/横浜駅)

最終更新日:2024/01/15

横浜駅西口歯科第2医院 抜歯後の食事や生活で 気をつけるポイントは? 横浜駅西口歯科第2医院 抜歯後の食事や生活で 気をつけるポイントは?
  • 保険診療

親知らずの抜歯治療を受けた後、どのような食事が最適なのだろうか。術後すぐには麻酔が作用しているため、うまく口が動かせず、頬や舌を噛んでしまい口腔内を傷つけやすくなるので要注意。以降は基本的に辛いものなど刺激物を除けば、普段どおりの食事でも問題ないという。とはいえ腫れによって口が開きにくい、噛みにくいという状態もあるので、材料を細かくしたり、やわらかくしたりという工夫も必要だ。また、抜歯当日は血流が良くなる行為はしない、予後を良くするためドライソケットを防ぐなど、気をつけるポイントは多々ある。そこで親知らずの抜歯治療に専門的に取り組んでいる「横浜駅西口歯科第2医院」の鈴木亮広院長に、抜歯後の症状の推移や注意点、推奨される食事などについてアドバイスをもらった。

(取材日2024年1月5日)

抜歯後はドライソケットや血流を良くする行為に注意。しっかりした食事で歯茎に栄養を

Q抜歯後の腫れや痛みの症状について教えてください。
A
横浜駅西口歯科第2医院 患者に納得してもらえるような説明を心がける鈴木院長

▲患者に納得してもらえるような説明を心がける鈴木院長

体の反応としては抜歯から48~72時間後くらいが腫れのピークになります。2~3日たって腫れてこなければ、その後腫れる心配はないでしょう。ただ抜歯後感染といって、1〜2ヵ月ほど経過した後に腫れてくるケースもあります。割合としては1%くらいですが、留学などを考えている方は注意が必要です。もう一つ気になるのが痛みだと思いますが、抜歯時の麻酔の作用が望めなくなったところで痛みのピークを迎える方と、数日たってから痛みが出てくる方がいらっしゃいます。いずれにしても鎮痛剤が必要かもしれません。

Q抜歯後に気をつけたほうが良いことはありますか?
A
横浜駅西口歯科第2医院 素早く丁寧な抜歯で、患者の負担を軽減

▲素早く丁寧な抜歯で、患者の負担を軽減

抜歯当日に関しては出血しているわけですから、長時間お風呂につかる、サウナに入る、激しい運動をするなど、血流が良くなる行為は避けたほうが良いでしょう。加えてアルコールに関しても同様で、腫れのピークなどを考えると、治療を受けてから3日ほどは控えたほうが良いと思います。抜歯痕を気にし過ぎて頻繁にうがいをしたり、ストローで飲み物を飲んだりしていると、抜歯痕が乾いてしまうドライソケットになり、傷が治りにくくなってしまいますので要注意です。抜歯痕を治すためには、歯を抜いた穴の中に血がたまっていることが重要ですから、歯磨きの際のうがいも少ない回数で済ませるように意識してください。

Q抜歯した後にご飯は食べられるのでしょうか?
A
横浜駅西口歯科第2医院 緑が多くリラックスできる院内

▲緑が多くリラックスできる院内

抜歯直後は、うまくものが噛めず、熱いものを食べれば火傷をしてしまうことがありますし、頬や舌を誤って噛んでしまう可能性がありますが、食事自体がNGというわけではありません。たくさん栄養を取っていただいたほうが治りも早くなることが望めますからね。また腫れが出てくると口が開きにくくなるため、普段どおりの食事が難しくなるケースがあります。そういう場合は食事の形態を変えること。例えば食材を小さく切って口に入れやすくする、噛みにくい、噛む力が入らないということであればやわらかくするなど工夫してみてください。逆に辛いものなど刺激の強いものは控えたほうが良いでしょう。

Q食事内容で気をつけたほうが良いポイントはありますか?
A
横浜駅西口歯科第2医院 日常生活上の注意点や食事についてもアドバイス

▲日常生活上の注意点や食事についてもアドバイス

口を開けたり噛んだりすることに苦痛を感じなければ、抜歯前と同じような食事を取っていただいて問題ありません。食べられる範囲で食べられるものを食べる、くらいのイメージで良いかと思いますよ。栄養素で言えばタンパク質、ミネラルなどが大切になってきますが、中でも歯茎を作る栄養素としてコラーゲンが欠かせませんから、その生成に必要なビタミンCは積極的に取るようにしてみてはいかがでしょうか。一度に大量に摂取するのではなく、例えば食事にレモンを添える程度でも構いませんので、毎食少しずつ取るようにできれば治りも早くなるのではないかと思います。

Q具体的にはどのような食事が良いのですか?
A
横浜駅西口歯科第2医院 誰もが安心して治療を受けられるように体制を整えている

▲誰もが安心して治療を受けられるように体制を整えている

栄養バランスや食べやすさなどを考慮して、具体的な食事を挙げるのであれば雑炊でしょうか。問題なければ何を食べても良いという話とは矛盾するところがあるかもしれませんが、やはり抜歯後は硬いものは食べにくいでしょうし、腫れが強ければ口を開けるのも大変ですからね。スープにお米を入れて炭水化物でエネルギーを、栄養の摂取率が高いひき肉、それに卵でタンパク質を補い、ほうれん草なども加えてミネラルを摂取する。やわらかくなるまで煮れば噛む負担は減りますし、一度にさまざまな栄養素を取れるという面からも雑炊はお勧めの食事です。

ドクターからのメッセージ

鈴木 亮広院長

傷口はきれいにしたほうが良いというイメージから、抜歯後もしっかりと歯磨きをしてしまう方がいらっしゃいますが、歯ブラシで擦って傷つけてしまうと抜歯痕の治りは悪くなってしまいます。そのため歯磨きをする際には傷口に触らないように、抜いた親知らずの一つ手前の歯を磨かないように気をつけてください。また歯磨き粉に関しては使用できないということではありませんが、いつもどおり使うとうがいの回数も増えてしまい、ドライソケットのリスクが上がってしまいます。抜糸や傷口のチェックのために受診してもらうタイミングがありますので、それまでは歯磨き粉は少なく、歯磨きも抜いた親知らずの一つ手前まで、を意識しましょう。

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